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冬馬君の夏休み  作者: だかずお


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ラジオ体操の巻



『ラジオ体操の巻』



川辺から家に帰る途中昨日の公園の前を通った。

そこには、昨日サッカーを一緒にしたクラスメイト達が居る。どうやら、今日もサッカーをしているようだ。


すると冬馬君に気付いて「おーい冬馬サッカーやろうぜ!」


冬馬君は いつもだったら自分の気持ちも考えず、ただただ良いよと言っていた。


しかし今日は違った初めて自分に聞いてみたのだった


今僕はサッカーやりたい?


ううん家に帰りたい


自分の気持ちはそうだった


冬馬君は一瞬ためらった、断るのが怖かったからだ。


いつも通り良いよと従順でいようとも思った、しかし、さっきのお兄さんとの話を思いだし、ここで言わなきゃいつまでも自分をおろそかにしてしまう、今やそっちの方が冬馬君にとって嫌だった


「ごめん今日は帰るよ」


友達は何事もなかったように

「分かった またな」と言ってくれた。


自分は必要以上に恐れていたのだ、全然断っても大丈夫だった。

何より、きちんと自分の気持ちを尊重出来た事が冬馬君には嬉しく

家に着く間、何度も笑った。


きちんと自分の気持ちを表現出来た事、自分の意見をしっかり伝えられたことで気持ちがすっきりした。


家に帰ると自分が、さっき家出る時とは全く違う心持ちになって晴れ晴れしてるのに驚いた。

一見自分の身に起こる嫌だなと思う様な事はちゃんと自分自身に大切な気付きや成長を与えてくれる、その時は嫌な事でもいつかきっと笑える時がくる、その経験がいきる時がくる

だから何も心配はいらない

大丈夫 そんなことを思った。

すべてはオールライトだ。

そうだ、楽しく行こう。


冬馬君はテレビを観ていた。


すると正子が

「明日から朝ラジオ体操あるみたいだよ」


あっ、そんなのがあったな冬馬君は思った 面倒臭い

夜、隆も帰って来て三人での夕食時

「いやーやっぱ夏はビールに枝豆最高だ」隆はビールがありゃご機嫌だなと冬馬君は思った。


今日は正子も隆と一緒にビールを飲んでいる。

今日の夕食はカレーライス

冬馬君の大好物はカレーとスイカだったのでカレーは嬉しかった。

夏の食欲が出ない時もカレーは食べられた やはり美味しい

食後はかき氷を作る手動のかき氷機があったので、みんなでつくって食べた。


「僕はイチゴに練乳をかけてね」夏の平和な夕食時であった。


お風呂は、正子がぬるま湯で浴槽に水を溜めてくれていたのでそれに浸かりサッパリ。

お風呂に浸かり身体もリラックスした。気持ち良いな~


「明日はラジオ体操朝はやいからはやく出なさーい」

正子の声がする


風呂から上がり二階に行って部屋の窓を空けた


するとテルテル坊主が


あっ、そうだこれみんなでキャンプ行く前に作って付けっぱなしだったんだ。まだあったんだ 冬馬君は何だか懐かしくなった。

キャンプの楽しかった思い出が頭をよぎる。


明日ラジオ体操に慎司来るかなぁ?

大喜は違う地域なので一緒ではないのだが。


しかし宿題もそろそろ少しやらなきゃ、など寝る前に考えたりもした。

夏休みに入って色んな事があったなぁ、でもまだまだ夏休みは残ってる、冬馬君は胸を踊らせた あれもしたい、これもしたい


清香にも もう会いたい


今ごろどうしてるかな?


気がつくと目覚まし時計がなっていた

もうこんな時間か、今日はラジオ体操に行くんだ

スタンプカードを持ち学校の校庭に行く、なんだか学校に行くみたいで やだったけど慎司には会いたかった。


校庭について見回したら慎司発見


「冬馬久しぶり」


「久しぶりキャンプ以来だね」冬馬君は言った


「そうだね面白かったなぁ」

「こないだあの家族の所行って来たんでしょ?」


「泊まらせて色々ご馳走までしてくれたよ」


二人はしばしこないだの思いで話でもりあがる


「そう言えば前に川辺で告白してた、あの人に会ったよ」


慎司もそれを聞いてビックリしている

「よくまた会ったね」


そんなこんなでラジオ体操が始まった

朝から体を動かすのは気持ち良かった反面かったるくもある

そして終わったあとは慎司とじゃあねと言って、すぐに家に帰った

もう目が覚めてしまって眠くもなく正子もまだ寝ている。

テレビもつまらなくて、やる事もなく、冬馬君は暇だった。ラジオ体操は朝早かったぶん、テレビも子供が観たいのはやってなく、終わった後は目も覚めてしまい眠くもないし、暇な時間が続いた。


とりあえず漫画を読んで過ごすか、宿題はまったくやる気が起きない。


9時過ぎにようやく正子が起きて来て朝ご飯を食べてる時、正子から衝撃的な一言が


「今日そう言えば多網(タアミ)が来るって」


いつ聞いても珍しい名前だなと冬馬君は思ったが珍しいのは名前だけではなかった。多網とは小学校6年生の冬馬君の親戚で よく休みに冬馬君家や大喜の家に遊びに来るのであった



どう変わってるのかって?

それは会えば分かる


「いつ来るの?」


「お昼前には来るって」


冬馬君はついに来るか多網と心の中で身構えたのだった。

もちろん気分は嬉しかったのだが。



多網が家にやってくる。



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