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0498・第四回公式イベント その36




 更に先へと進むと2首狼と蠍がいた。結構厄介な組み合わせだなと思いつつ、しかし確実に1匹1匹を処理していく。結構な数に襲われるものの、それでも盾がある御蔭で対処は出来ている。無ければ大変な目に遭っていただろう。


 それが分かる程度には敵の数が多く、行く必要は無いと説明文にあったのがよく分かる。それでも壊れない武器や盾の御蔭で、何度かダメージを受ける程度で突破できた。相当の数の魔物が居たのは間違い無い。よくもあれだけ1階層に詰め込んだものだと思う。



 「厄介な場所が続くなぁ……回復アイテムもそんなに沢山ある訳じゃないんだよねー。出来る限り温存しておきたいけど、何処まで地下が続いているか分からないのが何とも言えない」



 そんな愚痴を溢しつつも、僕は地下3階へと下りていく。相変わらず下に下っているので見づらいが、階段近くには魔物は配置していないらしい。そう思って降りていくと、少し先は広々とした部屋だった。


 まあ部屋って言うよりモンスターハウスだね。そう思った直後、一斉に魔物がこちらに向かってくる。唯一の救いはモンスターハウスの手前が通路になっている事だろう。その御蔭で囲まれたりはしない。


 僕は通路の方に戻り、向かってくる2首狼や蠍、それに黒いゴブリンに灰色の猫などを倒していく。初めて灰色の猫の魔物なんて見たけど、大きさは大型犬と変わらないぐらいに大きい。し掛かりや爪が厄介だな。


 左から黒いゴブリンが蹴ってくるがかわし、右から爪で薙いでくるのを斧で止める。再び黒いゴブリンが蹴ってきたので足を盾で殴りつけた。すると痛みに飛び上っているので、その隙に猫に対処をする。


 今度は噛み付きに来たものの半身になって避け、その脳天に斧を叩きつけてやった。すぐにゴブリンは動いたものの、先ほどと違って動きに精彩を欠いている。こちが有利なままにしておいた方がいいね。


 僕は意図的に左のゴブリンを残し、右に現れる魔物だけを屠っていく。都合の良い事に2首狼もブレスを吐きにくくなっていた。良い調子で敵を削れていたものの、ついに黒いゴブリンが体当たりに来てしまう。


 おそらく意図的に放置されていると気づいたのだろう。なんとしても僕を殺そうという気概で向かって来たので、仕方なくシールドバッシュで転倒させ顔面に斧を叩きつけた。これで左の魔物がどうなるやら。


 その後にスルっと入ってきたのは、またもや黒いゴブリンだった。僕は内心ラッキーと思いつつも早々に足に斧刃をぶつけ、足を使いづらい状態にしておいた。あまり暴れられても困るしね。



 「ふっ………ぬん!!」



 蠍の尻尾を最短で避け、頭部分に斧を叩きつけてやった。その一撃で死んだものの、未だに敵が押し寄せてくる。どれだけの魔物がここに居るんだろう? いい加減、嫌になってくるね。


 それでも倒さなければ終わらないのだから必死に倒して行き、40分以上は経過したと思うけどやっと終わりが見えてきた。幾らなんでも数が多すぎる。間違いなくプレイヤーを殺しに来てるよ、このエリア。


 それでも終わりが見えてくれば元気も出るもので、だからこそ集中力は切らさずに最後まで戦った。思っているよりも遥かに厄介な階層だったけど、無事に終わってやれやれだよ。



 「あー……疲れた! やっと終わったよ。本当、どれだけの数を用意してるのさ。最早嫌がらせレベルを超えてるよ」



 ブツブツ言いながらもモンスターハウスに入り、中に落ちていたアイテムを拾っていく。鋼鉄の剣に鋼鉄の槍、それに鋼鉄の鎧に鋼鉄の盾。それと木箱に入っていたパンやチーズ。


 それらを得ていくものの、そのモンスターハウスの壁は2ヶ所が光っている。なのでその壁を壊して開けると、中から銀の武具玉と剣が出てきた。ランドセルに入れてみるものの、説明を見ずとも分かる酷さだ。



 ―――――――――――――――


 <剣> 壊れた剣 品質:1 レア度:1 耐久???


 壊れてしまってボロボロの剣。もはや元がどんな剣かも分からない。君はこれをどうする?

 攻撃力1 破壊力1


 ―――――――――――――――



 どうするって言われても、やる事は1つしかないよ。



 ―――――――――――――――


 <剣> ガルナムの剣 品質:10 レア度:10 耐久???


 ガルナムという人物がダンジョンで見つけた剣。彼は愛用していたものの、この剣の真価は既に失われてしまっていた。

 攻撃力13 破壊力1


 ―――――――――――――――



 流石にこの程度じゃないよねえ。もっと先がある筈だ。



 ―――――――――――――――


 <剣> 破魔の剣・鬼殺し 品質:10、レア度:10 耐久???


 鬼を滅する為に作られた剣。剣身の中ほどがくびれた形をしており、優美な曲線を描いている。その優美さとは裏腹に、とても強力な剣。君は使い熟せるか?

 攻撃力24 破壊力1 【鬼特効】 【人型特効】


 ―――――――――――――――



 まだ耐久が無限にならないのか。こいつ思ってるより大変だね。



 ―――――――――――――――


 <剣> 竜殺剣・聖王 品質:10 レア度:10 耐久∞


 とある大陸にて竜殺しを為した者が所持していた剣。後に建国した国の宝物になったが、その後なぜか行方不明となった。とても強力な剣であり、これ以上強化する事はできない

 攻撃力35 破壊力2 【竜特効】 【龍特効】 【鬼特効】 【人型特効】 【邪霊特効】


 ―――――――――――――――



 うーん……なんだか<秘刀・千華>と似てるんだけど、こっちはこれ以上強化できないって決まってるんだよね。でも<秘刀・千華>は〝通常の方法では〟強化できないだけなんだよ。


 つまり<秘刀・千華>だけはまだ先があるという事なんだけど……どうなるのやら。とりあえず先へと進もう。


 僕は<竜殺剣・聖王>をランドセルに入れ、モンスターハウスの端にあった階段を下りていく。ゆっくり慎重に下りていくものの、下の階の階段近くには魔物が居なかった。


 そして通路の先には大きな扉が見えている。観音開きになっている扉であり、その扉には3つ首のドラゴンが描かれていた。まず間違いなくあの先にはドラゴンが居るのだろう。気合い入れないと突破出来なさそうだ。


 通路の右には扉があったので耳をつけ、中から音がしないのを確認してから開ける。短剣が飛んでくる事もなく入ったが、中には緑の魔法陣と盾が転がっているだけだった。


 とりあえず盾をランドセルに入れて調べよう。



 ―――――――――――――――


 <盾> 竜鱗の盾 品質:10 レア度:10 耐久???


 丈夫な木の盾を基本にし、竜の鱗を前面に貼り付けた盾。それなりの防御力はあるものの、最大の長所はブレスを軽減できる事である

 破壊力減少3 魔法攻撃減少4 【ブレス耐性・中】


 ―――――――――――――――



 んー………ブレス耐性は魅力的なんだけど、防御と壊れるのがなぁ。仕方ない、金の融合玉に死骨の盾を突っ込んで、それから竜鱗の盾を突っ込もう。



 ―――――――――――――――


 <盾> 死竜の盾 品質:10 レア度:10 耐久∞


 死神の力が宿る盾に竜の力を喰わせて出来た盾。死神の骨の前面を竜の鱗が覆う。ただそれだけであるのに、絶大な防御を手にする事が出来た。これ以上強化する事は出来ない

 破壊力減少8 魔法攻撃減少8 【ブレス耐性・大】


 ―――――――――――――――



 凄い盾になったなぁ。とりあえず今日はここまでにしておこう。流石にモンスターハウスで疲れた。


 パンとチーズを食べて水を飲み、飢餓度と渇水度を回復したら、装備を整えてから緑の魔法陣に乗る。次回は竜との戦いだけど大丈夫かな?。



 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


 ※装備


 竜殺剣・聖王

 死竜の盾

 鉄のサレット

 金縁眼鏡

 死骨の鎧

 巨人兵のガントレット

 革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒・からくり手裏剣

 火弾の魔法紙8・水弾の魔法紙3・氷縛の魔法紙20

 【ライトバレット】の巻物

 【サンダーバインド】の巻物

 【クリア】の巻物

 キメラの脛当て

 からくりの足袋


 ※アクセサリー

 吸精リング

 解明のネックレス


 ※ランドセル型アイテムバッグ


 秘刀・千華

 竜巻の斧

 死天の槍

 瞬雷の短剣

 骨の槍2

 鉄のメイス

 鉄の短剣

 鋼鉄の剣2

 鋼鉄の槍2

 鋼鉄の盾2

 鋼鉄の鎧2

 銀の武具玉

 光の解呪玉

 パン13

 大きなハム2

 干し肉3

 チーズ4

 コップ

 水甕2

 ポーション甕

 下級ポーション甕2

 毒消しの甕

 油の樽2

 荷物袋(小)

 紙(複数)

 長い棒

 大きな板

 ランタン

 火付け棒

 木の梯子

 死神の鍵

 骨の鍵

 巨人兵の鍵

 人形の鍵

 吸血鬼の鍵


 ※イベント限定金銭

 39440エス


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