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0609・硬堅木と重結晶




 聖結晶と白結晶を【合成】した光結晶は素晴らしい武器になるけど、それも素材があって初めて作れる物でしかない。何が言いたいかと言うと、素材が無くなったのでおしまいだという事。明日も暗闇ダンジョンに行ってガチャを頑張るしかないな。



 「私もライトウッドに聖結晶と白結晶は持ってる。ちょっとマイルームに戻ってコトブキに流す。それで小太刀をお願い」


 「了解。とはいえ暗闇の造魔なら弓でも良いような? まあ、小太刀で戦うならそれでも良いんだけどね」



 僕の言葉を聞かずに出て行ったけど、少し待っていれば優先付きで流されるだろう。そう思い待っていると、すぐにイルから3つの素材が流されて来たので購入する。しっかし高いなぁ、流石は60階以降の素材だよ。今までより遥かに高い。


 その3種の素材を購入してイルが戻ってくるまで待っていると、すぐに戻ってきて抱きついてきた。



 ―――――――――――――――


 セクシャルハラスメントが感知されました。ただちにセクハラを止めなければアカウントの凍結処置に移行します。


 ―――――――――――――――



 「………体というか胴体が触れているからアウトみたいだね。相変わらずだけど、カップルリングを持っていてもこれ以上は認められないみたいだから離れようか」


 「むう……、仕方がないけど納得はいかない。そもそもカップルなんだからヤる事はヤってるに決まってる。それなのに何故接触は許されない?」


 「いや、それを許すと何処までも際限が無くなるからじゃない? それに無理矢理に変な事をする奴等と混同してしまう可能性もあるし、そもそもこのゲーム一般カテゴリーだからね? あっちのカテゴリーじゃないから」


 「はぁ、仕方ない。とりあえず作って」


 「了解」



 再び体をくっ付けないように抱きついてきたイルをそのままにして、僕は聖結晶と白結晶を【合成】して光結晶にする。その後にライトウッドで木刀を作り出し、刀身部分に光結晶を被覆。


 形だけを見たら、最初期に作っていた木と石の武器と同じだね。使っている素材が全然違うけど、似たような物ではある。鍔などの部品は光結晶で作り、イル用の小太刀が完成した。



 ―――――――――――――――


 <刀> ライトウッドと光結晶の小太刀 品質:7 レア度:6 耐久1190


 ライトウッドと光結晶という2重の光属性で強化された小太刀。強力な光属性を有しているが光属性に強い者には碌に効かないので、その事に気を付けて使っていこう。鍔等は光結晶で作られており、鞘はライトウッドで出来ている。

 攻撃力41 破壊力1 光属性(大)


 ―――――――――――――――



 「攻撃力41……。ここまでの物だとザコ戦で使うのは少々勿体ない気もする。もちろん暗闇の造魔が出る60階を攻略するには必要なんだけど、刃物系だと耐久力の減りが激しそう」


 「確かにそれはあるかな。後ヌンチャクよりも耐久力が低いからね、そこにも注意が必要かな。とはいえ案外弱点だからスパッといきそうかも。明日試してみるしかないだろうね」


 「確かに弱点属性ならスパッと斬れるかもしれない。そういう意味では明日が楽しみ。暗闇ダンジョン以外では使う気にならないから、使えても午後からだけど」


 「そこは仕方ないんじゃない? ビスティオとエルフェリアの戦争がいつからか知らないけど、それまでは装備品の為の素材収集を繰り返すしかないかな? 普通のダンジョンに行ってる場合じゃなくなったなぁ……」


 「この攻撃力じゃ仕方ない。装備を充実させておいた方が結果的に楽かもしれないし、出遅れても巻き返せると思う」


 「それはね。流石に簡単にクリアはさせてくれないでしょ。追いつけるかどうかは別にしてさ。それより小太刀を流して重結晶の方を始めよう」



 とりあえず出来上がった小太刀を、イルに優先をつけてプレイヤーマーケットに流す。イルはすぐに購入して自分の手で持って眺めている。あっちは放っておこう。


 僕は硬堅木を手に持つと、それを【変形】で六角柱に変える。次に重結晶の鉱石から純粋な重結晶のみを【抽出】して【融合】しておく。その後は【切断】で余分な硬堅木を切り離し、六角柱の両端4分の1ずつに重結晶を被覆したら完成だ。



 ―――――――――――――――


 <棒> 硬堅木と重結晶の六角棒 品質:6 レア度:6 耐久1280


 硬堅木と重結晶を用いた六角棒。先端に被覆してある重結晶がおもりとなり、強力な力を生み出すことが出来る。元々硬い硬堅木を重結晶で更に覆うという事をしてある為、棒ではあるものの恐ろしい鈍器となった。上手く遠心力を利用しよう。

 攻撃力40 破壊力7


 ―――――――――――――――



 「純粋な威力というかパワーが凄そうだし、鑑定結果からもそれが滲み出ているね。っていうか、重結晶がおもり扱いなんだけど……」


 「重結晶という名前だし仕方ないと思う。この組み合わせは明らかに鈍器向け。ユウヤの棍棒とかには良いだろうけど、刃物には向かない気がする。それとも細めに作る?」


 「それも致し方ないかなぁ。そもそも刀だってある程度の重さがあるし、その重さがないと斬れないんだよね。軽すぎる刀は扱いやすいかもしれないけど、その反面斬れないという結果ももたらすからさ。重い事は必ずしも悪い事じゃない」


 「それは知ってる。っていうか、どうしたの?」



 僕は今までの武器を取り出して比べる。それは怪鱗木と地曜石で作った六角棒の事だ。



 ―――――――――――――――


 <棒> 怪鱗木と地曜石の六角棒 品質:6 レア度:5 耐久950


 怪鱗木と地曜石で作られた六角棒。怪鱗木の芯の部分を用いており、その外側に地曜石を被覆してある。元々素材としては優秀な怪鱗木の心材に、優秀な地曜石を使っている為、非常に耐久力が高い。また魔力と闘気への耐性も高く、唯の棒と侮る事はできない

 攻撃力27 破壊力6


 ―――――――――――――――



 「ここまで明らかに攻撃力と破壊力が違うなら、怪鱗木と地曜石はもう使えないね」


 「うん。それは仕方ない。攻撃力で13も違ううえ、破壊力も1高い。ここまで違えば与えるダメージも相当に違う筈だし、明らかに手に入れるのが早いと言わざるを得ない。間に1つか2つは別の素材を挟むと思う」


 「分かる。往年のRPGだと、攻略順を無視して先に進んだくらい強さが違う。逃げ続ければ案外到達できたりするんだよね、昔のゲームって」


 「そしてレベル上げも出来ず、帰れなくなるまでがお約束。中にはシステムの裏を突いて進む事も可能になってたりするけど、大抵は無理に先へ行くと失敗する」


 「それぐらい先で使う武器っぽいよね、ここまで攻撃力が高いと。とはいえそれを僕達が使って何ら悪い事は無いんだけどね、暗闇ダンジョンという敵が出てくるところで採取して来た訳だし」


 「いわばザコ敵に普通に勝って手に入れた物。戦えない訳ではないから実力不足とは言えない。だから私達が持っている事は不思議な事でも何でもない。ガチャも60階まで行けば優秀」


 「それはね。レベル107近辺と戦えなきゃ手に入らないんだし、実力で採ってきたんだから、文句を言われる筋合いもないしね。でも装備品ってランキングに出るし、また掲示板が揉めそうかな?」


 「アレらは放っておけばいい。私達が何処で何をしていたかは聞かせる必要も無いし、答える義理も無い。それに掲示板の連中もだいたい予想はつく筈。ダンジョンの新エリアじゃなければ、暗闇ダンジョンしかない」


 「そこが分かれば、後は自力で採りに行くだけ。なんだけど、どれぐらいの人が暗闇ダンジョンに入ってるんだろう? 多分だけど少ないよね」


 「私もそう思う。それに私達が多分一番進んでる。でないと装備がここまで違ったりはしない」



 だよねえ。それまでの装備も違うし、怪鱗木も地曜石も他に持っている人を見たこと無いんだよ。ランキングでも。


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