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0593・運営さん達37




 2000年 12月30日 土曜日



 「さて、色々と突っ込んだアップデートは終わったが、これで良かったかの結果が出るのは一ヶ月くらい後か。多少早めたとはいえ最凶ダンジョンは荒れるだろう。一部のプレイヤーしかポイントが稼げないだろうからな」


 「その一部のプレイヤー向けなんだから仕方ないですけどね。ただ、放っておけば挑戦する者は出てくると思いますよ。その為にレトロゲームの色々を借り受けて来てるんですし。でもあんなに喜ばれるとは思いませんでしたけどね」


 「まあな。ついでにあんな少ない金額でよく使わせてくれたよ。代わりに物凄い拘りをブチ込まれたけどな。案外とコンセプトが良かったのかもしれん」


 「レトロゲームのキャラを可能な限り現実へと持ってくる。それも理不尽なレベルで。そう説明したんですけど、昨今のゲームの難易度低下に腹を立てていたのか、どのゲーム会社の皆さんもノリノリで設定してましたよ」


 「うちの開発もノリノリだったがな。まあ、有名なレトロゲームのキャラが実際に動いて戦えるんだから、ノリノリになるのもよく分かる。あいつら手加減ってものを知らないから、色々と大変だったぞ」


 「それでも攻略難易度は下げなかったじゃないですか。一部のキャラには自ら指定してたくらいですし。アレ聞いた時には呆れましたよ。何で<ろっ○くの術>をクリティカル判定に置き換えますかね? 首を刈られて死んだのがどれだけ出たか……」


 「アレは元々クリティカルになる術なのだから仕方あるまい。クリティカルが出たら首を刎ねられるに決まっている」


 「それは何処のニンジャか兎かって話でしょうが。もも○ろうがやる事じゃ無いんですよ。おまけに色々な所のゲームをぐいぐい持ってくるし……」


 「それは1号か? あれは仮面ラ○ダー倶楽部から持って来ただけだぞ? 流石にブラ○クRXには勝てんから、まだ勝てそうなのを持って来ただけだ。それにりゅう○うは必要だし、レッドバ○ロアとかは問題ないだろう?」


 「そこでプリンじゃなく、レッド○バロアを持ってくる辺りがマニアックですよね? 何にも効かないショ○スみたいになってましたけど、アレ本気で採用するんですか? 弟君でも勝てませんよ、多分」


 「流石にあんな異常な存在にはなっていないぞ? ちゃんと中にある核を攻撃すれば倒せるようになっている。まあ武器を突き込んだら武器が溶かされるから、チャレンジ出来ても2~3回だがな。失敗したらギブアップしてやり直しだ」


 「それキツ過ぎません? スライム系の動く核を狙い澄まして倒すとか、射撃ゲームに変わってる気がしますよ。あとじゃ○ゃ丸とかゴ○モンとかもそうですけど、アレも本気で出すんですか?」


 「まだ分からん。一応既に作ってあるが、本当に実装するかまでは本決まりしてないからな。今は10戦目のパイレーツまでしか決まってないだろう?」


 『はい。最凶ダンジョンはパイレーツまでしか設定されていません。ポイントの配分がおかしいと思いますが、順番はコレで宜しいのでしょうか?』


 「構わない。10戦目までで一番ポイントが多いのはカン○タ一味だが、あれ結構厄介でな、倒すのが大変なんだよ。でもオル○ガの後に出さないと意味が無いからなー」


 「単に連続で出すってだけでしょう? そこまでネタな順番にしなくてもいいのでは? 正直パイレーツの方が明らかに弱いでしょ」


 「近接戦闘が得意な者にとってはな」


 「えっ?」


 「あのパイレーツは離れた距離で戦おうとすると、無限に投げナイフを投げてくる設定にしてある。だから遠距離攻撃の無いカンダ○一味よりも後に出てくるんだよ。海賊と言ったら投げナイフだろ?」


 「いや、まあ、そういうイメージありますけどね。そんな酷い設定になってたんですか、アレ……」


 「他にも色々と準備してあるから使いたい者は多いんだよなぁ。アイドル使う主人公とか、剣の波動を飛ばしてくる神様とか、火の鳥をラスボスに飛ばす主人公とか、あとロボット」


 「アイドル使う主人公だけ懐かしすぎませんか? あんなマイナーゲームからよく持って来ましたね。そこは素直に尊敬します。後、神様は駄目でしょ、あのゲームは人の数を増やすシミュレーションパートが一番楽しいんですけど、一応神様ですよ?」


 「そんな事を言い出したら火の鳥を飛ばす主人公は、あれ多分神様の子供だぞ? 私もあまり詳しくは覚えていないが、確かそんな感じの設定だった筈だ。それにロボットは本編では3体まで出せるし良いだろう。出てくるのは1体だけなんだし」


 「装備によって変わりません? 射撃武器は回避可能か不明なんで、せめても近接武器だけにしましょうよ。昔懐かしの斧三連打とか」


 「そして1回の攻撃で倒せず、次に行動できるようになるまでにボコボコにされるんだろ? まあその辺りの設定はちゃんと倒せるようにするさ。ロボットとはいえな」


 「そういえばロボットで思い出しましたけど、ロ○クマンを入れようとしたのはマジですか? しかもエ○クスを突っ込もうとしたって聞きましたよ?」


 「それは私じゃなくて、ウチの奥さんだな。一応止めておいたが、どうなったかは分からん。もしかしたらエレ○マンの武器で出してくるかもしれん」


 「エア○マンじゃなくて良かったですけど、ウ○ドマンとかス○ルマンじゃなくて安堵してます。あのバリア系武器は最凶ダンジョンで出たら反則ですからね。絶対に勝てないでしょ」


 「エッ○スならもっと酷い事になるけどな」


 「終わってスッキリしてるところ悪いんですけど、そろそろアップデートのバグが出てないかのチェックに戻ってもらえませんか?」


 「「はいっ!」」



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 2000年 12月31日 日曜日



 「まさか昨日1日で本多忠勝まで倒されるとは思わなかったな。というよりノブナガ以外には危な気なく勝ち上がるとは……。ちょっと計算外だった」


 「流石にああもあっさりと倒されると何とも言えなくなりますね。ポイントを簡単に持っていきすぎと言うべきか、それとも彼なら当然だと言うべきか……」


 「それより何より、カップルリングの方が驚きですけどね。しかもあの五條グループのお嬢さんとですし」


 『プレイヤーネーム<イル>は、隔離された掲示板内において、プレイヤーネーム<コトブキ>と恋人同士になった事を自慢しています。更にはプレイヤーネーム<コトブキ>の画像も掲示板に上げています』


 「それは……大丈夫なのか?」


 『本人も分かっているのか問題の無い物しか上げていません。それと掲示板内の者も誰も外には出していませんので、問題が一切起きておりません』


 「徹底してるわねえ、あの弟君のファン達は。あまりに訓練され過ぎてない? 普通は、はみ出し者が出て潰れるものだけど……」


 「そうなる前に排除されてるし、もし下らない事をしたら即座に法的責任も追及されるからじゃない? 昨今の普通の子はお行儀いいよ。一部のバカが変わらないだけで」


 「それこそ、はみ出し者などいつの時代にでも居るからなぁ。昔の方が良いという年寄りは居るが、その昔の犯罪率は今よりも遥かに高かったりするもんだ。それが一部になってるんだから、今の子はお行儀がいいというのは間違って無い」


 「そこかしこで暴力事案や補導なんかが当たり前の、ヤンキー全盛期とかありましたからねえ。それに比べれば今の若い子なんて、お坊っちゃんお嬢ちゃんでしょう」


 「まあ、そうなんだが……キミも私からすれば、お坊っちゃんお嬢ちゃんの年代なんだがなぁ……」


 「若い子の方が良くなってるって証じゃないですか?」


 「それもそうか」


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