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読者への挑戦状

 読者諸君に告ぐ。以上が今回の事件の一部始終である。この後の第二部・解決編より探偵役が登場し、この事件を解決に導く。しかし、その前に一度ここで目を閉じ、事件の真相に思いをはせていただきたい。かつて忌まわしき大量殺人が起こった白神村で再び起こった惨劇。関係者は全員犯人の手にかかったが、殺人事件である以上、真犯人は間違いなく存在しなければならない。果たしてこの連続殺人事件の真犯人は誰なのか。あなたにその謎が解けるだろうか。


 前提として、本文に記された事項はすべて事実であり、トリックや犯人は超能力や宇宙人など超常的な事象によるものでは決してない。ゆえに、かつての事件の亡霊であるイキノコリが怨霊的な力で今回の犯行を行ったという推理はここでは成立しない。また、真犯人は意図的な嘘をついている可能性があるが、それ以外の人物は実際の真偽を別としてすべて本心からの言葉を述べている。


 真犯人は単独犯であり、村で起こったすべての殺人において共犯は成立していない。また、個々の事件が別々の犯人によって別々の事情によって行われたというありがちな推理も今回は論外である。今回白神村で起きたすべての殺人事件はあくまで単独の同一人物の手により行われている事をここに明言しておく。さらに、関係者が村に逃げ込んだ後で外部から名もなき第三者が村に侵入してきて被害者たちを皆殺しにしたなどという反則気味な推理もナンセンスである。真犯人は間違いなく白神村に逃げ込んだ十人のメンバーの中にいるということを、今この場ではっきりと宣言しておこう。


 以上の情報を提示した上で、今、私はここに読者に挑戦する。イキノコリとは、真犯人とは誰なのか。

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