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0478・第四回公式イベント その22




 他に行く場所など見あたらないので、これ以上は螺旋階段を上がるしかないのだろう。僕は螺旋階段を上がっていき、上のエリアに降り立つと再び戻れなくなった。まあ、予想は出来ていたので気にせず、僕は薄暗い中を歩いていく。


 通路は真っ直ぐに伸びており、その左右に扉がある。僕は最初に右の扉に耳をつけるが音は無く、左の扉の中からも音は無かった。どちらも開けてみなければ分からないようなので、まずは左を開けてみる。


 慎重にゆっくりと開けると、そこには樽と甕に椅子とテーブルとランタンがあった。僕はゆっくりと入り、テーブルの上を確認する。あの商人はこのエリアには罠は無いと言ってたからね。もちろん鵜呑みにはしないが。


 テーブルの上を確認するとランタンと小さな棒と紙が一枚あり、そこにはこう書かれていた。



 ―――――――――――――――


 これより先は暗闇が支配する世界。ここまで来る事が出来てこの紙を読んでいるなら、テーブルの上のランタンを持って行くと良い。ここは暗闇が支配する世界だ、魔物にとって有利な場所だと理解して慎重に進んでくれ。

 これを書いている私はもう無理だ、毒が回ってきて目も霞んできた。ここの魔物には毒を持つものが居るから注意し


 ―――――――――――――――



 毒の魔物か……厄介だな。出来れば解毒のポーションなどがあれば助かるんだけど、受けない事が一番正しい。とにかく毒などを受けないように頑張ろう。そう思いつつ樽などを回収して確認した。



 ―――――――――――――――


 <燃料> 油の樽 品質:10 レア度:1 耐久???


 中には油が入っている。ランタンの燃料として使えるが、使い切れば当然ランタンは使えなくなる。他にも油はあるかもしれないが、急げ!


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <灯り> ランタン 品質:10 レア度:1 耐久???


 何の変哲も無い唯のランタン。普通のランタンだが、明るく照らしてくれるだけに暗所では心強い。油が無いと使えないので注意しよう。補充の際にも気をつけた方が良い


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <魔道具> 火付け棒 品質:10 レア度:2 耐久???


 魔力を流すと先端に火が付く魔道具。効果はそれだけであるが、魔力消費は極小なので使い勝手は良い


 ―――――――――――――――



 本当にこれから先の説明の為の部屋なんだね。魔物も出てこないし、これから先は暗闇ばかりだから注意しろという事か。ある意味で罠より厄介かも。特に灯り系の魔法が使えない以上は、ランタンを便りに進むしかない。


 とりあえずもう片方の扉が魔法陣部屋だから、まずはそちらを確認してからかな。その後で色々と進んでみよう。


 部屋の外に出て右の扉に入ると、そこには白い魔法陣と緑の魔法陣、それと甕を始めとしたアイテムが幾つかあった。それらをランドセルに入れて、白色の魔法陣を使う前に確認しておく。



 ―――――――――――――――


 <薬> 下級ポーション甕 品質;10 レア度:2 耐久???


 下級ポーションなので初級よりは回復量が多い。甕が大きくないので、使っているとすぐに無くなる程度である。出来得る限り、傷を受けない戦い方をしよう


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <甕> 毒消しの甕 品質:10 レア度:2 耐久???


 軽度の毒を治せる薬の入った甕。あくまでも軽度の毒しか治せない。そこに注意をしよう


 ―――――――――――――――



 これ以外にも鋼鉄の剣と鋼鉄の槍、鋼鉄の盾があったがそれらは適当にランドセルに詰めておく。僕は白色の魔法陣の上に立ち記録すると、ランタンに油を補充した後で火を付け、部屋の外に出て通路を進む。


 周りの壁は鍾乳洞みたいな氷柱のような形の岩が垂れ下がっており、天然のトラップのように見えてしまう。そんな中を進んでいると、突如として魔物が襲い掛かってきた。それは天井に居たコウモリだ。


 僕は右手の槍を手放し、すぐに【ライトバレット】の巻物を取り出す。それを右手だけで掲げて広げ、狙いを澄まして発射する。こちらというか灯りに対して向かってきたので当てるのは容易い。ただし、一斉に数で攻められると厳しいと言わざるを得ない。



 「コウモリが飛んでくるとか、なかなかに厄介な場所だね!」



 コウモリの噛みつきをかわしつつ、僕は向かってくるコウモリに【ライトバレット】を当て続ける。結局8匹ほどは倒したと思うけど、最初からコレじゃ考えさせられるね。


 【ライトバレット】はそこまで消費しないものの、それでもMPには限度がある。場合によっては魔法ではなく物理攻撃で戦わなくちゃいけない場合もあるだろう。だったら最初から物理攻撃で戦った方が良い気もする。


 巻物を仕舞い、槍を持って再び歩き出す。通路を進むと小部屋があり、そこには蛙が居た。しかしドギツイ紫色で、どう考えても毒がありますよと言わんばかりだ。流石にどうしようか悩むも、倒さないと安全は確保できないんだよねー。


 意を決して小部屋に踏み込み、蛙に戦いを挑む。体高は50センチ程とそこまで大きくはない蛙だが、舌の長さが分からないのが怖い。仕方なく死骨の盾を持って近付くと、早速舌を伸ばして攻撃してきた。


 僕はしっかりガードすると、そのまま突っ込み、右手一本で持つ槍で突く。穂先は直槍なので使いやすく、蛙の体にあっさりと突き刺さった。僕は素早く抜くと更に突き刺す。素早く倒した方が結果的に被害を少なくする事は多い。


 2度目の突きで死んだのか塵になって消える蛙。どうやら武器が強力な御蔭で、手打ちの攻撃でも十分に勝てるらしい。ランタンを置いて戦ったが、敵の攻撃が逸れると当たって壊されるかもしれない。ちゃんと対策を立てないといけないんだけど……。


 良い解決策など出る訳も無く、そのまま進んで行く。通路に出て少し歩くと、またもや天井にコウモリがたむろしていた。どうもこのコウモリ、灯りに向かって飛んでくる習性があるらしい。そこにカウンターを合わせる形で槍を振り下ろす。


 縦に振ったものの綺麗に直撃し、その一撃でコウモリは死亡した。MPを使わずとも倒すのは難しくないね。慎重に進みつつ、コウモリが灯りに誘き寄せられる場所で待ち、飛んできたコウモリに槍を振り下ろす。


 その繰り返しで倒していき、通路のコウモリを全滅させた。この方法が一番上手くいくかな? MPも使わなくて済むし。とはいえコウモリだけじゃないかもしれないし、【ライトバレット】の巻物はいつでも使える様にしておこう。


 そのまま進むと右に曲がる形になっていたので、そのまま進むとまたもや小部屋だ。今度は大きなムカデが現れた。これも結構ダメな人が居そうだけど大丈夫かな? 僕は平気だけどね。


 ムカデは体を持ち上げて「ガチガチ」と音を鳴らした後、僕に向かって一気に接近してくる。そしてそのまま噛みつきに来たところをかわし、側面に回って槍で突く。


 体長3メートル近いムカデなので、胴が相応に大きく狙いやすい。ちょうど甲殻の間の部分に突き込んでやったんだけど、よく効いているみたいだ。せっかくなので、更に回転させながら抜いてやる。



 「syuaaa!!?!」



 ムカデの体液がボトボト零れているので相当の痛手を受けたらしい。更に口を「ガチガチ」と鳴らして怒り狂っている事をアピールしているが、その間にも体液はボトボト零れている。もしかしたらこのまま時間を掛ければ勝てるんじゃ……?。


 そう思っていると一気に飛びかかって噛み付きに来たので、左にかわしてからバックステップして引く。ムカデが体を鞭のようにして体当たりをしようとしてきたからだ。しかしそれが悪かったのだろう、僕が貫いたところから「スポーン」と取れて頭が壁に激突した。



 「無茶するからそうなるんだよ。それにしても1階から大きなムカデか……ディープダ○ジョン3かな?」



 そんなどうでもいい事を考えつつ進むも、明らかに緊張感が無くなっている。とはいえムカデの「スポーン」を見たら、力が抜けても仕方がないと思う。



 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


 ※装備


 死天の槍

 死骨の盾

 鉄のサレット

 死骨の鎧

 巨人兵のガントレット

 革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒・からくり手裏剣

 火弾の魔法紙8・水弾の魔法紙3・氷縛の魔法紙12

 【ライトバレット】の巻物

 【サンダーバインド】の巻物

 【クリア】の巻物

 からくりの足袋


 ※ランドセル型アイテムバッグ


 骨の槍

 鉄のメイス

 鋼鉄の剣

 鋼鉄の槍

 鋼鉄の盾

 パン10

 大きなハム2

 干し肉4

 チーズ2

 コップ

 水甕2

 ポーション甕

 下級ポーション甕

 毒消しの甕

 油の樽

 荷物袋(小)

 紙(複数)

 長い棒

 大きな板

 ランタン

 火付け棒

 死神の鍵

 骨の鍵

 巨人兵の鍵

 人形の鍵


 ※イベント限定金銭

 39440エス


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