0. 達成感とシャーデンフロイデ
ついにやってやったぞ!ざまあみろ!
・・・そんな言葉が自然と口をついて出た。また口が悪いって叱られそうな気がするけど、今日くらいは大目に見てくれるかな。
だって、ずっとずっとずーっと、頑張ってきたんだし。
この学園はあらゆる種族や国籍、身分の生徒が共存し、全てが平等に扱われる場所・・・のはずなのに、なんだかんだ「異種族のくせに!」「平民のくせに!」って言ってくるヤツらがうるさくて大変だった。
異種族だから何?平民だから何?
私は、私の努力の結果でAランクを勝ち取ったんだからな!!
まだ卒業まで4年あるから、在学中にもっと上のランクを取るんだ。
学園最高のSランクを取るのが、ずーっと私の目標だったんだから!
これでしばらくは、うるさかったヤツらも黙るだろう。
あいつら、Bランク止まりだったもんね。ざまあみろ!
人間だって、貴族だって、結局私に勝ててないじゃないか。
・・・ああ、心が冷えていく。
もっと、強くなりたい。あんなヤツらを気にしなくていいくらいに。
周りのヤツらなんてどうでもいいんだ。
Aランクなんてまだまだ入り口に過ぎない。
卒業年次の先輩を見ればAランクなんていくらでもいるし、AAとかもいる。AAAだって・・・。
この学園にはすごい先生がたくさんいるし、すごい人達からたくさん学んで、もっともっと強くならないと!
絶対Sランクになって、そして、そして・・・。
シャーデンフロイデ、ざっくり言うと ざまあ(他人の不幸を喜ぶ感情)です。
ざまあ と書いてしまうと、なんだかすごくスカッとした感じになってしまうので、敢えて捻くれてみました。
他人の不幸、例えば誰かが自分より成績悪かったとか、そういうことを喜んでしまう瞬間は、抑圧されがちだけど、きっとよくあることだと思います。




