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0637・ビスティオとエルフェリアの戦争 その13




 夕方まで頑張ってみたものの、北西の方角は地雷原みたいに罠が敷設されていた。その罠の数よりもエルフの方が少なかったので、敵を使っての罠解除は諦める事にした。イルは罠を解除するスキルを持つけど、流石に<死の欠片>を含む罠は危険だ。


 皆もそうだけど、全会一致で解除は止める事になった。エルフが居れば無理矢理に放り込んで解除するんだけど、罠だけ放置されると迂闊に触る訳にもいかない。北や西は罠が少ないので、そっちから攻めるしかないだろう。


 掲示板にもその事を書きこんだみたいだけど、北西に【罠発見】のスキルレベルを上げに行く者も現れたらしい。ただし<死王の欠片>か<死の欠片>を使った罠だと聞くと、色々な憶測も掲示板で語られる。


 <死王の欠片>か<死の欠片>の罠で死ぬと、肉が腐り落ちてスケルトンになってしまうが、この際に何らかのものが奪われているのではないか? もしくは一度でも罠で死んだ者は、最終日に強制的にスケルトンにされるイベントが起きる。


 または、強制的に敵陣営として操られるとかの乗っ取りイベントはありそうだと、色々な議論が活発にされていた。乗っ取りとか強制スケルトン化は確かにありそうな気がするんだよね。ここの運営だと。


 そんな事を話しつつ皆と戻り、マイルームへと戻ったら三人に声を掛けてからソファーの部屋へ。そしてラスティアとキャスティとファルを呼び、ファルは夕食の準備に行かせる。まだ一日目だけど、早速妙な事になったね



 「五日間もありますけど、五日間しかないとも言えます。なるべく罠でアンデッドになった者は倒しておきましたが、それでも罠でアンデッドになる者を減らすのは難しいでしょう。罠に掛かる者は後を立たないでしょうし」


 「稀人は死んでも復活するから特にね。コトブキ達はそうでもないけど、命を軽くみている連中が居るみたいだし、そういう奴等は<死の欠片>の影響を何らかの形で受けそうよね」


 「そうなる可能性もあるから、なるべく罠は避けた方がいーねー。どのみちあんなのに引っ掛かるほどマヌケじゃないけど、思ってるよりも稀人が掛かっててビックリしたかなー」


 「そういえばそうだったな。稀人が掛かっていたのは何故だろうか?」


 「おそらく【罠発見】のスキルレベルが低い連中なのと、簡単に倒せた事から察するに第4陣なんでしょ。私達は1陣。つまり最初に来た稀人だけど、そこから2陣3陣4陣と期間を空けて来ているのよ」


 「つまり罠に掛かった奴等は弱い奴等。そこまでスキルも育ってなければレベルも上がっていない。私達みたいな育ってるのは普通にエルフに勝ってるし、実力的には今のところ問題なし」


 「確かにそうだけど、エルフの方も上の連中が出て来ている訳じゃなさそうだし、まだまだこれからでしょ。場合によってはハイエルフなんていう連中が出てくるかもしれないし」


 「流石にエルフェリアの王族は出て来ないと思いますけどね。ただ、近衛などが出てくる可能性は否定できません。そうなると今のレベルでは結構な強敵でしょう。なかなかに厄介な事だと思いますよ」


 「相手の実力はともかくとして、後四日はやれる事をやるしかないね。無理したところで良い事も無いし、僕達が出来る事以外を無理矢理しても仕方ないしさ」


 「カンカン」



 ファルが呼びに来たので食堂に行き、夕食を食べた後はソファーの部屋からマイルームへと戻る。全員を戻したら個室に入り、ログアウトして現実へと戻った。


 雑事を熟した後は夕食を作り、家族全員揃って食べた後はお風呂へ。それが終わったら、部屋へと戻って再びログイン。錬金部屋へと行って物作りをする。途中でイルが来たけど、何故かアルゼルも来て川に行ったらしい。


 許可を出しているからいいけど、なかなかにアグレッシブだなぁ。後、ファルがお菓子を出しているみたいだ。一応【暴食】の悪魔が爆発しないようにお菓子は許可を出しているけどね。



 「私のマイルームにもお菓子関係はあるから、食べたくなったらそっちに行って食べると思う。こっちに来るのは多分召喚モンスターが居るから。私の方は一人になるから寂しいんだと思う」


 「ああ、成る程ね。それは確かにあるのかもしれない。それにしても未だ魔鉄が売れるんだね。第4陣も買うようになったみたいだし、その近辺までは強さが上がってきているのかな?」


 「どのみち私達よりは弱いから特に気にする事はない。多くの第1陣はイベントに参加してるけど、第2陣や3陣だと参加していない人も多い。理由は第1陣に追いつく為のレベル上げ。特に追いかけられてるのは私達」


 「僕達はレベルキャップまで上げてたけど、上限は上がってるから今は違うでしょ。そこまでレベルは高くない筈だし、プロゲーマーの中には参加していない人が居るって聞くけどね」


 「それは私も読んだけど、代わりに暗闇ダンジョンに潜ってるみたい。もちろん目的は光結晶や重結晶などの装備品。だから碌にレベルが上がってないのと、なかなか進めないと書いてた。私達みたいに人数を掛けられないみたいだから」


 「50階辺りからは、本気で人数が居ないと厳しいからね。レベル上限が解放されてるから、レベルを上げれば少ない人数でも突破は可能だろうけど、それには先にレベル上げをしないといけない。レベルそのままでは少人数じゃ無理だよ」


 「そもそも私達は人数が多い。ネクロマンサー二人に、魔隷師が一人。その仲間達ともなれば20人以上になる。それに比べてプロゲーマー達は1パーティーだから、戦力が全然違う。おそらくだけど突破は無理」


 「あそこを1パーティーで突破は今のレベル帯じゃ無理でしょ。特に<暗闇ヘルム>が大量に現れるとかなり厳しいし、あれのブレスを連続で受けたら1パーティーじゃ保たないだろうと思う」


 「私もそう思うけど、行ってみない事には分からないし、プロゲーマーなら駄目となると諦めると思う。あそこは私達でも面倒だった。罠の種類も多いし、威力も高い。回避し辛い配置の物もあるから、いちいちHPが削られる」


 「そうなん、うん? どうしたの?」



 イルが僕の首に腕を回してたんだけど、動いたので問いかけたら、ドスドスと足音が聞こえてきて声がした。



 「コトブキ、もう一つお菓子を出してちょうだい。言っていたキャラメル? のお菓子を食べてたら、アルゼルが来て大半を食べられたのよ。もう一個お願い」



 そういうラスティアに続き、足音が更に聞こえてキャスティとアルゼルも入ってきた。キャスティの言う事は何となくで分かるね。



 「コトブキ、私の分もお願いします。まさかあんなに一気に食べられるとは思いませんでしたよ。流石は【暴食】の悪魔だとは思いますが、一気に食べすぎです」


 「美味しかったから仕方ないよー。あとボクは大きな<のりしお>のヤツ。あれ結構美味しかったんだよね。もう一袋ちょうだい」


 「まあ、いいけど。でもアレはラスティアとキャスティの二人で食べる用にと買ってた、特大サイズのヤツの筈……。どうやら一人で食べたんだね」



 僕はチ○プスターしか食べないけど、二人が食べるかと思って<のりしお>のを買ってたんだよね。まさかそっちも食べてるとは、流石は【暴食】の悪魔。


 それはともかく、大量に食べてる割には全然太ってないんだけど、燃費がメチャクチャ悪いのかな? それとも何らかの病気持ち?。



 「アルゼルは産まれた時から燃費の悪い体をしてるのよ。大量に食べないと簡単に痩せてしまう肉体でね。代わりにちゃんと食事をとってると、凄まじいパワーをしてるのよ。いわゆる怪力の出せる肉体ってわけ」


 「成る程ね。体質的なものだったのか。………うん? 封印されている間は?」


 「そういえば封印の間はお腹が空かなかったかなー?」



 永遠に封印されていた方が、本人の為にも良かった気がする。食べ物を渡す事自体は構わないんだけどね。



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