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0469・第四回公式イベント その15




 棒で叩いたりしつつ落とし穴を探っていくと、遂に下の階に通じている落とし穴を発見。それ以外にはアイテムも見つからなかったので、決意を1つした後で飛び降りる。それなりに高いものの、着地した部屋には魔物は居なかった。


 僕は2つの扉の内の片方に耳をつけて音を確認するも、特に音などはしない。もう1つの扉にも近付き音を確認するが、やはり音はしなかった。少々迷うものの、まずは最初に耳をつけた方の扉へと行く事に決める。


 慎重にゆっくりと扉を開けると、外にはドールとパペットが居た。パペットも魔隠穴で現れた魔物だが、ドールよりも小さいのが特徴だ。そしてそのパペットが短槍を持っている。……あれはヤバい。


 しかもドールがしている装備も今までのような剣と違い、盾とメイス、盾と斧という装備に変わっている。間違いなく戦闘向きというか、こちらを殺す編成にしてあるのが見て分かった。そして既に気付かれている。


 僕はすぐに部屋の中に引っ込むと、扉の近くで敵を待ち構える。そして入ってきたドールの頭を即座に叩き割った。間、髪を入れずに入ってくるドールの頭に再び振り下ろす。しかし勢いが足りないのか一撃では倒せなかった。


 仕方なく離れて敵の攻撃を回避し、後は順番に1体ずつ倒す方向にシフトする。ドールの攻撃を盾で流し、返しの一撃で頭を叩き割る。ドールの後ろからパペットが槍で突いてくるが、これはかわして距離をとる。厭らしい編成だよ、まったく。


 メイスのドールが攻撃してくるが、これも流してカウンターで倒す。パペットの攻撃はドールに紛れるようにしてくるので厄介だ。それでもドールの数が減れば前に出てくるので、素早く首を刎ねてパペットを処理する。


 <三魔の剣>でないと、とてもじゃないけど数に押し潰されてたな。そんな事を思いつつ、最後のパペットの頭に振り下ろして勝利した。やれやれ、危ない場面は何度かあったが、それでもノーダメージで勝利できたか……。


 さて、弓持ちとかが居そうだが、とにかく進むしかないな。そう思い、開けた扉から出ると慎重に進んで行く。足音もなるべくしないように進むと、通路の先に扉を発見。中をうかがうも音は無し。おそらくはドールとパペットだろう。


 ゆっくりと開けると、やはりドールとパペットが見える。しかもそれだけではなく、パペットが弓持ちだ。またもや厄介な編成にしてあるが、それでも通路に出れば済むので迎え撃つ。


 弓持ちが居る部屋の中に突入するバカは居ない。そんな事を考えながら、ドールと槍持ちパペットを倒していると、突然視界に弓持ちパペットが映った。



 (マズい。弓持ちのパペットは自立行動型みたいだ。今までは待ち伏せ戦法みたいに動かなかった癖に、ここに来て急に動き始めるなんてね。本当に厄介な形にしてあるよ)



 位置取りが難しいものの、なるべく弓持ちパペットの前に敵が居るようにし、射線を通さないように戦う。弓持ちパペットが前に出てきたら即座に叩き割り、出来るだけ早く倒す。


 至近距離からの矢とか勘弁してほしいからね。更に気付かないうちに出てこられると、連続で打ち込まれる可能性もある。出来る限り素早く倒すに限るよ、妙な毒とか付いてても困るしさ。


 なるべく弓持ちを優先し、どうしてもダメなら下がって盾で防ぐ。そんな戦いを繰り返した御蔭で、何とかノーダメージで勝利をする事が出来た。しかし、そろそろマズいかもしれない。



 「何かどんどん連携が上手くなってる気がする。流石にそろそろダメージを受けかねないな。それも覚悟しなきゃいけないけど、致命的な一撃だけは避け続けないとね」



 そう口に出し、自分に教え込むような形で記憶する。再び先ほどの部屋に入ると魔物は居らず、やはり全ての弓持ちが外に出ていたのが分かる。本当に厄介だったが、しかし魔物が残っていないので楽だとも言える。


 そんな部屋の中を詳しく調べると、大きめの木箱が1つあるだけだった。蓋に釘が打ってあって開かないが、隙間に<三魔の剣>を入れて、無理矢理にこじ開ける。壊れない剣だからこそ出来る芸当だ。


 蓋を開けた中には青いメイスが1つと、魔法紙が10枚ずつ入っていた。魔法紙は革紐に追加し、メイスはランドセルの中に入れて確認する。



 ―――――――――――――――


 <棍棒> ウォーターメイス 品質:5 レア度:3 耐久???


 水属性を帯びたメイス。敵を攻撃した場合に微量の水属性による追加ダメージを与え、【ウォーターバレット】と声を出すと魔法が出る。ただし魔力を使うので注意

 攻撃力15 破壊力7 水属性(微) 【ウォーターバレット】


 ―――――――――――――――



 おおむね予想通りの装備品だけど、これがあるって事は、これを使わないといけない何かが居るって事かな? おそらくは5階だと思うが、どうなのやら。ここの運営だしなー……。


 それ以外には扉も無かったので戻り、落ちてきた部屋まで戻った。もう1つの扉を開けて外をうかがうと、先ほどの通路と同じくドールとパペットの混成が見える。……またか。


 僕は部屋の中に戻り、再び扉の横で待ち構えて叩き割る。次々に入ってくるので後は順々に倒し、全て倒し終わったら通路へと出た。特に何も居なかったので進み、右や左へと曲がりつつ通路を進む。


 もちろん棒で床を調べながらだけど、ここまで罠は一切無し。どうも落ちてきた部分には罠が無い気がする。そう見せかけてというパターンもあるので、調べるのを止めたりはしないけどね。


 通路を進んだ先には重厚な扉があり、あからさまに怪しい雰囲気がただよっている。色々と準備を考えるものの、ウォーターメイス以外に用意する必要も無さそうなので、強引に剣帯に差してから中へ。


 広い部屋の中に入ると魔法陣が輝き、上へと登っていく魔法陣から現れたのは、巨大なゴーレムだった。かなりの鈍重みたいだが、そのパワーは間違いなくゴーレムの怪力だ。


 近付いてみると右腕を振ってきたので回避。そして一気に突っ込んで足を切る。しかし「キィン!」という音と共に弾かれ、碌なダメージになっていない。ゴーレムの後ろへと抜けながら<三魔の剣>を仕舞い、ウォーターメイスを握る。


 準備しておいて良かったと思いつつ、ゴーレムの攻撃をかわして突っ込み、メイスで一撃を加える。しかし「ゴッ」と音がするだけで、碌なダメージを与えられているようには思えない。


 これは厄介だなと思いつつ、それで手を緩める事無く何度も叩く。ゴーレムも鬱陶しくなってきたのだろう、足をズラすように蹴ってきた。慌てて回避したものの、あのまま受けていたら壁と挟まれていたかもしれない。



 (冗談じゃない。あんな大きな足で挟まれたら即死だよ。昔ながらのゴーレムって感じの見た目だけどさ、その重量攻撃はやはり危険だ)



 僕は顔に向かってウォーターメイスで【ウォーターバレット】を放つも、然したるダメージにはなっていないらしい。もしかしたらこのウォーターメイスは間違いなんだろうか? そう思った僕は、魔法紙の【ウォーターバレット】を放ってみる。



 「Go!!」



 こちらの【ウォーターバレット】には反応し、腕で顔を覆うゴーレム。別に額に文字が書いてある訳じゃないが、少なくとも魔法紙の【ウォーターバレット】は嫌がってるね? となるとこれは大きくダメージを与えられるって事か。


 僕は魔法紙を破って左手に渡し、盾を持つ手でしっかりと持っておく。そしてゴーレムに近付き足を何度も殴る。当然ながらゴーレムは嫌がって足をズラしつつ、僕を壁で挟もうとする。


 それを素早くかわして離れ、ゴーレムがこっちを向くタイミングで【ウォーターバレット】を発射、顔面に当ててやった。



 「Gooooo!!?!!」



 ダメージを受けた上に、明らかに嫌がっている。やはり顔に向かって【ウォーターバレット】を撃ち込むのが一番良いみたいだ。


 さて、同じ戦法がどこまで通用するかな……?。



 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


 ※装備


 ウォーターメイス

 鉄の盾

 鉄のサレット

 革鎧

 革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒・三魔の剣

 火弾の魔法紙22・水弾の魔法紙20

 革のサンダル


 ※ランドセル型アイテムバッグ


 骨の槍

 鉄の槍

 鉄のポールアックス

 鉄のメイス

 鉄のサレット

 鉄の盾2

 パン6

 大きなハム

 干し肉

 チーズ

 コップ

 水甕2

 ポーション甕

 荷物袋(小)

 紙(複数)

 長い棒

 大きな板

 死神の鍵

 骨の鍵


 ※イベント限定金銭

 40エス


誤字報告に来ていましたが、正しくは「間、髪を入れず」といい、「間髪を入れず」は正式ではありません。

ですので「間、髪を入れず」は誤字ではありませんので、訂正は致しません。

あしからずご了承下さい。

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