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0619・ウェルズベアー・エリートの皮




 「確かにジャンプして切り裂くのは大変だろうと思うが、そもそも普通のヤツは届く背丈でも無理だと思うぞ? このウェルズベアー・エリート。予想以上に厄介だ」


 「皮もそうですけど、それ以上に毛の防御力が高いですね。矛は刺さりますけど、刺さるだけで切り裂くのは難しいです。むしろジャンプしながら斬れる事に驚きますし、メチャクチャだとしか思えません」


 「そこまで難しい事じゃないんだけどね。その一撃で倒せるって分かってるからこそ出来るっていうか、最初は全力でやってみるしかないけど、それで上手くいったから大丈夫って感じかな?」


 「私は小太刀を使ったけど無理だった。流石にジャンプして斬ろうとしても斬れない。アレが出来るのはコトブキだけ。他には居ないと思う」



 体の全力を斬る事だけに傾ければ可能なんだけどね? それでも大変だから、【爆力】を使った方が良いかな? どのみち【背水】も発動するし、それで上手く行く気がする。それじゃ、やってみようかな。



 「【爆力】」


 「コトブキ、それ発動して斬る気かよ。確かに使った方が楽だろうけど、それ一回で瀕死HPなんだから、ここで使うのはあんまり良くないんじゃないか? 毒のブレスというか<臭い息>が飛んでくるし」


 「大丈夫じゃないかな? そこまでダメージを受けるような攻撃は無いし、魔法でどうにか対処出来るでしょ。最悪は回復すれば済むんだしね」



 僕は【爆力】を使ったままウェルズベアー・エリートを探し回り、見つけたので立ち上がる威嚇を待つ。いつも通りの行動を取ってくれた相手に一気に接近し、跳び上がって首を切り裂く。


 何故か通常状態とは比べ物にならないほど簡単に切り裂けた首は、当たり前のように地面に落ちて一撃で終わった。今も【背水】は発動しているから、ウェルズベアー・エリートの首を落とすのは通常よりも簡単だ。


 ウェルズベアー・エリートとの戦い以外は聖結晶の脇差を持っていると安全だろうけど、そうすると不意の遭遇戦で斬れないんだよね。慌てて準備している間に威嚇が終わっちゃうから。


 流石に皮を集めに来ているのに、確定で手に入る行動を見逃すのは駄目だし、勿体ないという思いがどうしても出てくる。ライダースーツを作り直すにも十分な皮が必要だし、ウェルズベアー・エリートとの戦いは僕かユウヤがやるしかない。


 皆も皮を欲しがってるし、なるべく僕達にやらせる気みたいだ。経験値の事よりも皮を優先しているんだろう、物欲の方が強いという事だね。



 ―――――――――――――――


 種族レベルが上がりました

 メイン職業:ネクロマンサー・下級のレベルが上がりました

 ※スキル:【刀術・下級】に【水平斬り】が追加されました


 使い魔:ラスティアの種族レベルが上がりました

 メイン職業:暗殺者・下級のレベルが上がりました


 使い魔:キャスティの種族レベルが上がりました

 メイン職業:盾士・下級のレベルが上がりました


 召喚モンスター:セナのレベルが上がりました


 召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました


 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました


 召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました


 召喚モンスター:シグマのレベルが上がりました


 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました


 召喚モンスター:エストのレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 暗闇ダンジョンじゃないからファルを連れてなかったんだけど、ウェルズベアー・エリートのレベルがそれなりに高いから皆レベルが上がったね。後、【刀術・下級】もやっとアクティブスキルの新しいのを覚えたみたいだ。まあ、自前で出来る事だから要らないけど。


 それはともかくとして、そろそろ帰らないといけない時間だから戻ろうか。そう皆に声を掛けて、山との境界にある魔法陣へと戻ってきた僕達はさっさと転移する。


 師匠の家へと戻ってきたのでソファーの部屋へ、そしてマイルームに行き仲間を戻す。ファルに声を掛けてソファーの部屋へと戻り、ファルを召喚して昼食の手伝いへ。僕は再びマイルームへと戻り、早速ライダースーツを作製。



 ―――――――――――――――


 <服> ウェルズベアー・エリートの皮のライダースーツ 品質:9 レア度:6 耐久920


 ウェルズベアー・エリートの皮で作られた女性用のライダースーツ。ピッチリしているが、個々人の胸やヒップに合わせて作られており、そこまで圧迫感は無い。錬金術師が魔力を流しながら加工した一品であり、魔力抵抗を残したまま変えられるのは錬金術師か皮革師のみである

 防御力15 魔法防御力28


 ―――――――――――――――



 いやぁ……コレは強い。正直に言ってインナーの強さじゃないよ、本当。だって普通のウェルズベアーのライダースーツがコレでしょ?。



 ―――――――――――――――


 <服> ウェルズベアーの皮のライダースーツ 品質:10 レア度:5 耐久420


 ウェルズベアーの皮で作られた女性用のライダースーツ。ピッチリしているが、個々人の胸やヒップに合わせて作られており、そこまで圧迫感は無い。錬金術師が魔力を流しながら加工した一品であり、魔力抵抗を残したまま変えられるのは錬金術師か皮革師のみである

 防御力8 魔法防御力15


 ―――――――――――――――



 物理防御と魔法防御がほぼ倍だよ。流石はエリートと言うしかないけど、これもまた揉めそうだなぁ。ついでに通って集めなきゃいけないけど、それでもガチャよりは簡単だと思おう。


 そもそも光結晶とかでもランキングにデータが出たからか、バカみたいな人が文句書いてたからねえ。面倒だからブラックリストに入れたら、あそこまで大きな事になるとは思わなかったよ。久々に頭の悪いのに絡まれたけど、まさか51歳だとは思わなかったけどね。


 ウチの親より年上なのに何やってんの? としか思わなかったよ。あんなに情けない人も世の中には居るんだと、改めて色々と理解できたけどね。そういう意味では別に怒ってないんだよ、今回の事は。


 そこまで文句を言う事でも無いし、別に困ってる事も無いからね。SNSの反応も、何というか<双子の悪魔>に難癖をつけたバカで終わってるみたいだし、それ以外のこっちを叩いてくる反応が無いんだ。


 多分だけど、昔トモエのことで暴れたのがまだ残ってるんだと思う。そういう意味では喧嘩を売っちゃいけないヤツに喧嘩を売ったのが悪い。そんな感じに治まってる以上、僕が荒らす気にもならないしね。反論するだけ損だし、黙っていた方が良い。


 ついでに自称中学生(51)の過去の悪行も掘り起こされてるらしいしね。すぐに世間の興味は僕から離れたみたいだから、尚の事こっちに戻したくないんだよ。僕としてはそっとしておいてほしいし。


 よし。完成したからラスティアとキャスティに渡してくるかな。ソファーの部屋へと移動し、ラスティアとキャスティの体に合わせたライダースーツを渡す。



 「これが新しいヤツね。っていうか防御とか魔法防御以上に耐久力が高いわねえ。これ本当に服? と言いたくなるわよ」


 「インナーとしては優秀ですよね。特に高い魔法防御は大変ありがたいですし、あの森に今日行って良かったと思いますよ。とりあえず、向こうで召喚してください」


 「了解」



 マイルームに戻ろうとした僕に対して、ナツ以外の三人がライダースーツを要求してきた。トモエも流石にあの魔法防御は捨て難いらしく、露出は減るが欲しいみたい。ナツは色々と葛藤があるらしいので放っておく。


 アマロさんも要求してきたけど本当に良いのかなと思いつつ、マイルームに戻ってラスティアとキャスティを召喚した僕は、プレイヤーマーケットで皮を購入して錬金部屋へ。


 そして三人分を作ってソファーの部屋へと戻ると居なかったので、ラスティアとキャスティを召喚。食堂へと移動した。


599話の誤字報告、ありがとうございました

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