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0639・ヘイホーと【嫉妬】の悪魔

 ボーイズラブのタグに対する感想があったので書いてみた話です。

 それっぽい感じのイメージは頭の中にありましたが、あくまでもイメージだけで書く気はありませんでした。本来なら。

 実際に書いてみると予想以上に綺麗に嵌まったのか、キャラが勝手に動いてあっさりと出来上がっていました。

 駄目な方は読むのをお止め下さい。あくまでもBLっぽい感じで済んでいる筈ですが、駄目な方は駄目でしょうから。

 後、次に彼らがいつ登場するのかは不明です。



 戦争フィールドに入った僕は、魔法陣から離れて皆を召喚する。そうして少し周りを見渡すと、僕の所に皆が集合し始めた。ついでに相談して今日は北に行く事に決める。


 それなりに目立ってしまったので、さっさと出発しようと思ったら声を掛けられた。



 「おお! ネクロ氏じゃないか! 初めましてだな、オレはヘイホー。一応プロゲーマーをやってる」



 目の前には毛皮を被ったような格好で、片手斧を腰に差して大きな盾を持った人物が居る。どう見ても樵かマタギにしか見えない格好をしているが、僕もこの人物の姿は何度か映像で見た事があった。しかし隣の女の子は見た事が無いな。



 「ああ、貴方がそうですか。僕はコトブキです、宜しく。………あの、そっちの子が凄い睨んでくるんですけど?」


 「えっ? ……またか。そんなに睨む必要なんて無いだろうに、何でそんなに睨むんだよ。ヴィダ」


 「ふん! お前にそんな事を言ってやる必要なんてない」


 「相変わらずねえ、【嫉妬】。コトブキから前に聞いた時には、お前は女の稀人と一緒だって聞いてたけど?」


 「ハッ! あんなヤツとぼくが合う訳ないだろう。こっちから捨ててやったさ。いちいち、ああしろこうしろと五月蝿い癖に役に立たない。そんなヤツと一緒に居る意味なんて無いね」


 「相変わらずなようで安心したー。やっぱり【嫉妬】に狂ってないと、お前じゃないよねー。きっと迷惑掛けすぎて契約解除されたんでしょー?」


 「五月蝿いな、【暴食】! お前みたいに食べてばかりじゃないんだよ、こっちは。ぼくの美貌を羨むようなヤツはこっちから願い下げだよ。封印から出してくれた事には感謝するけど、それだけだね」


 「ふむ。本当に変わっていないのだな? 話すのは随分と久しぶりなのにも関わらず、ここまで昔のままとは。相変わらず過ぎて呆れてくるな」


 「ゲッ!? なんで【慈悲】のお前がこんな所に居るんだよ!!」


 「それは私が女性の守護者であり、【慈悲】の天使だからだよ」


 「相変わらず、お前は意味が分からないな! もう少し理解できる言葉を喋れよ!」


 「私以上に【慈悲】に溢れた者は他に居ないとも。あくまでも、その【慈悲】が女性にしか向かないだけさ。だから女性の多いここに居るだろう?」


 「お前は本当に天使なのかって、昔から疑問があったけどね。相変わらず過ぎて、こっちも呆れるよ」



 何故か【慈悲】と【嫉妬】という、本来なら対立する筈の二人が口喧嘩しかしてないね? 片方は女性に対して【嫉妬】し、片や女性に対して【慈悲】を持つ。妙な取り合わせの気がしないでもないけど、これってどういう事だろう?。



 「ヴィダ、お前だって別にそこまでツンツンしたくてしてる訳じゃないんだから、もういいじゃないか。仲が良いのはよく分かったからさ」


 「はぁ? 何言ってるんだよ。ぼくがこんな奴等と仲が良い訳ないだろう! いったいどんな節穴な目をしてたらそうなるんだ!!」


 「大丈夫、大丈夫。分かってる、分かってる。あんまりネクロ氏や、その知り合いに迷惑を掛ける訳にもいかないからな。ほら、そろそろ行くぞー」


 「ぼくの話を聞け! ぼくがあんな奴等と仲が良いなんてあり得ないんだよ! そんな事も分からないのか君は!!」


 「はいはい。分かってるぞー、分かってる。ヴィダは本当は良い奴だからなー」


 「だから違うって、こら、頭を撫でるな! 違うって言ってるだろう! ぼくの話を聞け!!」


 「はっはっはっはっはっ。ちゃんと聞いてるぞー」


 「聞いてない!!」



 【嫉妬】の悪魔は怒ってる風なんだけど………なんだろ、後姿に尻尾が幻視できる感じ。そのうえ、その尻尾がブンブン振られているっていうか、どう見ても子犬系にしか見えないな。しかもメッチャ懐いてる感じ。



 「確かにそんな感じだったわね。しかも頭を撫でられて凄く喜んでたしさ。なんだろ、アレが【寛容】なのかしら? 【嫉妬】に対する美徳って、確か【感謝】【人徳】【慈悲】よね。それだと対立するから【寛容】だと合うのかしら?」


 「確かにヘイホー氏は【寛容】って感じだった。気にしていないとか興味が無い訳じゃなくて、しっかり【嫉妬】を見ている感じ? あの【嫉妬】の喜びようは色々と勘繰られる可能性が高い」


 「どう考えても「アッーーー」な関係に見えますからね。アレは良いんでしょうか? というか、悪魔が異常なまでに懐く相手って居るんですね。問題はそれが男同士って事なんですけど……」


 「そこはどうでもいいでしょ。私としては、あんなに【嫉妬】が懐く相手が居たのが面白いわ。絶対にアイツ、あの稀人に近付く奴を威嚇し続けるわよ。男だろうが女だろうが関係なく」


 「あー……、そこまでですか? 私はそこまで【嫉妬】の悪魔に詳しくないのですが、あの懐きようは男同士の友情じゃない感じなんですかね?」


 「頼りがいのある兄貴風のキャラに、尻尾を振るツンデレ子犬系。どっちが受けだろうと、一部の腐ったのの性癖にブッ刺さるのは確実。何ならストーカーレベルで観賞する可能性が高い」


 「俺達男には何が良いのかサッパリ分かんねえ。そもそも男同士なんて見てて楽しいのか? 俺に関わって来なきゃ何でもいいけどさー」


 「私も分からないかなー? 恋愛系の本とかラノベとか読むけど、それは同性のヤツじゃないし」


 「ああいうのは基本、刺さらない人には全く刺さらない。私も刺さらないし興味ない。一応知識としては知ってるけど、それだけ」


 「まあ、とりあえず進もうか。【嫉妬】の悪魔とはそんなに関わらないだろうしね。そもそもヘイホー氏は天使の星だしさ」


 「だな」



 僕達は頷くと北へと出発していく。先程のヘイホー氏が進んだのもこっちだけど、そもそも僕達が今日進む予定だったのが北だしね。【嫉妬】の悪魔が居るけど初志貫徹。最初に決めた方向に進む事になった。


 適当にエルフを倒したりしながら進んでいると、何やら大きな声が聞こえてくる。



 「おい、大丈夫か! しっかりしろ!!」


 「ぐぉ、づぅ……。何の、まだまだぁ!!」



 さっきのヘイホー氏だが、何かを受けたのか体がフラフラしている、そして目の前に居るエルフはスモールソードを持っていた。アレっておそらく偉そうなエルフだから、きっと森エルフだろう。となると状態異常を喰らったか。



 「援護します!!」



 僕らはすぐに近付き、偉そうなエルフに対して魔法を何発か放つ。それをあっさりと【風魔法】で散らしたものの、高速で近付いたセナに頭をカチ割られて死亡。こちらの勝利となった。



 「大丈夫か、しっかりしろ!」


 「う、ぅぅ……なんか、体に力が入らねえ……。それにどんどん死に掛けてる気がする」


 「おい、待て! 死ぬんじゃない!!」


 「猛毒を受けてますね。【嫉妬】の悪魔は治せないのですか?」


 「ぼくが状態異常の治療手段なんて持ってる訳が無いだろう!! 頼む、助けてくれ!! この通りだ!!」



 【嫉妬】の悪魔が頭を下げて頼んでくるので、【慈悲】の天使が仕方なく【回復魔法】を使う。魔法陣は記憶したけど、猛毒を治す魔法だからレベルの高い魔法なんだと思う。無理に使うのは止めとこう。僕でも爆発するかもしれないし。



 「お、おお………助かった」


 「助かったじゃないだろ、このバカ!!!」



 その後はヘイホー氏が正座して説教を受ける羽目になったけど、どうやら【嫉妬】の悪魔を庇った際に傷つけられ、そこから猛毒になったらしい。



 「そもそも見えてたし、高々エルフ如きの攻撃になんて当たらないんだよ! なのにお前が喰らったら意味ないだろ!」


 「いや、その、つい……」


 「ついじゃないんだよ! ついじゃ! 少しは反省しろ!! 死んでたらどうする気だ!!」


 「あ、はい……」


 「いちいちぼくに心配を掛けるんじゃない!」


 「ん? 心配してくれたのか?」


 「~~~~~~っ! 反省しろ!!」


 ゴスッ!!


 「おごごごごごごご………ちょっとマジで、シャレになってないって……」


 「ふんっ!//////」



 あのー……もうお腹いっぱいなんで、帰っていいですか?。


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