0474・第四回公式イベント その19
更に先へと進むと、今度も6匹のネズミが居た。またも呼び出して1匹すつ始末し、最後は3匹1度に始末する。今回も上手くいってくれたが、しかし氷縛の魔法紙が減っていくのがね。少々納得できない。
しかし手持ちの物でどうにかするしかない訳で、そうなると氷縛の魔法紙を使わざるを得ないんだ。それ以外には火弾の魔法紙を使う方法もあるが、あれだと連発しないと多分倒せない。その間に別のネズミに殺されたら強化してしまうだけだ。
そして強化するとおそらく勝てなくなると思われる。もちろんそんな危険な実験などしないし、出来得る限り危険は避けていく。ネズミを倒し終わったら再び進み、棒で確認していく。その後も3度同じ場所があったが突破した。
罠は無かったので8階に進み、顔だけ出して確認する。今度は狼とドールとパペットが居る階だ。出るしかないが、厄介な編成だな。唯一の救いは通路が狭い事ぐらいか。
僕は素早く上の階に上がると、剣と盾を構えて待ち受ける。すぐに狼とドールが向かってくるので、狼から先に倒してドールを迎え撃つ。パペットは矢を撃ってくるが、そこまで威力が無いのと弓が小さい為そこまで射程が長くない。
ドールを盾にしていると撃ってもこない為、ドールを倒してからしか撃ってきていない。僕は盾で矢を防ぎつつ、棒を出して調べていく。パペットに近付いたその時、棒で調べた先が落とし穴だった。
パペットはそこに落ちて壊れ、塵になって消えた。魔物の立っている場所ごと落とすのはどうかと思うけど、これに引っ掛かるプレイヤーは居そうだ。僕は通路の真ん中に空いた落とし穴の向こうを調べ、問題ないのが分かったので飛ぶ。
落とし穴のすぐ近くに着地し、前方を調べると「ガコッ」と音がする。またもや連続落とし穴らしい。このパターン好きだなと思いつつ曲がり角を曲がって進み、またもや狼とドールとパペットの混成が居た。
今回も素早く狼が来たが、僕の近くに来たら止まって吠える。それ以上は何もしてこないので怪しみ、三魔の剣で床を叩くと「ガコッ」。今度は怪しかったので分かったが、狼も知ってたら落とし穴には近付かないんだな。
「その割には落ちたりするし、変だな? なんでこの狼は落とし穴を回避したんだろう?」
そう思いつつ狼に【魔弾】を2発当てて倒し、一気にジャンプしてドールの横に着地する。その後、直ぐに前に出て反転。ドールをシールドバッシュで落とし穴に落としたら、再び反転してパペットに向く。
偶然にも盾に当たってくれたので助かったが、そうでなければ一発は喰らってたね。10フィート棒を取り出した僕は調べつつパペットに接近するが、またもパペットの下は落とし穴だった。落ちて消えていくのを見つつ、何か失敗している気になってくるなぁ。
穴の先も叩いて調べた後、跳んで前を調べると落とし穴だった。もしかしてここループしてる? さっきと同じなので、どうしても疑ってしまうね。
通路を曲がると、またもや狼とドールとパペットだ。これはやっぱりループしてると考えるべきだ。
「ループ系の攻略は敵の倒し方とか色々とあるけど、先ほどから気になっている事を考えるに、罠を発動させないっていうパターンも考えられる。まずはそっちから試すか」
僕は狼が進んでこない地点まで跳び、素早く狼を倒す。次にドールの攻撃を防いで反撃。これでドールを倒すと、パペットに近付いて剣を振り下ろす。落とし穴の大体の大きさは分かっているので、その縁から攻撃する形だ。
パペットが塵になって消えた後、「ピンポーン」という音がして右の壁が上がる。どうやらパペットの先の曲がり角を曲がるとループしているらしい。試しに戻って落とし穴を開いても、壁が戻る事はなかった。
開いた場所から中に入ると、今度はワーウルフみたいな風貌の魔物が現れた。思っているより動きが速く、爪攻撃なので連打してくる。こいつの場合は流すより崩した方が良い。そう思った僕は、三魔の剣で弾いた後でシールドバッシュを叩き込む。
ワーウルフは腰が高かったからか転倒し、そのチャンスに首元へ突き込む。当然苦しんで暴れるので、後は頭に何度も叩きつけて殺害。
「倒せたものの、思ってるよりも強いな。まさかここで苦戦するとは思わなかった。三魔の剣で攻撃力は上がってるけど、ここからは鉄の剣の攻撃力じゃ厳しいか」
そう愚痴りつつも進んで行き、扉を開けるとワーウルフが。倒して通路を進んだ先でワーウルフが。眉間を狙っても一撃ではなく、首を切っても毛が硬くて簡単には切れない。腕や足も同様で、思っているよりも毛が硬くて滑る。
こういう相手だと心臓を狙っても筋肉で止められるだろうし、弱ったな……。またも出てきたので、試しにファイアバレットを当てるとコレが弱点だったようだ。激しく燃え上がった後、毛が燃えてしまいツルツルになっている。
僕は素早く接近し首を切ると、あっさりと血が噴出して倒れた。毛が無いと楽なんだけど、燃やすと可哀想な感じの見た目になるんだよね。僕が悪い事をしているみたいだけど、勝つ為に手段なんて選ばない。なのでどんどん燃やしていこう。
ワーウルフが出てきたら燃やし、燃えている間に首を切って殺害。それを繰り返して8階を突破し、いよいよ9階へ。
顔だけ出すと通路があり、そこには赤いスケルトンが見えた。もしかたら従来の三倍速かもしれない。用心して上がると、ドールと同じ速度で向かってきた。大して速くもないので拍子抜けしたが、普通のスケルトンに比べれば速い。
それでも僕の敵ではなく、頭蓋骨を2撃で終了した。そこまで強くはないみたいなので、罠に気をつけて進もう。通路を進んで行くと大量に赤いスケルトンが出てくるので1体ずつ着実に倒していく。
そこまで通路が広くなく、先ほどの8階と同じぐらいだ。なので1対1を続けやすい。たまに槍を持っているスケルトンや弓持ちが居るものの、そこまで厄介とは言えない程度だ。第1エリアよりも戦いやすい。
罠も確認しながら進んで行くが、今のところは発見できていない。ループ罠などは見えないし分かり辛いのでアレだが、今のところはそれがあるとは思えない。通路にみっしりと詰まっている赤いスケルトンを倒すだけだ。
曲がり角を曲がっているが、その手前より通路が短くなっていっている気がする。つまり9階は渦巻きのような形になっているんだろう。そうやって徐々に短くなっている通路の赤いスケルトンを処理していくと、遂に10階への階段を見つけた。
ようやくかとも思うが、そろそろ帰らないとマズい時間だ。まだ早いとはいえ、罠だらけの6階は時間が掛かる。あそこを再び突破する意味でも、そろそろ戻らないといけない。
僕は走りつつ戻り、スタミナが減ると早歩きで戻る。それを交互に繰り返し、5階の魔法陣部屋まで戻ってきた。囲炉裏部屋に戻る前にパンを食べて回復し、水を飲んで回復する。飢餓度と渇水度を回復したら、緑色の魔法陣から囲炉裏部屋へ。
いつもそうだけど、ここまで帰ってくると「ホッ」と一息吐けるよ。そろそろ第2エリアも終わりに近付いてきたけど、ボスは何だろうね? 勝てる相手なら良いんだけど、初見殺しだと1階からやり直しだし……。
あまり悪い事ばかり考えても仕方ないし、ファルに声をかけてソファーの部屋へと移動しよう。
ソファーの部屋へと移動すると、そこにはイルだけが居た。第2エリアまで行けた筈だけど、何かあったのかな?。
「コトブキ、お帰り。問題無さそうだという事は突破した?」
イルが隣を「ポンポン」するので座り、僕は喋れる事だけを喋る。流石にここで気を抜いて、悪行度を跳ね上げるのはゴメンだからね。
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※装備
三魔の剣
鉄の盾
鉄のサレット
革鎧
巨人兵のガントレット
革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒・からくり手裏剣
火弾の魔法紙9・水弾の魔法紙3・氷縛の魔法紙12
からくりの足袋
※ランドセル型アイテムバッグ
骨の槍
鉄の槍
鉄のポールアックス
鉄のメイス
巨人の腕
鉄のサレット
鉄の盾2
革のサンダル
パン6
大きなハム
干し肉
チーズ
コップ
水甕2
ポーション甕
荷物袋(小)
紙(複数)
長い棒
大きな板
死神の鍵
骨の鍵
巨人兵の鍵
人形の鍵
※イベント限定金銭
40エス




