0491・第四回公式イベント その31
「【脚力強化】!! ……ふんっ!」
【脚力強化】を使って走って行く僕は、走りつつレバーを下げた。その後は唯ひたすらに速く走っていくんだけど、後ろからゴロゴロ聞こえてくる!!。
この通路、思ってる以上に長いんだよ。なんでこんなギリギリに作ってあるかな!? これゲームだから仕方ないけど、絶対にギリギリでしかクリア出来ないようにしてあるでしょ!!。
「うあーーーーっ! ……そりゃあっ!!」
無理矢理に飛び込んだけどギリギリで助かった。飛び込んだ瞬間、後ろをゴロゴロと通っていく音がしたよ。本当に紙一重だったのが分かる。こういう心臓に悪いのは止めてくれないかな。
「ふぅ……。あっ、【脚力強化】解除」
危ない、危ない。【脚力強化】は使っている間中、魔力を消費し続けるんだ。解除しなきゃMPが無くなるまで使い続けられてしまう。さっさと切っておいた方がいい。
とりあえず岩が転がった先を見ると、派手に壁がブチ破られていた。これで進めるだろうけど、まずは岩のあった方が先だ。こういうのは大抵岩のあった方にも何かがあるんだよ。お約束だからね。
僕は岩のあった方に戻って行き、行き止まりに到着した。見る限りは何も無いけど、調べるのはここからだ。僕は壁を叩いたり蹴ったりしてみるが、特に壊れたりもない。地面も調べてみるけど何も無し。
「変だな? 流石に何も無いって事はないと思うんだけど、どういう事だろう? 何処か探していない場所がまだあるって事かな?」
そう口に出しつつ、僕は10フィート棒を出して壁の高い部分を叩いてみた。すると壁が壊れて落ちてくる。やっと見つかったと思って壊すと、縦横50センチ程の穴になった。しかし奥までは見えない。
「高さで言うと2メートル50センチぐらいかな? 流石に背が届かないから中が見えないし……どうしよう?」
そう思いながらも棒を斜めに突っ込んでみる。離れて突っ込んでいるので何となくは分かるものの、元々斜めになっている坂道なので、どうしても分かりにくいし見えない。困ってしまった僕は、一旦棒を突っ込むのを止める。
「中に棒を突っ込んでもどうにもならないし、あの高さの場所の中を覗くのは不可能だ。それに天井ギリギリの高さだから手を引っ掛けても登れないだろう。アイテムがあるなら背の低い人でも手に入れられる様になってる筈だ」
となると今の所は無理か。そう思い、少し先に進んでみる事にした。岩が派手に壁をブチ破っている先へと進むと、右に曲がる通路なのだが……その奥に岩の残骸が転がっていた。どうやら奥の壁にぶつかって壊れたらしい。
壁にぶつかって岩が壊れてるんだけど、僕はその光景に妙な引っ掛かりを覚えた。だからこそ壁を叩いてみる。すると何やら普通の壁とは違う音がしたので、大きく叩くと壁が崩れた。
「ちゃんと調べないと通り過ぎてしまうっていうタイプか。相変わらず厄介な形にしてあるなぁ」
そう思いつつも壁を壊して入った中には、木製の梯子が置かれていた。様々に調べたものの、それ1つしか見つからなかった。とりあえず梯子をゲットした僕は、すぐさま岩のあった場所へと戻る。
そして空いている壁の穴の下に梯子を立て掛けて上る。梯子は2メートルほどの長さだが、十分に壁の穴には届く。中を確認すると、奥の方に小さな木箱があったので取り出す。流石にコレを棒でどうにかするのは無理だ。
とりあえず手に入った事を喜びつつ下に降り、ランドセルの中に梯子を収納したら少々悩む。それは罠の有無だ。開けたらガスとか、開けたら中からボルトが飛んでくるとか。そういう危険がないとは言えないんだよね。
悩んだ僕は木箱を置き、10フィート棒を使って慎重に開ける。小さいとはいえ木箱は木箱なので棒でも開けられるのだが、代わりに何が出てくるか……。
ガタ、ブシューッ!!!。
「あっぶな! 予想通りとはいえ、やっぱり罠があったんだ。毒ガスか神経ガスか石化ガスかは知らないけど、慎重なぐらいで丁度良いね」
ガスが出切って時間を置き、問題はなくなっただろうと思って近付く。すぐに近付くとガスの成分が残っていて死ぬとかは嫌だからね。
慎重に近付き木箱の中を覗くと、中にはネックレスが入っていた。これだけじゃ分からないのでランドセルに入れよう。
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<アクセサリー> 呪いのネックレス 品質:10 レア度:10 耐久???
あまりに有用な物であった為、とある貴族が持ち主から奪い殺害。その際に持ち主が呪った所為で、呪われた装飾品になってしまった。奪った貴族は呪いで死亡し、いつしか忘れ去られた物
【自死の呪い】
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自死って事は説明文の貴族は自殺したのか。それはそうと、さっさと呪いを解こう。
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<アクセサリー> 解明のネックレス 品質:10 レア度:10 耐久???
隠された物を全て暴くネックレス。とある人物がダンジョンから発見した物だが、その所為で殺される事になってしまった。果たして手にした事は幸運なのか、それとも……
【解明】
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言いたい事は分かるけど、とりあえず装備してみよう。呪われてもいないしね。
首に掛けてから確認してみると、ネックレスのあった穴がボンヤリ光って見える。つまりあそこは隠された場所だったという事だね。そうと分かれば、まずは戻ろう。第3エリアにも隠されてた物はまだまだある筈。
流石に自分が全て見つけ出して来ているとは思わないし思えない。それじゃ善は急げという事で戻ろう。
……5階のサキュバス戦の部屋まで戻ってきたけど、この部屋には何もないね。天井も確認したけど、やっぱり何もない。まさか本当に<吸精リング>だけだとは思わなかったよ。
次に可能性があるのは吸血鬼の所かな? それともレイスの所だろうか?。
そう思いながらも歩いていき、川のある部屋を確認すると壁がボンヤリ光っていた。思わず「ここかい!」と言いそうになったよ。まさかサキュバス戦の部屋じゃなくて、こっちだったとは。
部屋の左端、川の近くの場所が光っているので壊す。すると、中には短剣があった。とりあえずランドセルに入れて確認してみよう。
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<短剣> 邪魂の短剣 品質:10 レア度:10 耐久???
邪悪なる存在を切り付け刺し殺した事により、汚染されてしまった短剣。邪悪を討つ事は叶ったものの、短剣が新たに人を狂わせるようになってしまった。それ故に捨てられてしまった憐れな存在
攻撃力1 破壊力1 【邪魂】
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またこれか。さっさと解呪して、と。
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<短剣> 羽の短剣 品質:10 レア度:10 耐久???
羽のように体が軽くなる短剣。ただし重さという威力は失うので、上手く使い熟さないと役に立たない。戦闘技術が求められる一品
攻撃力13 破壊力1 【軽業】
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思っているよりは役に立ちそうなんだけど……。短剣は太刀よりも使わないんだよねえ。そんな接近戦になったら僕は素手で戦うから、そこまで短剣とか必要としてないんだよ。もし使うなら重厚な方が良いし。
軽い物ってどうしても耐久力が無くて脆いし、そんな物を信用して戦うのは無理だ。それなら素手の方がまだ使い勝手が良い。武器が無くても投げ飛ばせば済むしね。
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※装備
秘刀・千華
鉄のサレット
金縁眼鏡
死骨の鎧
巨人兵のガントレット
革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒・からくり手裏剣
火弾の魔法紙8・水弾の魔法紙3・氷縛の魔法紙12
【ライトバレット】の巻物
【サンダーバインド】の巻物
【クリア】の巻物
キメラの脛当て
からくりの足袋
※アクセサリー
吸精リング
解明のネックレス
※ランドセル型アイテムバッグ
死天の槍
羽の短剣
死骨の盾
骨の槍2
鉄のメイス
鉄の短剣
鋼鉄の剣
鋼鉄の槍
鋼鉄の盾
鋼鉄の鎧
金の融合玉
光の解呪玉
パン10
大きなハム2
干し肉4
チーズ2
コップ
水甕2
ポーション甕
下級ポーション甕2
毒消しの甕
油の樽2
荷物袋(小)
紙(複数)
長い棒
大きな板
ランタン
火付け棒
木の梯子
死神の鍵
骨の鍵
巨人兵の鍵
人形の鍵
吸血鬼の鍵
※イベント限定金銭
39440エス




