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14歳の記録  作者: 波瀾
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中学に上がった

中学に上がった。


いつの間にかデブから痩せすぎの言葉に周りは変わった。いったい、ナイスバディとはどれ位のものなんだろうか?

もともと友達だと思っていた子に必死について行こうとしたが、まあ、とことん邪魔ものだった。もともと軽いいじめが起きたりはしていたのだが、それ以上に邪魔者だった。いわゆるキョロ充とやらにもなれていなかったと思う。

親にも、あんな子達と一緒にいなくていいよと言われてそこに関わるのをやめた。

特別仲がいいわけでもないが、唯一わたしと話してくれた、正義感が強く、怒りっぽい柚希と一緒にいた。柚希はバレー部に入ると言うので、わたしもついて行くことにした。

特段やりたいわけでもなかったが、柚希に見放されることは怖い。運動を辞めるのが怖い。いろいろな恐怖が混じり合い、私の通う中学でいちばん厳しいと言われるバレー部に入部届けをだしてしまった。

その時はもう骨でしかないガリガリだった。足の裏の肉も無くなったのか、身長は2センチ縮んだ。


小児科ではこれ以上みれないから大きな病院に紹介状を書いてくれたのだが、生命の危険がある程に痩せたわたしを受け入れてくれる病院はほとんどなかった。

結局、県内の片道3時間ほどかかる病院にかかることになった。


二三回通った末、強制入院になった。

とことん暴れて看護婦や先生、親達を困らせた。

その日は一日中大声で泣きわめき続けた。

今思えばあの体型で、なぜあんなに体力が続くのかとてつもなく不思議である。毎日走っていたからなのか?いや、その体力はどこから来ているのであろう。

とにかく、拒食症は食べなくてもどこからかテンションが湧き上がってきて体は限界でも動けるのである。


これから、わたしの入院生活が始まる。

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