VRMMOが成立する世界観②
メイドロボ。
古くは葉っぱのメーカーが出した某エロゲのヒロインを祖とする人型ロボットである。
別にメイドロボに限った話ではないのですが、VRMMOが存在する世界なら、これに相当する人型ロボットが普及していてもおかしくないと思うのです。
VRMMOと人型ロボットの間にどんな共通点があるのか。
それは“プレイヤーが操らないキャラクター”のAIです。
ゲーム中に登場するNPC。これらの描写はモノによって大きく違いますが、大別すると
・ 現在普及しているゲームと同じ、決まりきった反応をするAI
・ 人間と同等の知性を有するAI
に分かれると思います。
個人的には、ですが、VRMMOなんてものが出来る環境下なら、後者の方がいても不思議が無いと思うのです。
もし機械的に特定の反応しか返さないキャラクターが大勢配置された街中があったとします。話しかけても「始まりの街へようこそ」と同じ表情で言い続けるキャラクター。一種のホラーです。これは漫画「レベルE」で書かれた内容ですね。
ある程度反応に幅があっても、その幅によっては同じ印象を受け取ることになるでしょう。結果として街の住人との会話が最小限になり、イベントがほとんど発動しないゲームになりかねないという状況が予想されます。というか、機械に話しかけるって、見ていてイタいですよね。
で、VRMMOのゲーム世界には人間同様の会話が楽しめるAIが使われていたと仮定します。
その場合、そのAIはゲームの中だけに留まる存在なのでしょうか?
私はそうは思いません。
AIならカウンセリングや教育などの面で、人間以上の仕事をする可能性があります。人間のように感情的にならない訳ではないでしょうが、ごく一部の過ちを始め、人間が「やってはいけないと知っていて、ついやってしまうこと」をしないように設定できますからね。
単純作業なら人間を雇うよりも安心して任せる事が出来るでしょう。
警察や消防に配備すれば、人間に任せられない仕事の肩代わりをお願いできます。
そのぶんAIの人権問題など新たな問題が噴出するでしょうが、そこはその世界を設定した作者様の腕の見せ所と思いますので割愛します。
そして最初に戻りますが、私はNPCの制御AIを人型ロボットに組み込む事が出来ると思っています。
その結果、人間とほぼ変わらない姿をしたロボットが街中にいるのではないでしょうか。
「人間と変わらない心を持ったAI」を作中に出している作者様、是非御一考ください。
2014年2月22日 誤字修正
× 機会に話しかけるって →
○ 機械に話しかけるって