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14歳の記録  作者: 波瀾
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不登校の始まり

部活はフルに出ながら過食嘔吐も続けていたため、体はどんどん疲労していき、体重は減るようになった。


夏の大会が迫っていた。夏休みだ。当然、休みなんてものはなく、毎日毎日部活、部活、部活。

先輩の夏の大会が終わると、わたしたちがいちばん上の先輩とやらになった。わたしは副部長にされたが、当然そんな器ではなくとにかく何かと怒られていた。必死に頑張っても認められず、辛かった。だが、後輩が頑張っているのに休むなんて出来ず、

「今日一日、今日一日だけ頑張ろう。」

と、どんなに行きたくなくても無理くり行っていた。当然そんなことでは続かないので休みがちになっていったのは言うまでもない。

もう、心も体もボロボロだった。


やっと、地獄の夏休みが終わった。もう、疲れ果てていて、体育祭練習の途中、倒れてしまった。

救急車で運ばれた。起立性調節障害だと言われた。

嘘だ。なぜなら、わたしは倒れたフリをしたのだ。意識はずっとあった。おい!おい!きこえるか!?ずっと声をかけ続けてくれた先生の声全部全部聞こえていた。まったく、人騒がせな子供だ。でも、わたしにはそれしか部活から逃れる方法がないと思い込んでいた。

「休みます。」「辞めます。」

その一言で部活をやらずに済むという選択肢はなかった。

ただ、病院に搬送されている間考えていたことは「今日部活休むこと先生に伝えていない。明日、なぜ言わなかったか、怒られるだろうな。どうしよう。」

ということだ。もうれっきとしたブラック企業の社員である。

その日から、学校に行かなくなった。と言うより行けなくなった。


ここから過食嘔吐はどんどん悪化していった。

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