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0657・死王の欠片討伐戦 その3




 ユウヤとオウカさんはスルーし、僕達は<死王の欠片>との戦闘を続ける。オウカさんも薙刀で戦っているが、流石にスキルも無いので碌なダメージは無い。むしろ生命力でダメージが出ている事の方が驚きである。



 「あっ、【死気感知】っていうのを習得したわ。後ついでに【魔力感知】っていうのと【闘気感知】っていうのも」


 「姉さん簡単に習得し過ぎって思うも、やっぱり<死王の欠片>との戦闘は何らかの補正が効いてるっぽい。何も【死気感知】や【生命力操作】だけじゃないと思う」


 「4陣向けサービスか何かか? どのみちスキル習得しても始まりにしかならねえから、別に腹も立たないな。むしろ俺達は苦労した分だけプラスかもしれない。あの苦労と努力は絶対にプラスになってるし」


 「苦労しないと上に上がれないって言うか、色々な工夫をしないと上達しないもんね。だから追いかける側が簡単に追いつけるようにも出来てない。あの無駄な時間が無駄じゃなかったって良いよね」


 「本当にね。中には簡単に2陣や3陣が追いついてくるのもあるもの。仕方ないって分かっていても何かダレるのよねえ。それが無いのは本当に助かるわ」


 「それはともかく戦闘に集中してくれる? また何かしでかして来そうよ?」



 ラスティアがそう言うと、<死王の欠片>は再びエルフを召喚してきた。っていうか、どれだけのエルフに腕輪を着けたのさ。エルフェリアってバカ過ぎない? 全部<死王の欠片>に操られてるじゃん。


 とはいえバカにするだけでは済まないのが、徐々に被害を受けているプレイヤー陣営だ。どうやら【木魔法】で大分やられているらしい。復活してきてもデスペナがあるので、全く戦力にはならない。このゲームはゾンビアタックが出来ないようになってるからね。厳しい。


 時間稼ぎにもならないから、素直に休憩していてもらうとして、それよりもプロゲーマー達が徐々に【生命力操作】を習得してきているのが助かる。なんと言っても<金剛騎士団>が習得しているのが大きい。あそこはチームワークが良いから、組織立っていて戦力になる


 <剣刀士>は勝手に暴れるだけなんだけど、他のプレイヤーの邪魔まではしない。それ以外の人達も徐々に習得しているみたいだ。周りからそんな声が聞こえてくる。



 「決まったーっ!! ダブルアームスープレックスだーーーー!!!」



 何でプロレスっていうか、投げ技をやってるの? それ間違いなく<バトルスープレックス>でしょ。しかもわざわざ両腕を固定するダブルアームスープレックスで投げるなんてさ。エルフ相手なんだろうけど、相変わらずブレない人達だなぁ。


 ここが前線だから仕方ないんだろうけど、周りでお祭り騒ぎをやらかしてくれているね。ちょっと見たくなってくるけど、僕達は冷静に魔法なんかを切らなくちゃいけないから、観賞とかしていられない。残念だけど、諦めるしかないかな。


 お祭り騒ぎの連中の喧騒と観賞している連中の楽しそうな声で、ボス戦への集中力がどんどんと減ってくる。それでも僕達は確実に黒い波動や【木魔法】を潰していく。【生命力操作】を習得した人が増えたからだろう。与えるダメージが増えてきた御蔭で、戦闘が楽になってきた。


 周囲の狂ったエルフを排除する為にも使われているので、【木魔法】で被害を受ける連中が減っている。流石にボスのようなHPはしていないらしく、生命力を篭めた攻撃の一発か二発で倒せるみたい。


 そうやって楽になってきたからだろうか? ボスが新たな段階に入った。多くのビスティオ兵士と共に、プレイヤーが暴れ始める。どうやら事前に乗っとられると言われてたのは、どうやら当たっていたらしい。


 それよりもビスティオの兵士が素早くて厄介だ。持っているククリソードとやらを叩きつけるように使ってくるし、動きが速い。野生児みたいな動き方で攻撃してくるんだけど、予想以上に対処がし辛い厄介な攻撃だよ。


 それでも片手持ちの六角棒で何とか凌ぐけどね。今回のボス戦については活躍できる場があまりない。六角棒を右手で持って、左手で黒い波動を切るという事しか出来ない以上は、どうしても全力で殴りつけられないし。


 それに少々のストレスは感じるものの、それでも抑えて戦えない訳じゃない。何でそんな事を思うかと言えば、ビスティオの兵士が好き勝手に暴れてるからなんだよ。こっちはそれなりに制限を受けてるってのにさ。


 それに左手の聖結晶の短剣を壊す訳にもいかないので、防御はできず流すくらいしか出来ない。それでも片手でするのは厄介なんだけどね。これで仲間達が居なければ押し込まれて終わりだったよ。


 仲間達は<死王の欠片>のオーラで汚染されている敵を倒せないけど、接近してきた敵を離すことは出来る。その間にこちらが態勢を立て直して生命力を篭めればいい。そうすれば打ち倒せる。または【浄化魔法】でオーラを削れば動きは鈍る。



 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:フィーゴが【死気感知】を習得しました


 ―――――――――――――――



 結構掛かったね? もしかしたらレイス系は影響を受けやすいから、出てきにくかったのかな? それでも【浄化魔法】で支援とかしてくれていたから習得できたんだろう、これで後は<死王の欠片>を倒すだけだ。


 それにビスティオの兵士やプレイヤーを操ったって事は、そろそろ終わりかけっぽいしね。ここは一気にダメージを与えて終わらせたいところだ。回復とかされても嫌だし。


 そう思っていたら、生命力が篭められた何かが飛んでいった。



 「【生命力操作】を習得したから、矢で攻撃出来るようになった」



 どうやらイルが矢を射っているらしいけど、ほぼ使い捨てになってしまうのに良いのかな? それよりも早く終わらせたくなった可能性はあるけど、助かったというところが正直なところだ。近接武器は攻撃し辛いし。


 ボスも大分小さくなってきているから、そこまで接近できない訳じゃないんだけどね。小さくなった分だけプロゲーマーが群がってタコ殴りにしているんだ。その所為で僕達は全く近寄れない。


 久しぶりに見たアーサー氏とクーフーリン氏も見えるから、僕としては邪魔はし辛いんだよね。既に<死王の欠片>の大きさは3メートルくらいにまで縮んでる。その所為で動きが速くなってるけど、それでもそこまでの速さじゃない。まだ巨人だし。


 そんな相手に対して白く輝く武器を振り回しているプロゲーマー集団。もはや誰がラストアタックを取るのかという争いになっており、僕達は適当に見ているだけで終わった。何とも言えない感じだったね。ま、仕方ないけど。


 ようやくプロゲーマーの面目躍如と言ったところだろう。今まで活躍が微妙だった事もあるからね。今回は僕としても前に出る気は無かったよ。オウカさんも無事に乗り越えられたみたいだし、良かった良かった。これでユウヤも安心だろう。


 初めてのゲームプレイでおかしな感情を持たれても困るし、ユウヤも大分その辺りを気にしてたみたいだしね。おっ、ウィンドウが出てきた。



 ―――――――――――――――


 無事<死王の欠片>が討伐されました。これによって戦争イベントはビスティオ側の勝利で終わります。


 以降も戦争イベント等は続いて行きますが、<死王の欠片>戦以外の進み方は変わりません。尚、今回は報酬無しですのでポイントもありません。あしからずご了承下さい


 ―――――――――――――――



 「「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?!?!?!」」」」」」」」」」



 まあ、最初から報酬無しになってたしね。僕は納得は出来るかな。周りは納得いかなさそうだけど。


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