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はじまりは、いつも、ひとりから

挿絵(By みてみん)

その昔、

おちこぼれていて、自分が嫌いな

魔法使いが、一人いて

あまりに自分を、嫌いすぎ

死にたくなったり、したりもしたよ


そんな女の、魔法使いが

ある日、突然、変わった理由は

とある令嬢に、出会ったからで

その人のために、命をかけて

その人のために、命を使って

その人のために、命を落とした


けれども、それで、幸せだったと

心の底から、そう信じ

心の底から、幸せに

心の底から、愛に殉じた


残されたのは、悪役令嬢

わがまま放題、育ったもので

我慢というのを、知らなくて

先に死なれた、魔法使いを

生き返らせようと、魔法を学び

見栄と、根気と、プライドで

その国一の、魔法使いに


なったけれども、夢は叶わず

さらには死ねない、魔法を自分に

かけてしまった、大馬鹿ぶりで

彼女が生きて、返らないなら

わたくしこそが、死ななきゃいけない

けれども、死ねない、体になった

なんて、バカなの

死ねずに、治せず、

だから魔女と、呼ばれた哀しい

孤独な、悪役令嬢は、

世間に隠れて、棲むために

人近寄らない、深い森の

奥にこもって、ひとりで生きて


世のしがらみや、仁義や、博愛

そんなことなど、知らない我儘

深い、森の、奥の、小屋に

ひとりこもって、「ひとりがいいの」と


ひとりで生きて、何百年も

たったひとりで、生きている

あの娘への愛を、いだきつつ

あの娘への愛を、忘れずに

たまには楽しい、夢も見て

目覚めて、涙に、くれたり、しながら

ずーっとひとりで、生きている


ず────っと、ひとりで、

生きて、いる




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