0599・ランクアップ・ラッシュ
食事を終えた僕達はユウヤと一緒に魔隠穴へと移動する。再び中へと入るのだが、特に何も無かった。そろそろスキルが上級になるんじゃないかと期待したんだけど、どうやらそうそう甘くは無いらしい。
「っていうか、ランクが上がるとしたら外に出た時じゃないか? 中級になる時もそうだったんだから、上級になる時も同じタイミングだろ。とりあえずは集中して掘っていこうぜ?」
「確かにユウヤの言う通りだね、ちょっと焦ってたかもしれない。ここに通い始めて長いけど、未だに上級になってないからかな? まずは素材を得るのが先だったね」
僕は気を鎮めて素材を掘り出す事に専念する。今までと変わらないモンスターに襲われたので対処し、それを倒したら再び移動して行く。暗闇ダンジョンと違って中の構造が変わらない為、非常に気楽に進んで行ける。
向こうは構造が変化するから、いちいちそれに対処しなければならなくなる。それに比べれば決まったルートを歩いていくだけで済む魔隠穴は気楽に進める場所だ。モンスターも大して強くないしね。
僕達は素材を集めながら順繰りにモンスターを倒してるんだけど、仲間達の動きが何か違ってる気がする。何がとは言わないけど、色々と容赦が無くなってる気がするなぁ。元々あんまり容赦なんてしてない感じだったけど。
「クロイヤツ3ニントタタカッテタ。ミンナデヤッテモ、サイショハボコボコ。イマハ、マシニナッテキタ」
「影の剣士か? あれ暴走した時のコトブキだろ? よくもまあマシになってきたと言えるほど戦えるもんだ。確かに暴走してるから、いつもの強さじゃないとはいえ……。アレとやるぐらいなら最凶ダンジョン行くわ」
「仲間達は行けないから仕方ないんだけど、それでも影の剣士3体で善戦するようになってきたかー。皆、地味に強くなってるみたいで何よりだよ。そういう小さいところは忘れがちになるからね」
「細かい部分を突き詰めていかないと、絶対に強くならないものね。そこが違うから強さが違うんだし、簡単に分かる部分の違いじゃまだまだなのよ。細かい、一見して違いなんて分からないところに強さの秘訣はあるの。探してみればいいわ」
「ワカッタ。カナラズタオス」
「既に3体相手にしてるんだから、1対1だと勝てるのかな? そこまで甘くは無い気がするんだけど……。僕も戦った事は無いから、そこまで実力は知らないんだよね」
「まあ、コトブキが知る必要は無いと思うけどな。それよりもアレと戦って強くなってる方が驚きだわ。いや、正しく言うならアレと戦い続ける事が出来る事に驚く。殺意が撒き散らされてるのによく耐えられるもんだ」
「仲間達は【殺意】のスキルを持ってるけど? もちろん全員じゃないけど、近接組は持ってるね。そういえば使ってるところを見た事がないな……」
そう言うと出て来たパペットに対してセナが【殺意】をスキルとして使用した。すると、パペットはプルプル震えて動かなくなる。何だか虐めの現場を見ているようで、思わずさっさと倒すように言ってしまった。
「アレだな。自分より弱い敵に使うのは壮絶な虐めだな。それはともかくとして、影の剣士と戦い続けると【殺意】なんていうスキルを覚えるのか?」
「ファルやセナ達が【殺意】を習得したのは僕と訓練している時だね。だから影の剣士じゃ覚えないんじゃないかな? トモエやアマロさんの配下と戦って習得できたら、おそらくプレイヤーとの訓練でしか無理なんだと思う」
「コトブキが覚えさせたのかよ、そりゃ掲示板にも書き込みの無いスキルを持ってる筈だ。しかしスキルとして準備してあったって事は、もしかして威圧系のスキルか? そうだとしたら、普通の【威圧】より強そうだな」
「誰かさんは自前で殺意を撒き散らすけどね。イベントの最後なんて、エンリエッタさんと殺意を撒き散らしながら戦ってたそうじゃない。周りで見てた連中が近寄れなかったって言ってたわよ?」
「そもそも近寄ろうとしてる段階で殺されても文句は言えないんだけどね。殺し合いをしているところに邪魔しに行くなら、殺される覚悟を持たないと駄目さ」
「あんた破滅と殺し合いをしてたのね、それで決着は?」
「着く前に終わったよ。危なかったのは事実だけど、まだ負けてた訳じゃないんで微妙かなぁ。あの状況じゃ不利なのは確かなんだけど、それで終わるほど僕も弱くないからね。それも合わせると途中で終わったが正解かな」
「まあ、負け惜しみじゃないだろうから、それで良いけどね。それはともかく、あんたが倒されるなんて珍しいと思うけど、そこまで予想できてなかった?」
「そうだね。その手前の師匠の攻撃は全力と言っても差し支えない一撃だった。あそこから体当たりに来るっていう予想は残念ながら無かったよ。あの走り込みと、全身の連動による必殺の一撃。アレを回避されると予想してたわけだからね」
「必殺の一撃を放った側が、かわされると予想してた……。それも凄いけど、そこまでの一撃を回避してるコトブキも凄い」
「尋常じゃない御二人の戦いは掲示板でかなり騒がれていましたよ。特に騒がれていたのはエンリエッタさんの蹴りですけど、「惜しい」という声が多かったですね」
「惜しいって言われても、アレを喰らってたら股間が潰されてるんだけどね?」
「ああ、そういう蹴りだったのね。破滅も容赦ないけど、むしろ本気で殺し合いをしてる証拠か。何がなんでも勝つという死合において、禁じ手なんて一切存在しないもの」
「そうですね。世の中には鍔迫り合いの最中に、相手の顔というか目に唾を吐いてくる者も居ます。本気の殺し合いとはそもそもそういうものですし、卑怯などという言葉は殺されれば言えません」
「<勝てば官軍、負ければ賊軍>って言うけど、本当にマジなんだなー……。<どんな手を使ってでも勝てばいい、負けるよりは遥かにマシ>か。ウチの親父がよく言ってる事だけど、本当にそうなんだと改めて思うぜ」
「天下の<FUJIYAMA>の社長がそれを言うの?」
「元は爺さんの言葉なんだってさ。だから今は会長の言葉か? 若い頃からそう言ってたらしいって婆ちゃんも言ってたから、そうなんだと思う」
「ああ、会長の言葉なら分かるわ。まだ小さかった<FUJIYAMA>を巨大企業にした人物だものねえ。説得力が違うもの」
「まあ、そうなんだけど、勝てば何やってもいいって訳じゃないんだけどな。それすると婆ちゃんが烈火の如く怒るんで、そこまで滅茶苦茶は出来なかったらしい。爺さんいわく、だから企業イメージは地に落ちなかったそうだ」
「怒らなかったら地に落ちるような事をやってたって事よね? それも凄いけど、それをしてたらあの人と付き合う事も無かったんじゃない? 流石にイメージの悪いところの御曹司とは付き合いを許可しないでしょ」
「………そうなると、もしかして危なかったのか? 爺さんの所為で?」
「多分大丈夫だと思うけど、そうなってないから分からない。別に考えなくてもいいけど、気をつけるぐらいはしておいた方がいい」
そろそろ脱出だけど皆は話に夢中だ。さて、スキルはどうなるかな?。
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※スキル:【槍術・下級】が規定のレベルに達したので、【槍術・中級】にランクアップします。
※スキル:【棒術・下級】が規定のレベルに達したので、【棒術・中級】にランクアップします。
※スキル:【刀術】が規定のレベルに達したので、【刀術・下級】にランクアップします。
【刀術・下級】に【袈裟斬り】が追加されました
※スキル:【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
※スキル:【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
※スキル:【練気操作・中級】が規定のレベルに達したので、【練気操作・上級】にランクアップします。
※スキル:【練気感知・中級】が規定のレベルに達したので、【練気感知・上級】にランクアップします。
使い魔:ラスティアの【長柄術・下級】が規定のレベルに達したので、【長柄術・中級】にランクアップします。
使い魔:ラスティアの【短剣術・下級】が規定のレベルに達したので、【短剣術・中級】にランクアップします。
使い魔:ラスティアの【回避術・下級】が規定のレベルに達したので、【回避術・中級】にランクアップします。
使い魔:ラスティアの【歩術・下級】が規定のレベルに達したので、【歩術・中級】にランクアップします。
使い魔:ラスティアの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
使い魔:ラスティアの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
使い魔:ラスティアの【練気操作・中級】が規定のレベルに達したので、【練気操作・上級】にランクアップします。
使い魔:ラスティアの【練気感知・中級】が規定のレベルに達したので、【練気感知・上級】にランクアップします。
使い魔:キャスティの【剣術・下級】が規定のレベルに達したので、【剣術・中級】にランクアップします。
使い魔:キャスティの【槌術・下級】が規定のレベルに達したので、【槌術・中級】にランクアップします。
使い魔:キャスティの【盾術・下級】が規定のレベルに達したので、【盾術・中級】にランクアップします。
使い魔:キャスティの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
使い魔:キャスティの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
使い魔:キャスティの【練気操作・中級】が規定のレベルに達したので、【練気操作・上級】にランクアップします。
使い魔:キャスティの【練気感知・中級】が規定のレベルに達したので、【練気感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:ファルの【棍棒術・下級】が規定のレベルに達したので、【棍棒術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:ファルの【剣術・下級】が規定のレベルに達したので、【剣術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:ファルの【盾術・下級】が規定のレベルに達したので、【盾術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:ファルの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:ファルの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:セナの【格闘術・下級】が規定のレベルに達したので、【格闘術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:セナの【回避術・下級】が規定のレベルに達したので、【回避術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:セナの【歩術・下級】が規定のレベルに達したので、【歩術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:セナの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:セナの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:セナの【練気操作・中級】が規定のレベルに達したので、【練気操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:セナの【練気感知・中級】が規定のレベルに達したので、【練気感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:ドースの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:ドースの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:ドースの【練気操作・中級】が規定のレベルに達したので、【練気操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:ドースの【練気感知・中級】が規定のレベルに達したので、【練気感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:フォグの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:フォグの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:フォグの【練気操作・中級】が規定のレベルに達したので、【練気操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:フォグの【練気感知・中級】が規定のレベルに達したので、【練気感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:フィーゴの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:フィーゴの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:シグマの【斧術・下級】が規定のレベルに達したので、【斧術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:シグマの【盾術・下級】が規定のレベルに達したので、【盾術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:シグマの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:シグマの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:シグマの【練気操作・中級】が規定のレベルに達したので、【練気操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:シグマの【練気感知・中級】が規定のレベルに達したので、【練気感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:セスの【剣術・下級】が規定のレベルに達したので、【剣術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:セスの【盾術・下級】が規定のレベルに達したので、【盾術・中級】にランクアップします。
召喚モンスター:セスの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:セスの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:セスの【練気操作・中級】が規定のレベルに達したので、【練気操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:セスの【練気感知・中級】が規定のレベルに達したので、【練気感知・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:エストの【精密魔力操作・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力操作・上級】にランクアップします。
召喚モンスター:エストの【精密魔力感知・中級】が規定のレベルに達したので、【精密魔力感知・上級】にランクアップします。
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いやー…………コレは酷い。何となくで把握して、後は適当でいいや。




