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枕の下に 希望の上に(7)

鶴一羽

離れて並ぶ

あの椅子に座り

丁度

手が届かない隙間

千切れ雲には

お似合いの居場所

空気だけが

澄んでいる




どこかへ手が届くような

どこかへ声が届くような

どこかへ心が届くような

西日が差し込む

一番紅い赤




孤雲野鶴

世俗を捨てて

誰にも交わらない

あたしは一人で大丈夫

大切な物は持っているわ

あなたの心配する顔

なんだか苛つく

だから

その優しい手を

振り解いて行く




距離で窺う

あの目を見つけて

嘲笑

土足で入れない

傲慢になれない人には

お似合いの居場所

優しさが

淀んでいる




どこかへ手が届くと思い込む

どこかへ声が届くと思い込む

どこかへ心が届くと思い込む

明るさの無い場所

見ていない




孤雲野鶴

世俗を捨てて

誰にも交わらない

あたしは一人で大丈夫

重要な事は分かっているわ

あなたのへばり付き方

なんだか可哀想

だから

その心ごと

剥ぎ取って行く




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― 新着の感想 ―
[一言] 『鶴一羽』拝読いたしました。 物悲しさが伝わってくる詩でした。 それと同時に人間の強さも感じました。
2018/03/27 08:11 退会済み
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