第11話 武器調達クエスト
クソ神父に教えられた武器の調達法。それは町の清掃活動を対価に武器を支給するというものだった。そんなシステムあるなら先に言えよ!
「普通に労働して手に入れるんですね……」
「てっきり宝箱でも探すんかと思ってたわ」
「それか岩に突き刺さってるのを抜いたり……?」
「ロマンやな、分かるでミョンチーちゃん」
エクスカリバーとか叫んでビーム撃ってみたいなぁ。きっとボスもイチコロに違いない。
そんな雑談をしつつ、俺たちは道具を両手に町を歩き回った。
家々から生ごみを回収して埋め、道を平らにならし、雑草を刈りまくった。
現代と違って道端にゴミが落ちてるような事は無かったが、探せば意外と出来る事はあった。
まさか異世界(?)に来てこんな活動をする事になるとは。
「ミョンチーちゃんは付き合わんでも良いんやで? 俺が使う武器やし」
「そんな。一緒にやりますよ」
「ありがとなぁ」
そういえば、ここの住人ってこの世界とか転生者の事どう思ってるんだろう?
ごみを回収しに周った時の反応だと、あまりいい印象は持たれていないようだ。普通に生活しているし、転生者と違って食事もしてるらしい。
彼らにとってはこの世界が現世なのだろうか。という事は俺たちはよそ者?
分からん。
そんなこんなで半日ほど清掃活動を続け、俺たちは神父から剣を2本渡されたのだった。
「じゃーん! これで俺も剣士や!」
「おお!」
剣を掲げるケムシンはとても頼もしく見えた。これで勝てる!
「余ったアイテムは教会の貸金庫に預けることをお勧めしますぞ」
「貸金庫? そんなのあるんか?」
「ありますぞ?」
ありますぞ?じゃねーよ! 初耳だぞ! 今まで必要なかったけどさ!
「服以外の携行品は死ぬと全ロスしますからな。憐れな転生者に教会からのサービスですぞ。金も取りませぬ」
だから初耳だって!
「マジか。死んだらまた掃除して武器調達せんとあかんの?」
「なにか文句でも? まさか半日程度の労働に剣が買えるほどの稼ぎがあるとでも?」
「う……貰えるだけマシか」
「さよう。存分に悔い改めなされ」
言い方ぁ!
「じゃあ余った剣は金庫に預けさせてもらうわ」
「承りましたぞ」
クソ神父は返された剣を壁際に並んだ縦長のロッカーに入れた。それが貸金庫かよ! つーか鍵かけろよ! セキュリティどうなってんだ!?
「他人の荷物を盗んだら神罰が下りますゆえ、取り出すときは間違えないようにですぞ」
「最強の防犯対策やな」
意外としっかりしてた!
「さて、ようやく武器も手に入ったことやし」
ああ、なんか無駄に時間がかかった気がするな。ようやくだ。
「行くか! リベンジ!」
「おー!」
待ってろヤギ共!
「ジンギスカンにしてやるでえ!」
それ羊ぃ!




