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理想の姿、現実の体

 以前自分が言った事を翻すような話です。


 ゲームというのは、代償行為の側面があります。つまり、現実でできない事が出来るようになるから面白い、という事です。もちろんそれがすべてではありませんが、そのような側面があるのは否定できない事実だと思います。特に魔法などが顕著ですよね。


 人間の体は親から与えられたもの。ちょっとぐらいはいじれますが、大きく変えることは、普通はできません。

 背の低い人が高い身長に憧れる、胸の小さな女の子が巨乳に憧れる。よくある話です。

 それを仮想でもいいから叶えるためにVRMMOをやるというのは、考えられない理由とは思えません。その身長(偽乳)に目を向けるのがちゃんと中身のある人間であるのなら、尚更です。

 ですが、そうなると一つ問題が出てきます。

 体の重心が変わってしまうのです。

 身長を伸ばしたのであれば重心は自然と上になり、伸びた手足と合わせて体を上手く動かす事が出来なくなるかもしれません。胸が大きくなれば自然と重心は前に行きますよね。体を激しく動かせば普段と違う遠心力に振り回される事も考えられます。

 勿論それは変化後の体を長く使えば自然に動かせるのでしょうが、現実に戻ればまたデフォルトの自分の体とご対面。慣れるまでの道は長くなるでしょう。


 でしたら、そんな体のフィードバックをキャンセルして、元の体を動かすのと同じデータを入力しましょう。魔法で幻影を纏うようなものですね。視点を始め、いくつかのデータは外観依存で、体に加わる力を始め、いくつかのデータを現実準拠で入出力する。他のプレイヤーには“翻訳して”外観依存のデータと付き合わせる。

 こうすれば、元の体と同じ感覚で変化した(理想の)(アバター)を扱えます。

 応用すれば人間以外もできますよね。



 ただ、ですね。

 それを望まれるかどうかが、自分で言っていて、少し疑問です。


 苦難の道でいい。

 全ての感覚をリアルに感じたい。

 そんな事を言われそうな気がしました。


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