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時間圧縮

 時間を圧縮し、1時間を1日にする。

 圧縮比については各話ごとに違いますが、VRMMOにおいてよく見かける設定の一つです。

 今回はこの「時間圧縮」について考えてみます。


 まず、ゲームへの利用以外に目を向けます。

 以前話題にした学校への転用。これは知識を詰め込むタイプの授業にとって、非常に有効な活用方法になります。単純に現実と比較しVR世界内を10倍の加速とした場合、現実で1時間あれば1日の授業をするどころか予習復習まで出来てしまいます。特殊な事情でもない限り、これを使わないという事はまず無いでしょう。余った時間を運動に使えば健康面の管理も楽になります。運動不足は良くないですからね。

 仕事だと、データ管理など、書類仕事がずいぶん楽になるでしょう。対外的な、VR世界の中から外への仕事や、そもそも物理的作業、機械加工業などには向かないのですけど、それでもVR世界の中でできる仕事はたくさんあります。時間効率の上昇は人件費の削減に大きく役立つでしょう。


 さて、次はデメリットについて考えます。

 一番気になるのが、脳への負担です。

 単位時間当たり、通常の10倍とかそれ以上の情報を脳に書き込まれて人は生きていけるのでしょうか? 脳みそが情報を処理しきれずにオーバーヒートしそうな気がします。(余談ですが、知恵熱というのは知恵が付く頃に出る熱の事です。この場合には正しい用法ではありません)

 また、正常に脳へ情報を書き込めたとしますが、その場合は脳の年齢が気になります。人間の体の成長、特に成長期の間というのは脳のホルモン分泌が変化するために起こるものです。つまり、「脳への書き込み量が増える=脳が加齢する」という式が成り立つかどうかが問題なのです。下手をすると、現実世界で8歳の子供が、VRMMOで12歳分の成長をしたということで成長期に入ってしまうといったケースが考えられます。しかも、ゲーム内で更に加齢し、体はそのままで成長期が終了、一生子供の体(もしくは子供みたいな身長)で生きていくことにもなりかねません。

 もしそういった危険性があるのであれば、VRMMOのサーバーは国が管理し、許可制になるでしょうね。いや、そもそも娯楽分野に使えなくなりますか。


 逆に、脳に刺激を与えるのはいいことだとして、健康促進の一環にVRMMOが使われるかもしれません。

 加速状態の書き込みに脳が慣れることで、新たな能力(笑)が目覚める可能性もあります。

 いずれにせよ、証明されていない問題に関しては作者様に一任された、想像のみで設定しうる事実が正義です。

 扱うも扱わないも作者様次第。私としては、何か考えてもらえればと思います。

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