0492・第四回公式イベント その32
川の近くにはそれ以上何も無いようなので出ると、更に手前へと戻っていく。それぞれの場所を探して回るも、やはり見つからない。そうそう隠された物がある訳ではないというのは分かるが、かといってキッチリ調べないと攻略できないかもしれない。
なので目を皿のようにして調べるんだけど、まさかの場所に光があった。それは吸血鬼戦の後の部屋である、鉄格子を開けるレバーのある部屋だ。流石にこの部屋の天井付近なんて調べないよ。
再び壁が壊れたので中を確認する。梯子を掛ければ中を確認出来る高さなので問題はなく、中には銀の武具玉があった。色々考えられるものの、まずは新しい短剣に使用する。これは特殊なアイテムに変わる可能性を考えての事だ。
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<短剣> 瞬雷の短剣 品質:10 レア度:10 耐久∞
雷の如き速度で攻撃できる特殊な短剣。魔力を消費するものの、特殊な刺突技が使える。強力だが使いどころに気をつけよう。尚、これ以上強化する事は出来ない
攻撃力25 破壊力1 【軽業】 【雷光突き】
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これで終わりか。やっぱり短剣だからかそこまで強くないね。それはともかく、ここまで来たんだから調べようか。
そう思って更に戻り、ランタンの部屋も調べて階段があった場所まで戻る。何かないのかと確認していると螺旋階段の手前の壁、つまり上がってきた時には背後になる壁が光っている。高さは1メートル程度の場所だ。
何かがあるみたいなので調べてみると、壁が壊せて中にはレバーがあった。もしかして……。
「やっぱりそうか。こんな所にレバーがあるからおかしいと思ったんだ。これはちょっと時間が掛かりそうだぞ?」
ゴゴゴゴゴゴ……という音と共に、螺旋階段を塞いでいた地面が開く。つまり第2エリアに戻る事が可能らしい。僕は当然のように螺旋階段を下りて第2エリアへと戻る。
螺旋階段を降りきり灰色のゴブリンっぽい商人の店に入ると、そこには誰も居なかった。見回すも隠された物は無いみたいなので、扉から出て戻っていく。1つ1つの場所を確認し、第2エリアの1階まで戻ってきた。
ここまでで銀の武具玉が3個、緑の修復玉が1個手に入った。それ以外は無かったので、壊れたアイテムは何処かにあるんだろう。とりあえず、そろそろ昼食なので一旦戻ろうと思う。今日はちょっと早めの方が良さそうだし。
僕は第2エリアの1階から囲炉裏部屋へと戻り、ファルに声を掛けた後でソファーの部屋へ。まだ誰も帰ってきてなかったけど、そこはスルーする。
ファルを呼び出した後ソファーに座っていると、ラスティアとキャスティがやってきた。どうやら話があるそうだ。
「本日は午後からの<神の遊戯>は止めて下さい。その殺気というか殺意を抑えるのが先です。それでは人前に出られませんし、後回しにするのも良くないですからね」
「そうそう。私達2人で徹底的に叩きこむから、そこの所は覚えておきなさいね」
それだけを言って2人はまた何処かへと行った。よく分からないものの了承したし、今日は午後からは久しぶりにレトロワールド本編で過ごす事になるなぁ
そんな呟きの後、僕はソファーの部屋で掲示板を読みながらゆっくりする。イベント攻略板と化している動画板はともかくとして、他の板は久しぶりに確認すると、ちょこちょこと書き込みが増えていた。
それらを読みつつ過ごしていると、最初に帰ってきたのはトモエだった。
「コトブキはもう戻ってたのね。それより大丈夫? あんたがそこまでになってるのは久しぶりだからアレだけど、原因がよく分からないっていうのがねえ」
「何があったのかは大凡分かっているけど、その間に何があったかは分かってないんだよね。トモエも気をつけた方がいいよ」
「私の場合は問題ないでしょうから気にしなくてもいいけど、早めにその状態を治さないと2人が五月蝿いわよ?」
「父さんと母さんか……。まあ、大丈夫だと思うよ。夕方までには何とかなると思う」
そんな話をしているとイル達も戻ってきたので、3人も交えて暈しながらイベントの事を話す。皆の愚痴っぽいのに相槌を打っていると、ファルが来たので食堂へ。
昼食を食べたらソファーの部屋へと戻ってマイルームへ。そして囲炉裏部屋からログアウト。現実へと戻る。
昼食を作りながらシズとの会話をしているんだけど、聞いて唖然としてるなぁ。
「隠されたものが暴けるって……。第3エリアに行ってからそんな物が出てくるの? 後、やっぱり昨日言ってた太刀が最強武器っぽいわね」
「そうなんだけど、アレだけちょっと変なんだよね。「これ以上、〝通常の方法で〟強化する事はできない」って説明に出てるしさ。全く強化出来ないって訳じゃないところが何とも……」
「最強武器になるには、まだ足りないって所かしら? それはそれでって思うものの、あれ以上に強くなるっていうのも凄いわね」
「それより隠されたアイテムを見つけられるようになってからが問題だよ。知らなかったところに隠しアイテムがあったり、あろう事か第2エリアに戻れるようになったし」
「えっ!?」
「冗談じゃなく本当。螺旋階段の後ろの壁にレバーが隠されてる。それを下げれば、螺旋階段を閉じていたのが開くから第2エリアに戻れるんだ。もしかしたら最初まで戻れるかもね」
「最初のエリアまで戻れるかー……。とはいえタマみたいに隠されているのを暴くアイテムが無いと、戻っても仕方ないわね」
「そりゃね。隠された物も見つけられないんじゃ、戻る意味は薄いよ」
そんな話をしつつの昼食も終わり、僕は雑事を片付けた後で再びログインする。囲炉裏部屋に着くとソファーの部屋に行き、既に待機していたラスティアとキャスティと少し話してマイルームへ。
囲炉裏部屋に召喚すると、久しぶりだからかキョロキョロしている。
「何だか本当に久しぶりな気分ね。それよりさっさと訓練場に行って始めましょうか?」
「そうですね。ここでダラダラしている時間も、もったいないですし」
そう言う2人と訓練場に行って相対する。何故こんな事になっているかは分からないけど、素直に2人の話を聞いた。
「一番いいのはコトブキが抑え込む事なのですが……。正直に聞きます、今までも抑えていましたね? その殺意」
「………まあね。と言っても誰も彼もを殺したいと思う訳じゃないよ。それじゃ唯の狂人だからさ。僕は<BUSHIDO>、簡単に言えば強者と何度も殺し合いの出来る物を使って、殺し合いをし続けていた時期がある。その時にもこうなったんだ。それで抑えたんだけどね」
「既に一度抑える事が出来ていたのに、何故か抑えられない? 抑えられない何かがあったんでしょうけど、面倒な事にならなきゃいいわね」
「ええ。元々抑えられていた筈が緩んでいますからね。おそらく緩む何かがあったと思うのですが、それが決定的なものでなければ……というところでしょうか」
「それで、僕は2人と戦うの?」
「そうよ。それが一番良いわ。私達を殺しに来なさいコトブキ。私達の予想では、それは抑えていた反動のようなものだと思うわ。だから発散させるしかないと結論付けた」
「その為に訓練場に来ているという部分もあります。今まで本気でなかったという訳ではありませんが、天使と悪魔の本気をお見せしましょう」
「元悪魔と力の無い天使だけどねー。そう簡単に倒せるとか思ったら大間違いよ?」
「そんな事は思ってないよ、2人に失礼だしね」
天使と悪魔の力を見せる。そうキャスティが言った瞬間から雰囲気が完全に変わったね。2人からの圧がビリビリ来るよ。
面白い事になりそうだ。
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※装備
秘刀・千華
鉄のサレット
金縁眼鏡
死骨の鎧
巨人兵のガントレット
革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒・からくり手裏剣
火弾の魔法紙8・水弾の魔法紙3・氷縛の魔法紙12
【ライトバレット】の巻物
【サンダーバインド】の巻物
【クリア】の巻物
キメラの脛当て
からくりの足袋
※アクセサリー
吸精リング
解明のネックレス
※ランドセル型アイテムバッグ
死天の槍
瞬雷の短剣
死骨の盾
骨の槍2
鉄のメイス
鉄の短剣
鋼鉄の剣
鋼鉄の槍
鋼鉄の盾
鋼鉄の鎧
金の融合玉
銀の武具玉3
緑の修復玉
光の解呪玉
パン10
大きなハム2
干し肉4
チーズ2
コップ
水甕2
ポーション甕
下級ポーション甕2
毒消しの甕
油の樽2
荷物袋(小)
紙(複数)
長い棒
大きな板
ランタン
火付け棒
木の梯子
死神の鍵
骨の鍵
巨人兵の鍵
人形の鍵
吸血鬼の鍵
※イベント限定金銭
39440エス




