0618・久しぶりのウェズベア森
とりあえず戦争の事は分かったものの、僕達が今日するべき事は素材集めだ。魔隠穴にはもう行く必要は無いので、今日からはウェズベア森に行く。あそこも久しぶりだから、どうなってるかは分からないけど、細かい事は行ってみてからだね。
ファルが呼びに来たので食堂に行き、席に座ると師匠が早速とばかりに話し掛けてきた。
「ビスティオとエルフェリアの戦争は明日からのようじゃの。昨夜マリアがそう連絡を寄越してきた。そなたらは参戦するのだろうが、稀人が参加しても問題ないのか分かったか?」
「はい、問題ないようですね。ただし報酬などは一切もらえないそうです。それと参加は一日に一回だけで、死亡するとそこで終わりとなるようですね。後、枠が空いていれば参戦できるみたいなんですが……」
「どうした?」
「いえ、参加人数と言えばいいのか、何と言うか……。プレイヤーが死亡したら枠が空いて参戦出来るのかな? という疑問が出てきまして」
「あー、確かにそれは気になるかも。一万人が上限なら無理だけど、減ったら参加OKかは書いてなかったからねえ。もし可能ならビスティオが空くまで待ってるんじゃない? 流石にエルフェリアで参戦するのは多くないでしょうし」
「むしろエルフェリアを知っている人は、喜んでビスティオに参加するんじゃない? 掲示板でもそういう書き込みがあったくらいだしさ。多分だけどプレイヤーであれば、どちらの星かは関係ないと思う」
「天使の星のプレイヤーはエルフェリアにしか参加できませんって、流石に気の毒すぎるもんね。もしそうなら暴動が起きるかもしれないよ」
「そこまでですか? ……いや、そこまでですね。自分がその立場なら納得はしないでしょう。流石に暴動を起こしはしないし参加もしないでしょうけど、ですが納得はしないと思います」
「エルフェリアに参加するくらいなら、暗闇ダンジョンに行っていた方が百倍マシね。幾ら経験値などが入手できるって言ったって、エルフ至上主義の味方をする気にはならないわよ」
当たり前だけど、誰もエルフェリア側で参戦するとは言わないよね。当然すぎる事だけどさ。それはともかく、朝食を終えたんだから防寒着に着替えて、さっさと豪雪山へと行こう。あそこのスライム素材は毎日手に入れないといけない。
光結晶を作る為にも必要だし、沢山手に入れておいて損は無い。まずはマイルームに戻って着替えるかな?。
着替えた僕達はバイゼル山へ行ってユウヤと合流し、そのまま豪雪山へ。スライムやトレントを倒しつつ素材をゲットし、終わったらバイゼル山へ。各所を回って金属を手に入れたらマイルームへ戻り、防寒着を脱いだら今度はウェズベア森へ。
境界の辺りから森へと入り、僕達はウェルズベアーとグリーントレントを探す。すると少し毛色が違う魔物が居た。
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<ウィンドレント> 魔物 Lv56
木の魔物であるトレントの一種。吐く息は強力な風であり、グリーントレントよりは多少マシな程度の臭いで攻撃してくる。風が遠くまで届くので、グリーントレントよりも嫌う人も居るぐらいなので気を付けよう
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<パープルスライム> 魔物 Lv53
スライム系の一種。毒を持っており、迂闊に近付くと危険。触れただけでも毒になるので、なるべく魔法で倒そう。色が色なので擬態できる場所は無く、見つけやすい。気を抜いていなければ毒になる事も無いだろう
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<ウィンドスライム> 魔物 Lv51
スライム系の一種。動きが他のスライム種よりも速いのが特徴。風属性魔法も使ってくるので厄介だが、他のスライム種と同じく魔法に弱い。弱点の土属性でさっさと倒してしまおう
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「色々な種類のスライムが出てくるようになってるな。挙句、別のトレントまで居るが、これってスリーントレントのブレスをウィンドトレントが広げるんじゃねえの? 何となくそういう嫌がらせの気がする」
「ああ、そういうコンビね。それまた厄介というか、面倒臭いというか……。まあ、とにかく出来得る限り【クリーン】を使いつつ戦おう」
「それは良いんだけど、ウェルズベアーって大丈夫なの? だってトレントは勝てないからウェルズベアーを襲わなかったんだよね? 明らかにウィンドトレントの方が、ウェルズベアーよりレベルが高いよ?」
「というか、この森の魔物って全体的にレベルが上がり過ぎてませんか? 私達にとっては低いですけど、ウェルズベアーって元々のレベルは40台だった筈です。流石に多少なら勝てるでしょうけど、多数が相手なら負けますよね?」
「確かにそうね。もしかしてウェルズベアーは全滅した?」
トレントやスライムを倒していると、遠くの方に熊型のモンスターを発見した。という事は、ウェルズベアーは生き残っているらしいね。良かった、良かった。熊皮が無くなったかと思ったよ。
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<ウェルズベアー・エリート> 魔物 Lv72
ウェズベア森に生息している熊の魔物。強力な爪と牙を持つものの、最も厄介なのは高い魔力抵抗を持つ毛皮である。防御力もさる事ながら高い魔法防御力を持つ為、熊の魔物との近接戦闘を余儀なくされる。通常のウェルズベアーより遥かに強いので気をつけよう
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「グォォォォォォッ!!!!」
立ち上がって威嚇してきたので即座に太刀で首を落とす。一撃で倒せたものの、跳び上がって斬らなければいけないので大変だ。そのうえ重結晶製なのに斬るのが難しかった。流石はエリートとは思うけど、強くなりすぎだよ。
「コトブキが重結晶の太刀を使っても危なかった。あそこまで斬りにくいという事は、物理防御も相当高くなってる?」
「多分ね。流石はエリートだと思うけど、ここまでレベルに差があると仕方がないんじゃない? グリーントレントも居るから通常のウェルズベアーも居るんでしょうけど、本当にこの森の生態系は大丈夫なのかしら?」
「気にしても仕方ないだろ。それよりもエリートは本当に強いなー、当然なんだろうけどさ。それでも通常のウェルズベアーと比べたら、ゴ○ウとベ○ータほどは違わないな」
「最初に出てきた時のゴク○とベジ○タはもっと差があったもんねえ。むしろ○クウはラ○ィッツに苦戦というか勝てなかったくらいだし」
「魔○光殺法での道連れで倒したけど、その後はインフレ地獄。あそこから完全にインフレバトル漫画に振り切れた。そのキッカケを作った、ある意味では重要な敵キャラ」
「あっと言う間に忘れ去られたし、ナ○パよりも活躍が無かったけどな。マジで扱いが酷かったんだよ、兄貴なのに」
「仕方がない。そもそもフリ○ザ編は敵キャラが濃すぎるし個性的すぎる。ギニュ○特戦隊とザ○ボンさんは特に個性が強い」
「話してても勝てるし皮が手に入るから良いんですけど、これ光結晶か重結晶製の武器じゃないと一撃で勝てませんね」
「コレって相当だけど、よく考えたらレベル70超えを一撃で倒せるっていうだけで十分か。このレベルの敵が出てくる事にも驚きだけどね。後は数がどれくらいかを調べないといけないけど」
「残念ながら、こういうのは数が少ないのがお約束。そして少ない数を奪い合う」
「俺達以外に来てなさそうだし、取り合いにはならないんじゃねえの? そもそも一撃で倒せないだろうし」
「それもそうね。コトブキが少し苦労してるくらいだから、他のプレイヤーは数を狩らないと手に入らないでしょうよ」
思っている以上に大変なのは重さもあるんだよね。ユウヤが全力で棍棒を使う方がまだ楽かもしれない。もしくは槍を作った方が良いかな? 太刀だと少し跳ばなきゃいけないから切り難くて仕方がない。
それでも熊が立ち上がった状態だから、届かなくても仕方ないんだけどね。




