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0072・ホブゴブリン




 オーク戦が終わったんだが、トモエがウィンドウを出して何かの操作をしてる。何かあったのかと思っていると、「ピカッ」と光ってリナの体が大きくなった。どうやら進化したらしい。という事はレベル15になったのか。



 「おめでとう、レベル15になったみたいだね。それはいいんだけど……リナってさ、何かトモエに寄っていってない?」


 「あ、やっぱりそう思う? 何かどっかで見たなと思ったのよ。私に近付いてるのかー……まあ、別にいいんだけど、ちょっと不思議な感じね。ホブゴブリンになって体も大きくなったし、明らかに胸も大きくなってるものねえ」


 「触らない、触らない。それ完全にセクハラだからね? 多分だけど女性同士だからセクハラに引っ掛かってないだけだよ?」


 「それでも今までよりは膨らんでるし、とりあえずで触るでしょ? 私にもこんな頃あったなーって感じだし」


 「アノ……ソロソロサワルノハ、ヤメテクダサイ」


 「おぉー!! 喋った!! 進化して喋れるようになったんだ! これでようやく意思疎通が出来る。今まで大変だったのよねー、本当」



 やたらに喜びながら抱き締めたり触ったりしてる。仕方なく僕がトモエの頭を叩いて止め、その後は説得して沈静化させた。相変わらず嬉しい事があるとテンションが異様に上がるね。少しは落ち着いて喜んでくれないものかな?。


 僕達は6階に下りて登録し、そのまま6階を攻略していく。ジャングルではあるものの階段の場所は知ってるし、どういう魔物が出るかも知っている。オークが厄介といえば厄介だが、それでも先制攻撃が可能なので苦戦はしない。


 魔物を倒しつつどんどん進んで行き、階段を下っている間にトモエはプレイヤーマーケットに肉を流していた。そうやって進む事9階、狩人の数も少ないので再びラスティアに踊ってもらい、魔物を集めて殺戮していく。これが1番楽なんだから仕方ない。



 ―――――――――――――――


 種族レベルが上がりました

 メイン職業:ネクロマンサー・下級のレベルが上がりました


 使い魔:ラスティアのレベルが上がりました

 ラスティアの【長柄術】がランクアップし、【長柄術・下級】になりました

 【長柄術・下級】に【水平切り】が追加されます

 ラスティアの【短剣術】がランクアップし、【短剣術・下級】になりました

 【短剣術・下級】に【速突き】が追加されます


 召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました


 召喚モンスター:セナのレベルが上がりました

 セナの【回避術】がランクアップし、【回避術・下級】になりました

 【回避術・下級】に【バックステップ】が追加されます

 セナの【歩術】がランクアップし、【歩術・下級】になりました

 【歩術・下級】に【抜き足】が追加されます

 セナの【魔力操作】がランクアップし、【魔力操作・下級】になりました

 セナの【魔力感知】がランクアップし、【魔力感知・下級】になりました

 セナの【闘気操作】がランクアップし、【闘気操作・下級】になりました

 セナの【闘気感知】がランクアップし、【闘気感知・下級】になりました


 召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました

 ドースの【魔力操作】がランクアップし、【魔力操作・下級】になりました

 ドースの【魔力感知】がランクアップし、【魔力感知・下級】になりました

 ドースの【闘気操作】がランクアップし、【闘気操作・下級】になりました

 ドースの【闘気感知】がランクアップし、【闘気感知・下級】になりました


 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました

 フォグの【魔力操作】がランクアップし、【魔力操作・下級】になりました

 フォグの【魔力感知】がランクアップし、【魔力感知・下級】になりました


 ―――――――――――――――



 いやー、確かに魔物は多かったけどさ、ビックリする程のレベルアップラッシュだねえ。怖ろしい程にレベルが上がってるよ。トモエも苦労したみたいだけど、向こうも相当だったみたいだ。


 相変わらずだけど、魅了されているゴブリン・アーチャーは矢を射ってこないから本当に助かる。ワラワラ現れた時には焦ったよ、すぐに問題ないって気付いたけどね。それでも森で弓兵は怖ろしい。



 「何よコレ、冗談でしょう? どれだけレベルが上がるのよ。1人だけ種族レベルが20を超えてるとか、おかしいと思った。まさかこんな方法でレベル上げてたなんてね。すっごく大変だけど、ビックリするぐらい経験値入ってるじゃない」


 「まあ、それもこれもラスティアが居てくれる御蔭だけどね。そうじゃなきゃ集めるなんて出来ないし。それにこの方法は周囲に他人が居ない時に限って大丈夫な方法だから、いつでも出来る訳じゃないよ」


 「ああ、プレイヤーっていうか稀人が居たら出来ないわね。絶対に揉め事の元でしょうし、モンスターを取った取らないで揉めるのは確定ね。それよりこれだけ経験値が入るなら、流石にリナだけじゃ勿体ないわねえ」


 「外にウサギなら居るよ、鳴き声の猛烈に悪いウサギがさ。あれも育ててみないと、どうなるか分からないけどね。本当に鳴き声が汚いままなのか、それとも変わるのかは難しいところだよ。後、ユウヤの居る山に羊がでるけど?」


 「モコモコ!? それイイ!! 何でもっと早く教えてくれないの!!」


 「いや、お金を貯めるのが先なんでしょ? 山へは明日行けばいいじゃない。今日はウサギでも捕まえたら? それかネズミ。歯が強力だから使い勝手はいいと思うけどね。もしくは鳥。もちろんチキン戦士じゃなくて飛べる方の鳥ね」


 「鳥ねえ……欲しいんだけど、高い所を飛んでたり逃げられるのよね。今のところ戦闘を挑んでくれる鳥が居ないの、その所為で捕まえる事が誰も出来てないし……他のテイマーも欲しがってるみたいなんだけど、今は無理」


 「戦闘に入れないとゲット出来ないんだね、エサで釣るのは無理かー」


 「試した人も居るらしいけど、人が置いたエサって見向きもされないんだってさ。同じ物なのに全く寄って来ないみたいね」


 「へー……」



 トモエもプレイヤーマーケットに流し終わったみたいなので進もう。僕もとっくに流し終わってるし、それなりに売れてる。ちなみに要らない物はインベントリから出して捨てているけど、前回捨てた物も消えているので、時間経過で消えるんだろう。


 そのまま9階を突破して10階。再びのボス戦だけど、ここはアンデッドのボスだ。しっかりトモエとリナには説明しておくのだが、2人はラスティアの方を見ている。今日は堅焼き煎餅を食べているからだ。



 「ボリゴリ、ボリゴリ……なに? 私が食べてるコレ? これはコトブキがくれた物だから、コトブキに言えばいいじゃない。私の分はあげないわよ」


 「「………」」


 「あのさ、僕達のような稀人の世界の物って、何故か食べてもお腹は殆ど膨れないんだよね。だから食べても……って、分かった分かった。そもそも自分で買えばいいと思うんだけど?」



 自分で買わないところが実にトモエらしいよ。といってもお金もあまりないし、こんなところかと思いながら出したのは歌舞伎揚○だ。これも僕は割と好きなお菓子に入る。



 「あっ、歌舞伎○げまであるの? 何を取り揃えてるかサッパリ分からないわね、美味しいから別に良いんだけど。さっきの焼き鳥の方がお腹が膨れると言われても、お菓子が食べたいのは当たり前よねー」


 「ボリボリ、ボリボリ……」



 何故か無表情というか真顔のまま食べ続けるリナ。一心不乱に貪っているのがよく分かるけど、目の焦点が合ってない気がしてちょっと怖い。


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