第10話 パーティー結成
「ふー、久しぶりに生き返ったわ。やっぱ健康な体ってええな」
ケムシンは体が半分近く腐り落ちていたため、そのまま町に入らず近くのダンジョンで死んでもらった。そして教会で合流。
「おやケムシン殿、お久しぶりですな。転生は諦めたのでは?」
「おう、久しぶりやなクソ神父。この子が仲間に誘ってくれたから、もうちょっと頑張ってみるわ」
体が戻ったケムシンは以外にも男前で引き締まった体つきをしていた。なんだろう、アスリートみたいな体とでも言えばいいか?
「それは良い事です。神もお嗤いになることでしょう」
「そこは嘘でも頑張れって言えや!」
「ガンバw」
「それはそれでムカつくなぁ!」
おおー、関西人の流れるようなコント。
「こんなん相手にしても仕方ないで。行こう、ミョンチーちゃん」
「あ、はい」
相手にしてたのケムシンだけやん!
~牧場のダンジョン~
区分 :ノーマル
タイプ:牧場
人数 :4名以下
難易度:☆☆
という訳でダンジョンに来た。どうやらここは木の柵の内側がダンジョンらしい。
敵はヤギ。ただし角が紫色だ。それが柵の内側で思い思いに草を食んでいる。
とりあえずは互いの戦闘力を確認しあうことにしよう。まずは俺から。
「ダークバレット!」
俺は近くの奴に魔法を撃ち込んだ。メエエとヤギが悲鳴を上げる。
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命中!
恐怖:成功
低速:成功
暗闇:失敗
拘束:失敗
封印:失敗
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からの、
「てりゃ!」
斧スイング! 相手は死ぬ! 討伐!
「おおー。ミョンチーちゃんすごいやん!」
よせよ、照れるだろ。
「イ、イエーイ?」
ケムシンのテンションに引っ張られて俺はハイタッチした。こいつ居るとなんか場が和むな。
「なるほど? 魔法は一発だけ。斧は威力偏重って事やな?」
「あ、はい。そうです」
「じゃあ次は俺の力を見せたるわ。見といてや、俺のやられっぷり」
やられる前提かよ!
ケムシンは一匹だけはぐれていたヤギへと突撃していった。そしてヤギの角に貫かれた。
「ケ、ケムシンー!」
ケムシンは死んでしまった。
教会で合流。
「いやー、恥ずかしい。何も出来んかったわ」
「えっと、武器とかは……」
「無いで。強いて言えば素手やな」
「魔法とか……」
「無いんよなぁ」
じゃあどんなスキルなんだ?
俺はケムシンのステータスを見せてもらった。
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名前 ケムシン
ステータスロット
(注:ステータスがセットされていません!)
筋力:☆
耐久:☆
速度:☆
魔力:☆
器用:☆
スキルロット
・猫の目(ランク1)
動体視力が上がる。
暗闇でも目が見える。
・歩く棺桶(ランク4)
致命傷を受けた場合、全身鎧を装着する。
この鎧は追加のダメージや効果を無効化する。
余剰ステータス
なし
余剰スキル
なし
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え、この「歩く棺桶」って、強くね? ダメージ無効化だぞ?
「あの、このスキル……」
「それなぁ、全然使い物にならんのよ。基本即死するし、即死しなくても発動したらそのうち死んでまうし」
あ、そっか。致命傷だもんな。
「しかも味方の回復魔法も無効化してまうからな」
クソスキルじゃねーか!
「しかもステータスを引けるのはダンジョンをクリアした時生きてるメンバーだけやからな」
クソ仕様じゃねーか!!
「そもそも致命傷を受けた時点でまともに動けなくなる事がほとんどやしな」
「クソゲーじゃねーか!」
「ナイスツッコミ!」
思わず声にしてツッコんでしまった。ケムシンの合いの手が無かったら気まずくて死んでたわ。ナイスケムシン。
「せめて……武器があれば」
「そうやなあ」
途方に暮れる俺たち。
「そんなお主らに教えて進ぜよう。スキル以外での武器の入手方法を」
そこに現れた救世主は、意外な人物だった。
「お、お前は!?」
「なんでここに……!」
解.教会だから
「「クソ神父!?」」




