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暗殺少女の理想郷  作者: 白銀悠一
第六章 壊れる世界
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嵐が止む時

 轟く雷鳴。一閃する雷光。荒れ狂う矢那は先陣を切り、自らを狙う有象無象の敵兵を、縦横無尽に薙ぎ払う……。

 二つの勢力が、第三の少数派に圧倒される。それほど矢那の想いは強く、憎しみは深い。

 悪意が伝染した矢那に、仲間の声は届かない。聞こうともしない。ただがむしゃらに、破壊をまき散らすのみである。

 それでも見捨てられるわけがない。仲間だから。故に、水橋とノエルは飛行して、その背中を追い続ける。


「聞け! 矢那! 先行し過ぎだ!!」

「――暴走すれば力を消耗します! このままでは二日と持ちませんよ!」


 怒気を孕む矢那の破壊衝動は凄まじく、別の戦場で争っていた無能派と異能派の二大勢力が外灯に引き寄せられる羽虫のように集まっている。

 敵が現れるたび、殺意を向けるたび、それ以上に黒い衝動で矢那は敵を焼き払う。

 ある意味最高の囮であり水橋の作戦通り――なのだが、水橋は最悪な展開だと考えていた。


(……時間が解決してくれるとは思っていなかったがこれほどとは!)


 もはや別人なのではと思ってしまうほどの、強烈な殺戮。

 それは正解ともいえる。既に矢那の善と悪のバランスは悪に傾き黒い侵蝕が始まっていた。

 言葉だけではどうにもならない。メンタルズを生き返らせることが出来れば話は別だが……。


「くそ! お前がそれほど情に厚かったとは」


 常時ならば喜ばしく感じることを口にして、水橋は歯噛みする。

 あれだけ人を大事に思えているのなら、絶対にもっと良い道があったはずだ。

 だが、善意も思いやりも暴走する。あの人は善い人だからそんなことしない。あの人は悪人だからひどいことを行う。そんな決めつけは無駄である。善い人間も悪いことを行うし、悪人だって人を救う。

 全てはバランスなのだ。心の中にある善と悪の染まり具合。母親の死で一度悪に染まってしまった矢那の心は、直樹と戦い浄化され善に傾いたが、メンタルズの死で再び悪へと戻ってしまった。

 いや、まだ救いなのは完全な悪へと変貌していないことだ。

 もし、見境なく暴れる狂戦士と化していたならば、矢那は水橋達だって襲ったはずだ。お前の作戦立案が悪かった、と。

 なのにそれをしないということは、まだ彼女は完全に落ちていない。救う道は残されている。

 余裕のない戦時ではなく、平時ならば……。


(また、繰り返すか)


 遊び道具である水鉄砲を構え、異能を発動。射線上に存在する戦車を水で無意味な鉄くずへと変化させる。

 隣では、風を纏ったノエルが、風の刃による斬撃で、異端狩りの騎士を数人戦闘不能にしていた。


(……それは受け入れられない!)


 また誰かが死ぬのを見過ごす。友を喪ってしまう恐怖。

 そんなモノにはもう耐えられなかった。彩香からの連絡で、中立派最後の砦と仲間達、王達も喪ってしまった。

 戦争という観点から鑑みれば、自分達は間違いなく敗北である。だが、残念なことに休戦協定など結べないし捕虜は皆殺しの精神で相手は動いている。

 それに、投降などするつもりは全くない。まだ希望はある。

 そのためには矢那を元に戻し、もう一度連携を取って囮として十分な機能を果たさなければ。


「ノエル君! 君なら矢那に追い付けるだろう! 先に行ってくれ!」


 風と水ならば、風の方が速い。異能は想いの力……とはいえ、やはり限界はある。人の想像力以上のことを創造することは不可能に近い。

 だから、水橋はノエルに託した。彼女ならば矢那を足止めしてくれる。そう信じて。


「わかり――ッ!?」


 了承の意を答え、先行しようとしていた矢那が止まる。そうしなければいけない理由が唐突に現れた。

 忘れてはならない。希望があるというならば……絶望も存在するということを。


「……なにっ!?」


 水橋が声を荒げ、絶望を目視する。

 ノエルは声すら上げず絶句しながら、それでも臨戦態勢を整える。

 間違いなく、戦闘は避けられないからだ。


「お前らもいたよな。立火市に。神崎直樹の知り合いで、間違いないよな?」

「だったら……どうする?」


 驚きながらも強がって、いつもの調子で水橋は訊く。

 対してキングはにやりと不気味な笑みを作り、


「……殺す!」


 と一言だけ答え、そのまま突進してきた。


「っ!!」


 かろうじで、その突撃を回避する。

 いや、それを突撃などと言い表していいものか水橋には判断つかなかった。

 全くのノーモーション。異能発動の起因すら見せず、何か行った形跡を残すことなくただ唐突に突然に移動してきた。


(いや、シャドウの分析通りだな……!)


 ならばまだ打つ手はある。確信した水橋は、ノエルに対し声を張り上げる。


「ノエル君! 合わせてくれ!!」

「了解!!」


 水橋が水鉄砲をキングに向ける。それに呼応して、ノエルもフリントロックピストルを構えた。

 そして、同時に引き金を引く。異能によって強化された銃弾と水が、キングに向かって奔り飛ぶ。

 風邪と水の奔流。常人なら死体すら残さず消滅するほどの攻撃なのだが、


「――やはり」

「くそ!」

「そんな程度かよ」


 キングは平然と、空に浮いていた。掠り傷一つなく、何かしたのか? と言わんばかりの顔で。


「情報通り……ですが、故に戦闘継続は厳しいでしょう。……間違いなく負けます。このままでは」

「だとしてもただでやられるわけには……!」

「同感です。やれるだけ、やってみましょう!!」


 ノエルは竜巻をキングを覆うように発生させた。足止めというよりは目くらましだ。

 そこに、水橋は泡を加える。泡の中で吹き荒れる暴風。しかし、ダメージを与えることは出来ないだろう。

 とにかくいったん距離を取る。相手の戦闘力はけた違いだ。遠距離だから安全ということはないが咄嗟の攻撃には備えられるはず。

 そう踏んだ水橋だったが、彼女は相手の途方のなさを見誤っていた。

 音も立てず空気も揺らさず、突如目の前に出現するキング。急に現れ、急に黒い弾を撃つ。

 またギリギリで躱す。否、躱した気になっていた。

 強烈な痛みが、水橋に左足が消滅したことを教えてくれる。


「うっ……!!」

「ッ!? 下がって!!」


 水橋を庇うようにノエルが前へ出る。

 痛みのせいで、援護はおろか声を出すことも難しい。人語とは判別しがたい悲鳴と、彼女を守護するべくサーベルを振るうノエルの掛け声が混ぜ合わさる。


「――勝てないとはいえ……一太刀ぐらいならば!!」

「お前、俺のこと舐めてんだろ」


 キングは気に障ったかのように呟くと、ノエルに黒弾を見舞う。

 先程は比べ物にならないほどの速度。ノエルのスピードとキングの黒弾ならば、黒弾の方が速い。


「の……ノエル君!!」


 水橋の叫びも虚しく、ノエルに黒弾は直撃した。

 あっさりとした仲間の死。悲鳴すら上げず、一撃与えることすら叶わず……。

 それが戦場ではある。どれだけ強かろうが、死ぬときは一瞬だ。最期の言葉を述べられるなど、ほんの一握りの幸運でしかない。

 だとしても、怒りを抱かずにはいられない。戦争だから、と割り切ることなど出来るはずもない。


「お前……よくも!!」


 だから、銃を構える。死者への弔いも、やらなければならない責務もひっくるめて。

 勝てる勝てないではない。やるのだ。間違いなく、結奈ならばそうしたから。


「んなオモチャじゃ勝てねえぞ!」


 狂気の笑みをみせながら、拳を振り上げ、滑空してくるキング。

 慎重に、そして一瞬にして眉間へと狙いを定めた水鉄砲の引き金を、効かぬと知りながらも無敵の敵に対して放つ。

 案の定、敵は避けもしなかった。同様に水橋も回避しない。

 避けるだけの体力が残っていなかった。


「すまない、みんな」


 残る仲間、死んだ仲間、かつての親友、片想いを寄せる相手、そして、今遠くで荒れている友に向けて、水橋は謝罪を口にする。

 もうどうしようもない。後はただ殺されるだけ。

 何も出来なくて、不可能だった幻想に巻き込んで、申し訳なかった、と。


「――謝罪にはまだ早いですよ」


 瞬間、突風が吹く。

 あまりの風圧に、水橋は吹き飛ばされてしまった。

 何とか態勢を取り戻し何が起きたのか状況を理解する。

 驚愕を顔に張り付けて、宙に浮くソレを仰ぎ見た。


「の……ノエル君!?」

「まだ、私は死んでいません」


 微笑んだノエルは、すぐに真剣な表情になり、キングへと目を移す。

 水橋と同等程度に驚く男を、糾弾の眼差しで睨み視る。


「なぜ、こんなことを――するのですか」

「決まってる。俺が殺したいからだ。この世界は俺様のおもちゃ箱なんだよ」

「……子どもですね、あなたは。強者というのは弱者に奉仕する者です。王もまた、国民に人生を捧げる者。だからこそ敬われ、尊敬されるのです。ただ力を振るうだけでは与えられるのは侮蔑と憎悪だけですよ」

「別に構いやしねえ。俺の悪口を言う奴は殺す。俺を罵倒する奴は吹き飛ばす。全ては俺の想い通り、お前ら雑魚の理屈なんざ最初から知ったことかよ」

「強者の理屈というよりも愚者の戯言ですね。――倒します!」


 空中で蹴り飛ぶような姿勢を見せて、反動でノエルは加速した。

 さっきとは比べ物にならないほどの加速力。ノエルの異能だけでここまで上がるということは有り得ないことではないが、だとすればなぜ先程は出し惜しみしたのかという疑問が残る。

 その問いに対する答えを、ノエルは口にした。


「バーストモード、ですよ」


 鎧の身体強化、そこに心が使用していたデバイスによる強化を加え、ノエルの身体強化率は通常時の四倍となっている。

 それに加え、ノエルは風を身体に纏わせていた。火力、速力、防御力。ノエル最大の力が全て込められている。


「これだけの力ならば――!」


 移動するたびに風を鳴らし、風力で風の波を起こしながら、ノエルはキングへと突撃する。

 そして、目にも見えない速さの斬撃。風で斬力を上げ、剣を振るうたび零れた風が眼下の木や残っていた建造物を破壊する。


「ぐぅ!? こいつはやべえ! 何て速さだ! 俺様よりも速い……!」


 さしものキングもこれには圧倒されたらしい。先程の余裕はどこへやら、必死の形相で後退している。

 逃げる王を追いたてる騎士。その姿は謀反を起こした反逆者か、それとも悪政を敷く王を討ち取る英雄か。


「覚悟を!」

「くっそぉおこの俺がぁ!!」


 黒弾を乱射するキングだが、その一発一発の狙いは大きくそれノエルは回避する必要もない。

 驚異的な加速でただ敵を討つ為突き進むのみである。

 これにて勝利……と思った水橋だが、剣を振るう当人ではない客観的な視点で戦闘を目視していた彼女だからこそ気づけた。

 何かがオカシイ。いや、そう難しいことではない。

 キングの悲鳴や行動が大げさなのだ。いくらノエルのバーストが凄まじいとはいえ、そこまでわかりやすく狼狽するだろうか。

 それだけだったならば、まだ人生で味わったことのないほどの死の恐怖で説明がつく。だが、彼女がそう思えないのは、時折見せるキングの不穏な笑みだった。

 言いようのない不安を感じて、水橋が大声を上げる。


「待て! ノエル君! 勝負を急ぐな!!」


 だが、身体強化デバイスによる時間制限と、水橋の負傷という事実が、ノエルに決着を急がせる。

 冷静さを見せていたノエルだが、彼女とて仲間の死を悼み、憤りを感じていたのだ。水橋と同等に。

 故に、ノエルが渾身の力でキングにサーベルを叩きつけるのは、避けられぬ事態だった。


「――死んで、ください」


 かつての異端狩り、ナンバー2と呼ばれたノエルの斬撃が、キングを一刀両断する。


「とでも思ったか? この勘違い野郎」


 はずが、キングはがっちりとサーベルの刀身を掴んでいた。

 素手で。何かしら異能発動の要素すら見せぬ裸の手で。


「――ッ!? くッ、サーベルが」

「何度言えばわかる。……俺には、勝てねえよ」


 ボキリ、とキングはサーベルをへし折った。チッ、と舌打ちしたノエルは折れたサーベルを投げ捨て、フリントロックピストルの銃身を掴むと、銃床部分を鈍器として使用した。

 そして、砕け散る。コンクリートで出来たゴーレムすら叩き砕いた、装飾が施された銃床が。


「――うおおッ!!」


 それでも、ノエルは諦めない。風を纏わせた右手で、渾身の打撃を見舞った。


「ッ……ぁ……ぅ」


 壊れ、千切れとんだ。時代遅れな最先端の籠手と、中に納まっていた右腕が。


「何で、お前らはそうなんだよ。俺が嘘をついているように見えるのか? クローン軍団といい、アミカブルの連中と言い」


 手が消し飛び、茫然とするノエルに向けてキングは、


「マジむしゃくしゃする。死ねよ」


 ノエルと同じように、渾身の力を込めた右手を彼女の左胸へと殴りつけた。



 

 ――ツー。忘れてはいけない。人には、どうしようもない出来事が存在する。


 ジェームズは、まだナンバー2と呼ばれていたノエルに、そんなことを言っていた。

 ジェームズは幼いノエルに何でも教えてくれた。世界とはどのようなもので、人は何でそうなるのか。

 哲学的なことであり、ジェームズの言葉が完全に正しいということは有り得ない。だが、少なくともノエルにとっては重要で、正しいことばだった。

 そんな彼が言った、諦観に似た言葉。

 わざわざ言われるに足らない言葉。ノエルやジェームズが異端狩りの施設に囚われて、殺人を強要されている以上、改めて言われるまでもない。

 だというのに、その時妙に引っかかったのを覚えている。


「人は万能ではありません。死者を蘇らせることも出来ないし、時間を巻き戻すことも出来ない。……なぜ、そのような当たり前のことを?」

「そんな荒唐無稽なことについて言っているんじゃないさ。出来るかも、と思ってしまうことについてだ」


 出来るかも、ということ。

 それは可能性の話だ。例えば待ち合わせに遅刻しそうになって、時計を見たとしよう。

 走ればギリギリ間に合う距離。間に合う可能性と間に合わない可能性が平等に存在する境界線。

 そこで走るか走らないか。どうするかは個人の自由だ。

 間に合わないと諦めるか、最後まで走り続けるか。


「可能性は無限大。これもわざわざ言わなくてもわかるよね、ツー。だから、何か行う時、人はそれが出来るか考える。失敗の可能性と成功する可能性。その両方を考えた後、行動するんだ」

「……どうでしょうか。私達が悪魔を殺す時、出来るかどうかは配慮されません」


 異端狩りの任務は殺せるかではなく殺すだ。鐘が鳴った以上、命令に従う。

 従えなければ、死があるのみ。

 ジェームズは一瞬だけ悲しそうな顔をして、そうだなと微笑んだ。


「でも、もし。もし、その人を殺さなくて済む可能性があったら? もし、ツーが普通の女の子として過ごせる可能性があったらどう思う?」

「そんなもの、存在しませんよ、ジェームズ。私達は生まれから呪われているのですから」


 また、ジェームズの表情が暗くなる。

 でも、とノエルは言葉を続けた。普段なら考えられない、考えてもしょうがない幻想を口に出した。


「そうですね、もし、私が外に出て、自由に過ごせるのならば……たくさん寝て、一杯食事を摂りたいです」

「そうかい。それはとても楽しそうだ。……なら俺も“もし”について考える気概が湧くよ」


 その言葉の意味をノエルが知ったのは、彼女自身がジェームズを殺した時だった。




「――ハハ……私とした……ことが……思わず……戦闘中に……寝てしまうとは」

「……あ? お前……まだ生きてやがるのか?」


 唐突に話し出したノエルに、キングが怪訝な表情を向ける。

 キングの右手は、ノエルの心臓を貫いていた。

 なのに、息を吹き返したノエルは、常人より硬い異能者といえど奇跡を疑いたくなるレベルの神秘だ。

 あるいは、彼女自身に宿る風の異能が関係しているのかもしれない。


「参り……ました。まだ……食べていない物があったというのに……クルミの手料理とか……楽しみにしてたんですが……」


 苦しそうに笑うノエルを見て、キングは完全に凍りついた表情となっていた。

 理解出来ない。わからない。なぜそこまで生きたがるのか。


「……きっととても――おいしかったのでしょう。彼女の気持ちが……ナオキに対する想いが、のっていたはずですから」

「生憎だな。そいつは俺がぶっ殺した」

「ほんと……に、そうでしょうか……あなたは……たしかに……クルミ……殺した……。でも……かのじょの……おもいまでは――ころせて、いません、よ?」


 ノエルは最期の抵抗として、左腕をキングへ叩きつける。

 無駄だとは理解していた。だが、出来る可能性がほんの僅かでもあるのなら。

 だから、叩きつけた。血肉が舞い、視界が真っ赤に染まっても。

 直樹のために……自分を救い、受け入れてくれた仲間達のために、忠義を尽くす。


 ああ……もう眠いです。……寝て、いいでしょうか? すみません。二度目の睡眠はきっと――とても長く、なるでしょう……。


 もう鳥に話しかけることもない。そよ風が優しく吹くことも――。

 ノエルは笑いながら、屈強な意志を見せながら、永遠の眠りについた。


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