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冬馬君の夏休み  作者: だかずお
41/50

朝の布団遊びの巻



『朝の布団遊びの巻』



朝目を覚ますと自分の身体の上に大喜の足がのっている。

そいつをどけて冬馬君は起き上がった


今何時何だろう?


まだ朝の6時、久しぶりにラジオ体操でも行こうと思ったけど面倒くさいから辞めた。

こういう事には正子はあまり口うるさくなかったから冬馬君は助かったのだった。

ちゃんと毎日ラジオ体操に行かなきゃ駄目だとかは、あまり言われなかったのは良かった。

目が覚めてしまったので下に降りてTVを観ていると

、あっ?朝から怖い話の番組がやっている


冬馬君は興奮してすぐさま二階に、大喜を起こしに行く、本当にこういう番組を、怖いながらに観るのが好きだった、夏休みに入っては良く観てるなと自分でも感心する。大喜もすぐに起きて二人で下に降りて一緒に観てる本当に好きな二人


「旅行の前に観る怪談話だナイスタイミング」と言っては盛り上がったのだったが、5分後には終わってしまい、普通の番組になってしまった。


二人はがっかり


「もっとやってたら観たかったのに」

二人共、今は目はすっかり覚めてしまった。

「昨日怖いビデオでも借りとけば良かったね」と大喜


「確かに」


二人は眠くもないし、観たい番組もなく退屈していた


「何か、こないだ夏休み始まったと思ったらあっという間に後半だよな」と大喜


「うん、何だか寂しい感じもする。

始まったばっかりで大喜が泊りに来て嵐の中一緒に怖い番組観てた時くらいに戻りたいよ」

本当過ぎてみればあっという間に感じてしまう


本当に何とも言えない切ない気持ち。始まったばかりの当初が恋しい。まだまだ一ヶ月以上休みがあるという、あの頃の心持ちが何とも羨ましくも思った。


二人は朝も早いし、やる事がなかったので昨日借りたアニメのビデオをまた観ていた。

「旅行の前日のこういう時って、後で思い返すと本当に良かったって思うよね」冬馬君は言った


「確かに、今夏休みの前半を思い返すのと同じ様なものかもね」大喜もそう言って頷いた。


8時を過ぎた頃に電話が鳴り響く


こんな朝から電話誰だろう?


電話に出ると多網であった

宿題終わったからこれから行って、良いかとの事だった


「もちろん待ってるよ」

二人は多網の合流ニュースに、テンションが上がり飛び跳ねる

いやー最高だね、これで明日は旅行。

二人は顔を見合わせ笑った。


「そうだ明日、何時に出発するのかな?」

冬馬君は気になり、正子に聞きに行く。


正子が言うには、明日の朝6時くらいに出発しようかと言う話になってるらしい


「じゃあ結講早起きだね」と大喜


「今から布団に入って、朝寝ごっこしようよ」冬馬君の提案だ。


「それは新たな遊びだね、それやろう」


どんな遊びだ!!

朝から寝るという遊びらしい。


二人は眠くもなかったが、朝から布団に入る事にした

下からジュースとお菓子をもって、二階の冬馬君の布団に潜り込む


「朝から布団に入るのって何か変な感じ」大喜が笑う


「でも何だか気分良いね」


二人は部屋のカーテンを閉めて、クーラーを付けて布団をかけた


カーテンを閉めると、朝だったけど、結講部屋の中は暗くなるものだ。


何だかもう夜みたいで面白い


二人は朝から布団に入ってお菓子を食べたりしてたのしんでいる。


ピンポ~ン


「きっと多網だ」


二人は布団から出て玄関に行った

黒い服で統一された角刈りの男。多網が立っている。


多網も旅行前とあって嬉しそうな、表情を浮かべていた


多網二階に来てよ、三人は二階にさっそく上がって行く


二人は多網に、今自分達がしてた遊びを説明して多網も興味を示したらしく布団にさっそく入り仲間に加わった。


「多網何かおもしろい話して」と大喜


多網は細い目をカッと開き

「動物園で猿がウンチ投げてた」

多網はボソッと呟いて思い出したのか、一人でゲラゲラ笑い始めた


二人は全くおもしろくなかった。


突然多網がハッとした顔をして、財布を取り出す。そして、中からプリクラを取り出した。


「何だ?」二人はいきなり出されたプリクラに目がいった。

何とそこには多網とあの多網の好きな女の子が一緒に写っていたの

だ。


あれっ?

冬馬君はおかしな事に気付く、二人の服が茶色く汚れていたのである


まっまさか!!


「多網この二人の服の茶色いの何?」


多網は「猿に投げられたウンチじゃないよ」と言った


猿に投げられたウンチである事は明らかであった


こんなんで、プリクラとるなよ、どんな女の子だよと、冬馬君は思い笑ってしまった。


大喜も吹き出して笑っている


「しかし、二人で動物園に行ってプリクラとるなんてやるね」と大喜


多網は誇らしげに頷いている、その瞬間お尻の筋肉が緩んだのか、プリッと可愛らしいオナラを多網はこいた。


「あっ出ちゃった」と誰にも聴こえない様な声で、多網が囁いたのを、確かにこの耳で、冬馬君は聴いたのだが。


冬馬君はこの二人のデートは一体どんなデートなんだと、興味がわいた。


三人は朝から布団に入り旅行の前日を楽しんでいる


「朝、布団の中で語り合うのも面白いね」冬馬君ニッコリ


「あっ!」突然多網の叫び声


「返さなきゃ」


見るとノートだった。

どうやらその多網の好きな女の子のノートらしい


多網は布団から出て、その子の家に行くみたいだ


二人は「僕達も行って良い?」と聞いた


多網はコクリと頷き

これは面白い事になってきたぞと、冬馬君と大喜は興奮気味に話している。


多網と、その子のやりとりが見れる。二人はもの凄いものが見れそうだと、顔を見合わせ笑った


こいつは楽しくなってきた、一体どんな子なんだろう?


興味津々の二人だった。




つづく


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