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14歳の記録  作者: 波瀾
4/8

いちばん楽しかった病院でのこと

病院内の中学では、肢体病棟の子が多く、みんな1年、2年単位で入院している子だった。みんなと言っても3人程だったのだが。

そこではみんなが私のことを受け入れてくれ、とても、とても、居心地がよかった。ずっとここにいたいと思っていたが、口から出る言葉は

「退院したい。普通になりたい」

だった。確か、入院は逃げでみんなと同じ生活をしなければずっと逃げていてダメな人間だと思い込んでいたのだと思う。決してそんなことはないのに。病院でしっかりと自分の心と向き合い、自分は背伸びしすぎていないか、部活は本当に戻らなければならないのか考える方が、よっぽど有意義だと今では思うのに。いずれ後悔することは知らず、ただただ一刻も早く退院したい。それだけを人にいい、自分に言い聞かせていたのだろう。


それから、順調に回復して行き、やっと病院食を食べたりできるようになった。

毎日食事が楽しくて楽しくて美味しくて仕方がなかった。羨ましい。


外出許可が出たり、外泊したりして、確実に退院へ向かっていった。


文化祭のころ、わたしは退院してもとの学校に戻った。

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