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0625・ビスティオとエルフェリアの戦争 その3




 ラスティアとキャスティが連れて行かれたので、仕方なく僕達は歩き出す。周りにいる気配や魔力が果たして本当に敵なのかどうか分からない為、慎重に確認しつつ進んで行く。


 どちらに行けば皆が居るのか分からないので西へと行っているんだけど、果たしてこっちに居るのかね? 流石に皆も真っ直ぐ北西に向かったりはしないと思う。向こうもそこには罠とかを仕掛けているだろうし、簡単には進めないだろう。


 そこまで大量の草があったりはしないけど、それでもある程度の雑草を掻き分けつつ進む。やはり【精神感知】は優秀だ。こっちに敵意を持っているとすぐに分かる。そしてまたもや木の上だ。


 煙とナントカは高い所を好むって言うけれど、まさにその通りなんだろうね。どう考えても木の上だと動き回れなくて不利だろうに、何で木の上に登りたがるんだろう? それともエルフェリアには、そういうマニュアルでもあるんだろうか?。


 木の上から矢が撃たれたものの、分かっていたファルがあっさりと盾で防ぐ。その後はドースが【ウィンドウォール】を下からブチ当てて落下させた。流石にアレが下から吹き上がり続けたら耐えられないよね。


 木から落ちたエルフは頭を打ったのか呻いたものの、それが命取りとなりシグマの斧の直撃を受けて首が切り落とされた。木の上なんかに居るから逃げられないんだよ。もうちょっと考えればいいのにね。


 そんな事を考えながら死体を漁るが、別に目ぼしい物は何も持ってはいなかった。先程の事もあるのでしっかり探ったが大した物が無かったという事は、おそらく下っ端はあの危険な武器などは持っていないのだろう。


 あんな物が大量に量産されるとは思わないが、腐ったレイシストどもなら平然とやりそうではある。たがの外れ方がマッドサイエンティストと変わらないんだよね。人間を実験動物のように扱うってところがさ。それがレイシストと言えば、それまでなんだけど。


 どっかの国の原爆落とした大統領もK○Kに加入してたと聞くし、原爆も日本人を叩き潰してやろうという意味で落とされたとか聞く。何より原爆投下に「全く心を痛めなかった」と、戦後に〝自分で〟言ってるしね。有名なチョビ髭のオッサンもだけど、レイシストは何も変わらないんだろう。


 今は紅い五つの星の国とか、その子分の四卦とか北だけどさ、敵対的なレイシスト国家は。……おまけにあそこの三国の国民って洗脳教育受けてるし、中華思想なんていうレイシズムを未だに持ってるんだよ。


 っと、現実はどうでもいいか。それより真面目に慎重に辺りを確認して進もう。そこまでエルフが多くないんだけど、これって本当に数千人もの人数が居るの? その割には随分と少ない気がするし、敵の密度が薄い。


 何か理由がありそうだけど、今のところは分からないな。敵が少なくて悪いとは言わないけど……うん? 何かがやってくる?。



 「チッ! 魔人か。それもネクロマンサーとかいう蛆虫とはな。さっさと潰すぞ」


 「汚らしい汚物が! これだから悪魔の星というのは……」


 「<瘴気結晶>のようなネクロマンサーにとってすら汚物である物を持ち歩く、お前らクソレイシストよりは遥かにマシだよ。それとも人間を拷問して喜ぶ精神異常者と言えば分かるかい?」


 「チッ! 誰だ、奪われた無様なヤツは。まあいい、ゴミは腐って死ね」



 目の前のエルフ二人組が腰のポーチから何かを取り出そうと手を入れた。しかしその状態のエルフ二人組に対して、僕は前に出ながら重結晶製の棒を投げつける。その横でファルも持っているメイスを投げつけたようだ。


 流石に魔法でも何でもなく質量が飛んできた為、慌てて腕を交差して防ぐエルフ。ぶつかった痛みに呻くものの、その瞬間には僕が目の前に居て、二人組の左側の首を刎ね飛ばす。


 ちなみにファルがメイスを投げた右側は、シグマが脳天に斧を振り下ろしており、眉間を越えて鼻の近くまで斧がメリ込んでいる。間違いなく即死だろう。素早く僕とシグマが離れると、噴水のように血を撒き散らす死体。


 戦争だからか血をよく見るが、これに関してはモンスターと戦う方がマシかな? もちろん僕には何の問題も無いんだけど、ダメージを受ける人は受けるだろうなぁ。流血表現は年齢的にギリギリセーフだし。


 グロ映像とか、ホラーゲームの蛆の湧いた体のゾンビとかはアウトなんだけど、レトロワールドのアンデッドって割と綺麗なのも多い。ちゃんとその辺りは配慮をしているので、そこまで問題視するプレイヤーも居ないとは思う。


 僕は倒れた死体に近寄り、腰の小さなバッグを調べると、案の定<瘴気結晶>が入っていた。ネクロマンサーを警戒しているのは分かるが、師匠クラスが出てくる訳でもないのに何故持たせてるんだろう?。


 そこがちょっと不明なところかな? 流石に不自然なくらいに持っているから疑問に思うんだけど……って、もしかして!。



 ―――――――――――――――


 <特殊> 瘴気結晶 品質:10 レア度:4


 瘴気を集めて結晶化したアイテム。アンデッドを回復させる効果があるが、ネクロマンサーの召喚アンデッドには猛毒となるので注意。敵に使用されるとロストの可能性もあるので、慎重に対応しよう。鍵は【浄化魔法】だ。尚、生きている者に使うとアンデッドになるので止めよう。たとえ敵でもそれをすれば悪人だ。


 ―――――――――――――――



 鑑定結果がコレで重要な最後の方の一文。生きている者に使うとアンデッドになるってトコ。もしかしてこれが狙いで持っていて、ネクロマンサーに使うつもりじゃなかった? つまり強力な相手を無理矢理にアンデッドにしようとしてるんじゃ……。


 だとしたら、とんでもなく腐った国だ。相手をアンデッドにして殺してしまおうなんて、頭が狂ってるとしか思えない。マッドな思考の国と国民とか、どう考えても狂ってるし異常すぎる。よくもまあ、こんな国が野放しだったもんだ。



 ―――――――――――――――


 <剣> 恐慌のショートソード 品質:10 レア度:6 耐久1020


 拷問された人間の血と肉と精神、更には瘴気結晶を用いて作られた呪術的な剣。これで切り裂かれた者は強制的に恐怖で心が塗り潰される。拷問の末に殺された者の痛みと苦しみと恐怖と絶望を宿す、強めて悪質な剣。作りだした者達は狂っていると言ってよい

 攻撃力30 破壊力1 【パニック】


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 <剣> 狂気の投げナイフ 品質:10 レア度:6 耐久920


 拷問された人間の血と肉と精神、更には瘴気結晶を用いて作られた呪術的なナイフ。これで切られたり刺された者は強制的に狂気に呑まれる。拷問の末に殺された者の痛みと苦しみと恐怖と絶望を宿す、強めて悪質なナイフ。作りだした者達は狂っていると言ってよい

 攻撃力25 破壊力1 【バーサーク】


 ―――――――――――――――



 本っ当に碌な物を持ってないね。レトロワールドのエルフ……と言っても一部だけどさ、それにしても酷すぎるでしょ。とても妖精種とか言われる……うん? エルフって元々は北欧神話だけど、その後は妖精っぽく描かれたりしてるよね?。


 そして妖精にはゴブリンも含まれるんだよ、それも血塗れのレッドキャップとかさ。となると、もしかして妖精の残虐さをエルフで敢えて表現してるのかな? 別に必ずしもエルフが善なんて決まってない訳で、妖精ならみにくい面も持ってる筈だろって感じで。


 ……うわぁー、ここの運営ならそういう事をやってきそう。敢えてエルフでそういう事をやるっていうのが、実に<BUSHIDO>を作った人だと思う。あれも戦国時代の華々しさじゃなく、その狂気を題材にしたゲームなんだ。


 それが現実だから仕方ないんだけどね。


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