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0496・第四回公式イベント その34




 蠍の数は多く、とてもじゃないけイベントを始めたばかりじゃ突破は出来ない。そんな蠍を確実に始末しつつ進んでいる。本当は<死天の槍>を使いたいんだけど、あれは【虫特効】が付いてないから時間が掛かる可能性が高い。


 流石にそれは面倒臭いんで、早めに終わらせたい僕は<秘刀・千華>で進む。蠍もキッチリと倒していると、遂に行き止まりで止まった。その行き止まりには鍵が落ちていたので拾い、ランドセルで確認する。



 ―――――――――――――――


 <イベントアイテム> 門の鍵


 第0エリアの地下に続く門扉を開ける為の鍵。行かなくても最後の大扉は突破可能であり、無理に行く必要など何処にもないのだ。今なら引き返せる、君は命を粗末にするべきではない


 ―――――――――――――――



 「行く必要は何処にもない……か。どう考えても<押すなよ、押すなよ>と同じフリだよねえ。絶対に行けと言ってるし、そう言ってるようにしか聞こえない。まあ、ワザとなんだろうけど」



 僕はこれ以上何も無い事を確認したら戻り、物が散乱した小部屋にある鍵穴に鍵を差し込んで回す。すると回し終わった後「バキッ」と音がして、鍵は壊れて塵となり消えた。ここでしか使わないアイテムなのでこうなっているのだろう。


 鍵を差し込み回した事で鍵が開き、ついでに取っ手が出てきたのでゆっくりと力を入れて引っ張る。すると「ギギギギギ……」と重い扉が開き、一定以上開いたら手を離す。扉は「ドォンッ」と床に落ちたが、僕の目は現れた階段を真剣に見る。


 ここから罠があるかもしれないので、慎重に階段を<死天の槍>で叩きつつ下りていく。階段が崩れて崩落、戻れないというオチが!?。


 少し落ちたものの、ダメージを受けるほどでは無かったようだ。しかし階段の途中から落ちてしまい、上を見ると4メートルほどの高さに穴が見える。流石に脱出不能にはなっていない筈なので、ここから脱出口を探す必要があるのだろう。


 落ちた先は明るく見えているんだけど、本当は暗くて見えないのかもしれない。僕は<金縁眼鏡>を装備してるから見えるけど、もし無かったら何も見えなくて困るところだったよ。


 落ちた先は小部屋のような場所で、扉があったので外に出る。光る場所は無いので分かりやすいが、一応全てを確認していこう。通路に出たタイミングで何かが動く音がした。


 それはこちらに近付いており、通路の先から現れたのは顔が2つの狼だった。それはこちらに火の玉を吐きながら向かってくる。予想外の光景に驚きつつも、僕は左の首が吐いてきた火の玉を避けた。


 しかしそれは誘いで、避けた先に跳んできた狼は右の首で噛みつきに来た。僕はその右の首の口に刀を突き込み、抜きながら切り裂いていく。【獣特効】がある以上、確定で特攻効果は与えられているだろう。



 「Gyuaaaaaa!!!?」



 口の中に突き入れられ、そのえうえ抜きながらとはいえ舌を切られたのだ。顎の方まで達しているかもしれない。その痛みが2首狼の行動を遅くさせる。そして僕がそんな隙を見逃す筈がなく、左の首を刎ねた。


 後は痛みに苦しむ右の首をと思ったところで、出血で死亡。戦闘は終了となった。塵となって消えていく狼を見つつ、ブレスが厄介だなと思ってしまう。この狼が数匹の群れで出てくると、途端に面倒な事になる。


 先の面倒臭さにガックリとしつつも、僕は通路を進んで行く。何匹か倒した後に扉があったので、耳を付けて音を聞く。「グルルル……」という声が幾つか聞こえるので、場合によっては3頭くらい居るのかもしれない。


 若干憂鬱な感じはするが、背に腹は変えられない。ここは隠しエリアみたいだから、敵が強くても仕方ないとは言えるしね。


 中に入って魔物を倒すも、部屋の中には何もなかった。わざわざ【アイスバインド】まで使ったのにコレだ。


 呆れつつも先へと進み、3つ目の小部屋で壁が光っているのを発見。試しに壊してみると、中から斧が出てきた。相変わらずだなと思うも、ランドセルに入れて調べる。



 ―――――――――――――――


 <斧> 狂気の斧 品質:10 レア度:10 耐久???


 呪われており、手で長時間持っていると狂気に染まってしまう斧。かつては違っていたが、今はもう面影も残っていない

 攻撃力10 破壊力1 【狂心】


 ―――――――――――――――



 このパターンか。とりあえず呪いを解こう。



 ―――――――――――――――


 <斧> 先鋭の斧 品質10 レア度:10 耐久???


 非常に鋭い刃を持つ斧。その切れ味から処刑用に使われてしまい、それ故に呪われていた。今は復活したものの輝きには足りない。

 攻撃力20 破壊力2


 ―――――――――――――――



 成る程、〝足りない〟訳ね。



 ―――――――――――――――


 <斧> 旋風の斧 品質:10 レア度:10 耐久???


 念じて振れば旋風を巻き起こす斧。片手斧だがそれなりには重い。しかしながら旋風を巻き起こし、敵を妨害するスキルは地味に強力。使い勝手は非常に良い

 攻撃力28 破壊力4 【旋風】


 ―――――――――――――――



 あらら、まだ足りないのか。なら仕方ないね。



 ―――――――――――――――


 <斧> 竜巻の斧 品質:10 レア度:10 耐久∞


 念じれば旋風や竜巻を起こせる極めて強力な斧。壊れない為に非常に使い勝手が良く威力も相当に高い。汎用性も高く非常に心強い武器。これ以上強化する事は出来ない

 攻撃力33 破壊力5 【旋風】 【竜巻】


 ―――――――――――――――



 この斧の方が使い勝手が良さそうだね。強力だし、これなら盾が持てる。ここで死んだら結構前に戻されるからね、出来れば命を大事にして進みたい。盾も強化したいところではあるけど、ちょっと引っ掛かってるから保留かな。


 装備を斧と盾に変えた僕は、相変わらずの2首狼を倒していく。<秘刀・千華>ではなくなったので一撃で首を落とす事は出来ないが、代わりに火の玉を盾で防げるので対処は楽になった。やはり直撃ではなく守れるのは大きい。


 精神的にも楽になったので進みつつ、隙を見つけては頭をカチ割っていく。片方の首が死亡すると相当に弱まるらしく、それさえ知れば相手にもならない程度だった。幾つもの小部屋を見つけたが中には隠してある物も無く、一応の確認を終えたらすぐに次へ。


 そうして進んで行くと、下へと下りる階段と小部屋を発見。中に入ると緑の魔法陣があり、ここで一旦区切れるようだ。そろそろお昼になりそうだったので間に合ったよ。ギリギリではないけど、危なかった。


 銀の武具玉が1個と氷縛の魔法紙が10枚あったので拾い、それが終わったら食事と水分補給を行う。飢餓度と渇水度を確認して、十分に回復した事を見た後で緑の魔法陣に乗った。


 囲炉裏部屋に戻ってきて安堵したものの、次からは地下の攻略だ。今回のイベントは本当に長い、1ヶ月もの期間をとってあるのも分かるくらいに長いよ。もちろん攻略はするんだけど、僕の速さでもまだまだ続くとは……。


 それに、地下に行かなくても大扉が開けられるって事は、わざわざ何かの為に作られた場所って事なんだよね。それが何なのか気になるし、クリア出来ないと地下から脱出できない。既に退路は絶たれており、後はひたすら前に進むのみだ。


 それはともかくとして、ファルに声を掛けてからソファーの部屋に移動しよう。既に皆も戻ってきているかもしれない。


 ファルに声を掛けたらソファーの部屋へ行き、ファルを呼び出したら昼食の手伝いに行かせる。皆は既に戻っていたみたいだけど、お菓子を食べながらお喋りしていたみたいだ。


 まだ昼食には呼ばれてないのでセーフ。その事に「ホッ」としつつソファーに腰掛けて、適当に会話を聞きつつ掲示板に目を通す。とりあえず昼食まではゆっくりと過ごそう。



 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


 ※装備


 竜巻の斧

 死骨の盾

 鉄のサレット

 金縁眼鏡

 死骨の鎧

 巨人兵のガントレット

 革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒・からくり手裏剣

 火弾の魔法紙8・水弾の魔法紙3・氷縛の魔法紙20

 【ライトバレット】の巻物

 【サンダーバインド】の巻物

 【クリア】の巻物

 キメラの脛当て

 からくりの足袋


 ※アクセサリー

 吸精リング

 解明のネックレス


 ※ランドセル型アイテムバッグ


 秘刀・千華

 死天の槍

 瞬雷の短剣

 骨の槍2

 鉄のメイス

 鉄の短剣

 鋼鉄の剣

 鋼鉄の槍

 鋼鉄の盾

 鋼鉄の鎧

 金の融合玉

 銀の武具玉3

 緑の修復玉

 光の解呪玉

 パン9

 大きなハム2

 干し肉3

 チーズ2

 コップ

 水甕2

 ポーション甕

 下級ポーション甕2

 毒消しの甕

 油の樽2

 荷物袋(小)

 紙(複数)

 長い棒

 大きな板

 ランタン

 火付け棒

 木の梯子

 死神の鍵

 骨の鍵

 巨人兵の鍵

 人形の鍵

 吸血鬼の鍵


 ※イベント限定金銭

 39440エス


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