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0559・ポイント交換




 学校も終わり、僕とシズはさっさと帰ってきた。寒いし学校に長く居る理由も無いしね。帰って来てから制服を脱ぎ、私服に着替えた僕はいつものクリーニング店に制服を持って行く。シズ? いつも通り何もしないよ。


 預けてお金を払い、すぐに家へと帰る。自転車で移動してるからか風が冷たい。家の中に入って部屋へと上がり、準備をしてログイン。囲炉裏部屋に戻ってくると、即座にメッセージが飛んできた。どうやら皆はソファーの部屋に居るらしい。


 僕はラスティアとキャスティとファルに声を掛け、ソファーの部屋へと移動すると3人を呼んだ。その後にソファーへと座り一息吐く。



 「お疲れさま。今日の制服をクリーニングに出しに行ったのは知ってる。トモエが自分でする訳でもないのに言ってた」


 「昨日も言ってたけど相変わらずだよねー。何もしないっていうのは凄いよ、本当」


 「個人のプライベートは横に置いておくとして、コトブキさんは何をポイントで取得しますか?」


 「ごめん。まだ何も見てないから何とも言えない。まずは見てからかな?」



 僕はそう言うと、じっくりとポイント交換のページを確認していく。今日から交換できるとはいえ、なかなかにラインナップが豪華だ。インベントリは既に出きっているからか、新しい追加分は無し。ただし倉庫の追加分はある。


 今までと同じで容量が無限になったりはしないが、新しい倉庫を追加できるらしく、単純計算容量が倍になる。ただし2つ目の倉庫は追加するだけで1万もかかるうえ、倉庫の拡張に2万ポイントだ。実にMMOらしくなってきたね。


 それ以外にも畑の拡張に訓練場のランクアップ、そして各種生産施設の専用化。更にはマイルームの部屋のランクアップと建て替えまである。どこまで一気に増やす気なんだか。これ、絶対にプレイヤーの金銭を吸い取る気だよね?。



 ―――――――――――――――


 新規倉庫+拡張    30000

 訓練場のランクアップ 20000

 畑の拡張       20000

 錬金術の専用施設   50000

 マイルームの建て替え 100000

 部屋のランクアップ  20000


 合計         240000


 ―――――――――――――――



 これで残りは6450ポイントだ。後はお菓子でも適当に、ってケーキ類がえらく充実してるなぁ。クリスマス後に追加もあれだけど……? お酒類まで追加されてるね。


 ああ、未成年は酔えませんか。おまけに凄く不味く感じるようになっているらしい。それに成人は酔えるようになっているらしいけど、運営は飲酒を薦めてはいません。だってさ。


 いちいち書いておかないと、妙なクレームを入れられたりするもんね。昨今は本当に変なクレームを入れる人が多いから、ここの運営も注意をしてるんだろう。大変だ。


 ホールじゃなくて、色々なケーキがセットになってるのが良いかな? これが5000ポイントだから、あとの1400ポイントで適当なスパークリングワインを購入。50ポイントで適当な種を買って終了。



 「おおー、何か小さなケーキがいっぱいあるわね。これが新しいお菓子?」


 「その1つだね。それ5000ポイントもしたんだから、喧嘩しないようにお願い。後、これがスパークリングワイン。適当に飲んでてよ」


 「コトブキは要らないのですか?」


 「そもそも未成年は飲んでも不味く感じるみたいだから要らない。ケーキは2人に買った物だから好きに食べていいよ。喧嘩しないなら」


 「では、お言葉に甘えて、ってラスティア! 勝手に食べ始めるのは止めなさい!」


 「気にしない、気にしない。あ、コレ美味しい!」


 「少しは相談なりをする気が無いのですか!」


 「あの2人は置いておくとして、コトブキ君は何を選んだの?」


 「僕は新規倉庫と拡張、訓練場のランクアップ、畑の拡張、錬金術の専用施設、マイルームの建て替え、部屋のランクアップ。これで合計が24万ポイント」


 「そこまで行けたんだ。やっぱり日数でのポイントが半分になってるのが痛いみたい。流石に25000ポイント低いのは大きいよ」


 「マイルームの建て替えって何か意味あるの?」


 「さあ? 分からないのと、これが一番ポイントを消費するから買ったんだよ。何か嫌な予感がするし、後で同じ事をしようと思ったらとんでもなく苦労しそうな気がしてさ。それで買っておいたんだ」


 「確かに言われてみれば嫌な予感がしてきますね。10万ポイントの下が5万ポイントですから、その差は倍もあります。そこを考えてみても、マイルームの建て替えは大きな意味があるのかもしれません」


 「建て替えというぐらいだから、古い日本家屋みたいな場所じゃなくなる筈。となると、次は洋館風? それとも一気に現代ホテル?」


 「流石にホテルは無いでしょ。洋館風か、それとも大正モダン風じゃない? そっちの方がありそうだし」


 「もしくは、日本のお城風とかかな? 上り下りの階段が急で、面倒臭そうだけど」


 「そんな貴女に大阪城。大変便利なエレベーターが付いてます」


 「アレ1つで全部台無しだよね。唯の観光名所であって、歴史的な建造物じゃなくなってるもん。あそこはランドマークであって、白鷺城こと姫路城みたいな歴史的建造物じゃないよ」


 「むしろ実に大阪らしいと思う。奈良や京都が近くにあるのにアレをやらかすのは、お笑いの大阪らしい判断。その割に古墳はしっかり守ってるところを見るに、戦後に建て直したからじゃないかと思う」


 「空襲で大部分が焼け落ちたから仕方ないんだけどね。それにしても直す際にエレベーターは流石に……歴史的な価値が一気に失せる気持ちになるのは、きっと僕だけじゃないと思う」


 「まあ、気持ちはよく分かります。西洋の城でも同じですけど、篭城する為の城がバリアフリーになってたりなんかしたら、見に来て損したという気持ちになりますからね。昔はそうじゃないでしょって想いがどうしても出てきますし」


 「そうそう。復元するならキッチリ復元してほしいよね。昔の大阪城にエレベーターが付いてましたか? と言えば如何いかにおかしな事をしてるか分かると思うけどね。もはや歴史を壊して玩具にしてると思う」


 「大阪だからお金が儲かれば何でも良いんだと思うし、そういう所も実に大阪らしい」


 「まあ、城の話はもういいわよ。それより、一旦マイルームへ行ってみた方が良いじゃない?」


 「そうだね。ちょっと見に行ってみるよ」



 僕も気になったのでマイルームへと戻ってみた。するとウィンドウが出現。そこには注意事項が書かれていた。



 ―――――――――――――――


 マイルームの建て替えをするには、全てのキャラクターをマイルームから出して下さい。召喚モンスターなども対象に含まれます。


 ―――――――――――――――



 成る程、それで何も変わってないんだな。仕方ない、皆に声を掛けよう。


 僕は訓練場に居る皆に声を掛けてからソファーの部屋に戻ると、師匠の家の外に全員を召喚した。師匠の家に関わる形で召喚すれば問題なく全員をマイルームから出せる。


 そして少し経った後にマイルームへと戻ると、中は洋館風に変わっていた。2階まであるのと、1階は大きなホールになっている。左右に部屋があって1階は主に生産部屋とキッチンみたいだ。そして2階はそれぞれの個室。


 1階の左奥から訓練場に行け、1階の右奥からは畑に出る事が出来た。玄関を出たらそこには庭が広がっていたので、他にも色々とあるのかもしれない。とはいえ僕は川とか購入してないからなぁ。


 ま、とりあえずは分かったので、皆を訓練場に呼ぼう。


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