0504・第四回公式イベント その40
第1エリアの5階まで急いで移動し、パンを食べて水を飲んだらすぐにマイルームへ。ファルに声を掛けてからソファーの部屋に飛ぶと、まだ皆は戻ってきていなかった。
ホッと一息ついてファルを呼び出し、ソファーに座ると同時にナツが戻ってきた。今日は早かったね。
「お帰り。結構早かったけど何かあった?」
「ううん。第3エリア5階のボスの先でアレを手に入れたから、第1エリアまで戻りつつ色々と調べてただけ。丁寧に調べてたから時間が掛かったけど、それなりには調べられたよ」
「ああ、アレね。問題はじっくりと探さないと、何処を取ってないか分からない事なんだよね。時間が掛かっても丁寧に調べて行った方が良いよ。手を抜いて良い事なんて何も無いしね」
「そうだね、私もそう思う。そもそも何処を取ってないかなんて人それぞれだし、自分が何処のアイテムを取ってないかなんて覚えてないもん。だから誰もが丁寧にやると思う。まあ、面倒臭がりな人はおざなりだろうけど」
「それはね。言ってもしょうがないし、本人の責任だよ」
そのままナツと色々話しているとトモエとアマロさんが戻ってきた。2人も含めて話しているとイルが戻ってきたが、随分と疲れているようだ。何かあったのかな?。
「イル、どうかしたの?」
「第1エリアの5階まで戻ってたけど血眼になって探してた。その所為で時間を掛けすぎたから、ギリギリに戻ってくる結果になっただけ。それでも一度丁寧にしておけば後は楽だから、午後からは遂にコトブキと同じところ」
「僕は午前中にそこを終わらせたけどね。かなり大変だったから、ゆっくり確実に進むといいよ。あそこは本当に焦らない方がいい。大事なのは死なない事」
「そこまで?」
「残念ながら、そこまでなんだよね。途中大量な所があって、そこで死亡確率が上がる。これだけは数の暴力だからねえ」
「むぅ……慎重に行くのはいいけど、一斉に来られる場所だとどうにもならない可能性が高い。盾を持って凌ぐしかないかも。それか一気呵成だけど、数に勝てるかと言うと……」
「まあ、無理ね。逃げながら少しずつ減らしていくしかないかも。かなり気合いを入れて進む必要があるわね。聞いている限りだと、その難易度でも仕方ないと思えるけど」
「カンカン」
ファルが来たので昼食に行き、食べ終わったらマイルームへ。囲炉裏部屋から現実に戻り昼食作りを始めると、シズがやってきて話を始める。
「それで地下エリアっていうのはどうだったの? 最後のボスは?」
「昨夜伝えておいた通り、最後のボスは三つ首のドラゴンだよ。それを倒すと竜鱗の兜と竜鱗の鎧と巻物が手に入る。防御力は20と25だったかな? 魔法防御も同じだけついてて【ブレス耐性】まで付いてる」
「流石は攻略に無関係な場所ねえ。とんでもない物をくれるじゃない。鍵が無いのは予想通りとして、巻物ってなに?」
「【リジェネレイト】の巻物。少なくとも初めて手に入った【回復魔法】だよ。で、その先にある部屋の1つに【セイントエリア】の巻物がある。その部屋には銀の武具玉も2つあった。そしてもう1つの部屋が……」
「もう1つの部屋がなに?」
「無限武器を5つ捧げて最強武器が作れる。おそらくは刀しか最強にならないんだとは思うけど、他の武器でも強くなるとは思う。僕は<秘刀・千華>を強化したけどね。ちなみに完成したのは<絶刀・万華>という刀。他の武器種でも、たぶん変化という形でそれぞれの最強武器は出来ると思う。もちろん刀ほど最強じゃないんだろうけどさ」
「性能は?」
「攻撃力50で破壊力3、そして【万物特効】が付いてる。そして説明にも最強の武器って書かれてた。だからおそらく他の武器を最強武器化すると多少劣るんだとは思う。それでも自分の得意な武器を強化できるんじゃないかな?」
「成る程ね。他のは強化できないとは書いてあったけど、変わらないとは書いてなかったものね。刀が最強武器ではあるものの、他の武器種でもいいと。とはいえ、私も刀は使えるから最強武器で良いんだけどね」
「使った武器は消えるから考えたほうがいいよ。その台座がある部屋に石碑みたいなのがあるけど、それを読んだら1回しか使えないから熟慮しろって書かれてるしさ。それに無限武器を最低5つ持ってないと使えないしね」
「捧げる側が5つだもんねえ。タマは何を捧げたの?」
「<からくり手裏剣>、<死天の槍>、<瞬雷の短剣>、<竜巻の斧>、<竜殺剣・聖王>。で、奥の台座に<秘刀・千華>を置いた」
「知らない武器が幾つかあるんだけど?」
「1つずつ説明すると、<からくり手裏剣>は第2エリア5階のボス部屋。<死天の槍>は三魔の剣を合成したりとしかして入手。<瞬雷の短剣>は第3エリアの川がある場所で手に入れた短剣を最大強化。<竜巻の斧>は地下エリアに隠されてる斧を最大強化。<竜殺剣・聖王>はモンスターハウスで手に入る隠しアイテムを最大強化すれば手に入るよ」
「ふーん………。ねえ、<竜殺剣・聖王>ってさ。もしかして……」
「シズの考えてる事は当たり。竜と龍に対して特効が付いてる剣。間違いなくボス戦に役立つから入手しておいた方がいいよ。後は銀の武具玉をできるだけ沢山持って行く事かな? 金の融合玉は<死骨の盾>と<竜鱗の盾>を融合させるのに使った。出来たのは<死竜の盾>で、【ブレス耐性】が付いてるからボス戦に役立つよ」
「なかなかに厄介ねえ。しっかり確認してアイテムを準備しておかないといけない訳かぁ。じゃないとボス戦で躓く可能性があるし、そもそもボス戦が突破出来なきゃ第3エリアの始めまで戻されるのよ」
「そうなんだよね。僕は攻略できたとはいえ、第3エリアの6階や7階で殺されたらやり直しだしさ。でも不思議なのは、鍵が5個なのにもう最強武器なんだよね。鍵は後3つだけど、第3エリアで2つ取って、最後のボスを倒した後に大扉かな?」
「つまり、第4エリアはラスボスのみって事ね? 最後のボスの前で記録出来るようにしてあるなら納得かな。そういうゲームありそうだし」
「そもそも脱出ゲームって割とセーブしやすくなってる筈なんだけど、このイベントでは戻され具合が半端じゃないよね」
「本当にね。とりあえず出来たみたいだし、さっさと食べて戻らせてもらうわ」
「僕もさっさと食べて用を終わらせたら始めよう」
シズと昼食を食べて、終わったら雑事を熟す。全て終わったのを確認したらトイレに行き、万全の態勢でログイン。囲炉裏部屋に来たらそのままイベントへ。
第1エリアから一気に移動していき、脇目もふらずに走って進む。スタミナが減ったら歩いて回復に努め、回復したらまた走る。
そうやって走り第3エリア5階まで戻ってきた僕は、適当にパンを食べて水を飲んだら緑の魔法陣に乗って囲炉裏部屋へ。早いけど今日はこれでイベントを終了とした。
ソファーの部屋へと移動したらラスティアとキャスティがお菓子を食べていたので話しておき、マイルームへと戻ったら呼び出す。
そのまま訓練場へと行って鍛練を始める。ラスティアとキャスティはともかく、セナとドースとシグマはそれなりに形にはなってきたんじゃないかな? ファルも中々に鋭くなってきてるし、多少は出来る様になってきた。
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召喚モンスター:ファルが【殺意】を習得しました
召喚モンスター:セナが【殺意】を習得しました
召喚モンスター:ドースが【殺意】を習得しました
召喚モンスター:シグマが【殺意】を習得しました
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……どういう事?。
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※装備
絶刀・万華
竜鱗の兜
金縁眼鏡
竜鱗の鎧
魔岩巨人のガントレット
革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒
【リジェネレイト】の巻物
【セイントエリア】の巻物
【クリア】の巻物
キメラの脛当て
からくりの足袋
※アクセサリー
吸精リング
解明のネックレス
※ランドセル型アイテムバッグ
死竜の盾
死骨の鎧
鉄のサレット
骨の槍2
鉄のメイス
鉄の短剣
鋼鉄の剣2
鋼鉄の槍2
鋼鉄の盾2
鋼鉄の鎧2
光の解呪玉
パン12
大きなハム2
干し肉3
チーズ4
コップ
水甕2
ポーション甕
下級ポーション甕2
毒消しの甕
火弾の魔法紙8
水弾の魔法紙2
氷縛の魔法紙20
【ライトバレット】の巻物
【サンダーバインド】の巻物
油の樽2
荷物袋(小)
紙(複数)
長い棒
大きな板
ランタン
火付け棒
木の梯子
死神の鍵
骨の鍵
巨人兵の鍵
人形の鍵
吸血鬼の鍵
※イベント限定金銭
39440エス




