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冬馬君の夏休み  作者: だかずお
10/50

キャンプ交流の巻



『キャンプ交流の巻』


冬馬君は大喜と慎司に事情を話して、二人を清香の家族に紹介した。

「初めまして」

二人は照れながら挨拶する。

大人達はさっそく、2家族の真ん中に火を焚いてキャンプファイャーが始まる。

母親達は料理の準備をし始め、冬馬君は清香と清香の弟を大喜と慎司に紹介していた。

二人は清香が女の子だったからか少し照れているようだったが、弟とはすぐにうちとけていた。

辺りは夕暮れ時の暖かいオレンジ色に包まれて気持ちも何だかホカホカ暖かい気分


「お~い 明るいうちにスイカ割りしよう」

隆が子供達を呼んでいる。

大喜は川から今朝冷やしていたスイカを持ってきて地面に置き、清香のお父さんが持ってきた木の棒で「さあいよいよ始まった!!」


「僕やるよ」清香の前格好つけたかった冬馬君が勢いよく言った

目隠しをして、さあ割るぞ~

目隠しをした時に視界が遮られる事によって音というものを一段と意識する、中々今までこんな事には気づかず、驚いた。

ああ、夏の自然の中の音はなんて安らぐ音なんだろう

みんなの声 清香の声も聞こえる


川の流れる音


虫の鳴き声


自分の歩く音


心臓の音


今キャンプに来てるんだ

しみじみ感じていた。

遠くぼんやりしてた意識が夏のキャンプ場に戻ってくる

「そこ そこ」

みんなの声が聞こえてる 「このへんかな」

冬馬君は思いっきり木の棒を振りかざした。

「えいやぁ~~」パコンッ

目隠しをとると慎司の頭が割れていた。


らどうしようと思って笑ってしまった

スイカは割れずに残っている

次に清香の弟が挑戦するも、こちら側に向かって来ては棒を振りかざすので、あまりの危なっかしさに、清香の母がとめていた。


次の順番は清香

冬馬君は大きな声でスイカの位置を示す。冬馬君の胸のトキメキは再び激しく上昇した。

ああ、どうしよう僕本当に清香が好きだ。

清香が棒を振りかざす

パコッ 当たったものの力が弱くてヒビが入ったくらいだった。

みんな「良くやった」と大喝采

清香は照れ笑いを浮かべている

冬馬君は心の中であの笑顔がまた見れるなんて最高に幸せだと今、目の前に広がる幸福を噛み締めていた。

幸せな男である(笑)


続いて慎司

「左 左 左 左」

慎司は皆が左と言ってるのに何故か右に向かっていく、見るかぎり緊張していた様だ。


「左 左 あっ!!!」

慎司は川に落っこった

一同大爆笑

皆に笑われたのが嬉しかったのかひょうきんな慎司は小走りで戻ってきた。

そして、みんなとハイタッチ


続いて大喜

すごい 大喜何も言われず一人でにスイカの前にそして有無を言わさず、棒を振りかざし

ガンッ

やったあースイカは見事に割れた

すごい一体なんで分かったの?

「だって下から見えてたんだもん」

この~子供達は笑いながら大喜をつっついた


お肉も焼け始めたので皆お皿にとって食べる、大人達はビール片手に楽しそうに語り合っている。

まるで遠い昔からの知り合いのようだ

人間の縁って不思議だなぁ。

一日でも日がずれたり、キャンプ場所が違う所だったり、ましてや間に他の人達が居たりしたら、こうして清香の家族とは仲良くなっていなかった

そんな事言ったら 同じ時代に生まれて同じ国に生きる、もうこれは偶然なんかを越えたもっと深い繋がりがある奇跡だ。

子供ながらに冬馬君はそんな事を感じていた 。

当たり前にいる周りの人達の大切さをあらためて実感した 大切にしなくちゃ、そして、ありがとう。


「みんなで食べると余計に美味しく感じるね」みんなニッコリ大変賑やかな夕食時


お肉の焼ける良い匂い


虫達の鳴き声


風のささやき


みんなの笑い声


そこにいる皆一体感を感じていた

気付けば辺りはもう暗くなってきてる

すると清香のお父さんが思い出したかの様に

「この近くに歩いて行ける温泉があるんだけど皆で行きませんか?」と言った


隆「へーっ知らなかったな是非行きましょう」


わーい 皆喜んだ、清香も嬉しそう

さっき割ったスイカも食べ終えて一同、少しくつろぎタイムに入っている

隆と清香の父はまだビールをのみながら語っていた。

こちらも、気が合う様だ。

子供達は川に石を投げたりして遊んで、清香の弟が随分 慎司になついているのには笑った。


辺りは大分暗くなってきた頃、森の夜ははやい。

もうすっかり夜である、時間は19時とそんな遅くないが山の中とあって辺りはもう真っ暗に近いのである

火と懐中電灯のランプを消したら何も見えないだろう、森の中の暗さ

ただポツポツと上の車を停めてある車道の外灯があたりを照らしていた。

じゃそろそろ温泉出発するぞー


「あの山道みんなで歩くのワクワクするね」慎司が言った


「確かに」冬馬君と大喜もニッコリ


「ちょっと恐いな」と恐がる清香


「なあに大丈夫、僕達がいるさ」

三人は女の子の前、頼もしげである。


「僕もいる」

後ろから清香の弟も顔をヒョッコリだし言う。


「そうだ僕ら四人いる」

清香はそれなら恐くないと微笑んでいた。


「じゃあ出発するぞー」隆が子供達を呼ぶ

子供達は暗い山道を歩く事になんだかワクワクし、気合いのかけ声 さあ行くぞー おーっ!!!!!

気分は探検隊だ

温泉に向け暗い森の道を出発~~~ おおーーっ。

みんなで過ごすキャンプの夜は続く。



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