0596・イベント終了後の雑談
マイルームに戻された僕は最後のポイントを確認する。ただ1死もしなかったものの、そういった事に付随する特典は付いていなかった。おそらく小イベントだからなんだろう。それでも238500ポイントもある。
ポイントで何が購入できるのかとショップを覗くものの、特に買える物が増えている訳じゃないらしい。という事は10万ポイントの件で五月蝿かった人達に対するボーナスみたいなものか。これで建て替え費用に足りただろ? っていう感じ。
もう使ってしまった人や、届かなかった人は流石にご愁傷様としか言われないだろう。そもそも沢山ゲーム内のお金を稼げばいいだけなんだし、そこはもう諦めて金策に走ればいい。
さて、そんな事よりも何にポイントを使おう? 川のランクアップもしたし、もう買いたい物が無いんだよね。買う物じたいはあるんだけど、別に無理して買う必要も無いんだよねー。困った事に。
だからこそ悩んでるんだけど、ここはマイルーム内の細々としたインテリアでも買うかな? そうするとして……。
玄関ホールのシャンデリアとか赤い絨毯に、人が集まる部屋にフカフカのソファーを置く。それから訓練場を白い空間からコロッセオっぽくして、各部屋のベッドも最高級品にする。
それから家具も色々と追加して、キッチンを専用部屋へと改装。これで終わりだけど、まさかキッチンの料理専用部屋化っていうのがあったとは……。キッチンがあるから料理は問題ないと思ってた。危ない、危ない。
残りは38500ポイントなんだけど、これの使い道が流石に無い。でも、とりあえずベッドとかが良くなったから気にしなくていいか。まずはラスティアとキャスティとファルに声を掛けよう。
全員が訓練場に居たので声を掛けると、いきなりコロッセオ風に変わったからか戸惑っているようだ。なので説明すると、「いきなりは止めろ」とクレームが入った。
「いやー、ごめんごめん。やっと小イベントが終わって一息吐いたから、貰ったポイントを使ってシャンデリアを買ったりとか、ベッドを最高級品に替えたりもして、更に家具も配置しておいたから。好きに使ってよ」
「そうなの? ……まあ、それなら許してあげる。っていうか、そんな買い物をするぐらい余裕があるって事ね。だったら何かお菓子を出しなさいよ。この2日間、暇だったんだからさー」
「それはいいけど、まずは向こうに戻ってからね。皆もお疲れ様。明日からはダンジョン攻略に出発する事になるだろうから、よろしく」
僕はそう言ってマイルームから師匠の家のソファー部屋へと移動する。すると、何故かソファーが良い物に替わっていたりと変化があった。これってもしかして、師匠もポイントで何か買ってる?。
既に居た皆に挨拶しつつ、僕はラスティアとキャスティとファルを呼び出して、ファルに夕食の準備を頼んだ。ラスティアとキャスティは新しいソファーに座って皆と喋り始める。
「あんた達も神からのイベント? っていうのをやってたんでしょ。それってどうだったの?」
「とりあえず和菓子系を出しておくから、好きに食べるように。後、濃い目の緑茶と紅茶でも用意すればいいかな?」
「羊羹とどら焼きに饅頭。それにおはぎ? 和菓子もたまには良いわね……?」
トモエが手を出したら、その手をラスティアに叩かれた。ビックリしてるところ悪いけど、それは叩かれて当然だと思うよ?。
「えっと……急になに?」
「いやいや、これは私達のお菓子ね。少なくともあんた達はポイントっていうのを手に入れたんでしょうが。だったら自分達で買いなさい。これはポイントっていうのが手に入らない私達のよ」
「だいたい良い物を奪っていく割には、一応私〝達〟って言うんですね? まあ、言うだけマシだとは思いますが……」
「ああ、そういう事ね。いきなり叩いてくるからビックリするじゃない」
「いや、勝手に取ろうとしたんだから叩かれても仕方ないと思うよ? せめて取ろうとする前に一言掛ければいいのに、それすらしなかったんだから流石に駄目だよ。トモエってたまにそういう事するよね」
「分かる。無意識なのか知らないけど、急に何の遠慮も無くやる時がある。意識してなくても気をつけた方がいい。ちょっとした事で諍いになったりする」
「ごめん。確かに言われてみれば声を掛けた記憶が無い。流石に失敗だったわ。とりあえず私を慰める為に何か出して」
「なんでそれを僕に言うのさ。まあ、まだポイントは余ってるけど………この辺りがいいのかな?」
「苺大福に普通の大福、更にカステラに………瓦せんべい? 草○せんべいまで出すの? それ物凄く硬いんだけど……」
「ご当地せんべいってちょこちょこありますよね。美味しいのかは知らないですけど、この機会にちょっと食べてみましょう。私も少し出します」
「あっ、私も出すよ。ちょっと余ってるから、そのポイントぐらいは使っても問題無いし。それに皆で持ち寄って食べるのがいいんだしね?」
「そう。私も出すからトモエも出す。流石に全く出さないのは駄目」
「あー、うん。言いたい事は分かるし、とても真っ当な事なんだけど……。ごめん、ピッタリ無くなって全く無いの。完全にゼロ」
「………まあ、流石にそれは仕方ないか。僕は3万ポイントぐらい余ってるから僕が出すよ。後は……和菓子ばっかりもアレだから駄菓子も出そう」
「あ、いいね。懐かしいし、小学部の頃に通ったのを思い出すよ。意外と言ったらなんだけど大きかったよねー、あの駄菓子屋」
「あそこは地域の為に経営していただけの駄菓子屋だし、本業は隣の酒屋だから当然。あそこは良いお酒を揃えてるらしいから、常連が多いし儲かってる。後、昔からお酒のツマミに駄菓子を買っていく人が多いって聞いた」
「そうだったんだ。あんまりあっちの方って詳しくなかったから知らなかった。だって住宅街の方だし」
「私も特に詳しくない。でも、あそこの酒屋は良い店っていう話があって、そこから聞いた。駄菓子屋も地域に1つくらいないと困るし、子供が集まる所が無くなるから店を開いてるらしい」
「まあ、駄菓子屋は子供が集まるよねえ。安いから子供のおこづかいでも買えるし、子供が集まると賑やかな場所になる。そういう場所って減ってるしね、学校に通わなくなってるから」
「最近は制服の回収とかもやってるんでしょ? 合うなら半値以下で売ったり出来るって聞くし、制服なんて滅多に着ないもんね。1年に10回? もう少し多くても12回ぐらいかな。それぐらいしか着ないのは勿体ないし」
「その程度なら綺麗であれば問題ない。経済云々はあるけど、全員が新しい制服を買うのは勿体ないだけ」
「なんか本当に適当な雑談状態になってるね。一応ここ師匠の家なんだけど、話してる内容は向こうの話だし……」
「むぐむぐ…………まあ、いいんじゃないの? 神のイベントがどんなのか知らないけど、終わったから気が抜けたんじゃない? 内容を知らないけどさ」
「色がついた服を着て、そのチームに所属しての殺し合い? それともモンスターの擦りつけ合い? そんな感じ」
「意味が分からないんだけど、どういう事?」
「それぞれの色のチームに分かれて、ランダムな地形の場所に飛ばされるんですよ。そこでそれぞれのチームが殺し合いをするんですけど、お仕置きモンスターのような者が居るんです」
「死んだら持っているポイントが減っていくの。なら死なない為に隠れればいいんだけど、それを許さないお仕置きモンスターが徘徊してる。で、それから逃げたり、別のチームに擦りつけたりしてたの」
「カンカン」
ファルが来たから食堂へ行こう。そこで師匠ともイベントの事を話すだろうしね。




