0467・第四回公式イベント その13
ドールを倒した後も再び床などを調べつつ進んで行き、出てきたドールを倒す。<三魔の剣>になって攻撃力が上がったので、かなり楽になっている。敵も一撃で倒せるし、そもそもドール自体があまり強くない。床や壁などの罠の方が厄介だ。
そんな風に思いつつ進んでいると、狼が現れた。真っ直ぐにこちらに来るので、噛みついてくるタイミングで頭に振り下ろしてやると、一撃で怯む。その後にもう一撃加えるとあっさりと死亡。塵になって消える。
やはり相当の攻撃力アップを果たしたからか、戦闘が随分と楽になっている。倒した後で通路の落とし穴を回避し、クロスボウを防ぎつつ進むと十字路に出た。調べたら、またもや中央が回転床になっていたので左右の通路を確認。
すると矢が飛んできたので、慌てて顔を引っ込める。しかも両方から矢が飛んできたので、右の通路にも左の通路にも弓持ちドールが居るようだ。厄介な事をしてくれると思いながらも一度顔を出し、矢が通り過ぎた後、一気に右の通路に走る。
目の前のドールが矢をつがえる前に、ドールの後ろへと回った。そしてすぐに後ろを向いた僕は、ドールの頭に<三魔の剣>を振り下ろす。その一撃で倒す前に左の通路から放たれた矢は、僕が倒したドールに当たっている。なので僕が矢を受ける心配は無い。
1体でも倒せばこちらのものだ。僕は矢を盾で防ぎつつ中央の床を跳んで来た方向へと戻り、そこから顔を出して矢が通過した後、十字路の左の通路へ跳ぶ。そして歩いて近付きながら矢が撃たれるまで待つ。
来た矢を防いだら一気に接近し、頭に振り下ろして倒す。これでダメージを受けずに安全を確保できた。
「それにしても厄介な事をしてくれるよ。ある意味では当たり前の配置とはいえ、後ろから矢を受ける可能性があるのは本当に勘弁してほしい。毒矢だったら大変な事になってるよ」
そんな愚痴を溢しつつも、まずは左の通路にある扉に耳をつける。中から音は聞こえないものの慎重に扉を開けると、中には大量のドールが居た。しかも見つかったのだろう、矢が飛んでくる。
僕は慌てて扉の手前に戻り、出てきたドールの頭に振り下ろして倒していく。<三魔の剣>は強力なので簡単に倒せる。その為、出てくるドールの頭に振り下ろすだけの簡単なお仕事だ。
倒し終わったら中のドールだが、僕は踏み込んですぐに戻り、矢が当たる音がしてから中へと入る。即座に1体の頭に振り下ろして倒し、他のドールからの矢を左に避けて回避。
すぐさま1体のドールに近付いて頭を叩き割る。再び回避してと繰り返し、部屋の中のドールを全滅させた。なかなかに大変だったのは、スケルトンより動きが速いからだろう。急いで対処しないといけない。
部屋の中を調べるも、この部屋には何も無かった。10フィート棒で色々と叩いて調べるも、天井にも壁にも何も無い。仕方なく部屋を出ると、今度は十字路の右へと行く。
再び扉が合ったので耳をつけ、音が無いのを確認したら慎重に扉を開ける。すると、先ほどの部屋と同じく大量のドールが居た。慌てて通路に戻ると扉の近くで待機し、出てくる魔物の頭を叩き割る。
ひたすらに叩き割って倒すと出てこなくなったので、そっと覗くとまたもや矢が飛んできた。先ほどの部屋と同じく矢を撃たせ、壁などに当たったら一気に踏み込む。
ドールを1体倒したら回避に徹し、1体倒したら回避に徹する。それを繰り返して全て倒したが、こちらの部屋にも何も無かった。あまりにあまりじゃないかと思うも、文句を言っても始まらない。
仕方なく諦め、十字路の先へと進む。再び十字路があったが、ここはマップの形が変わらないのだろうか? 若干悩むものの、中央の床を調べる。すると炎が吹き上がった。罠が凶悪に変わっている。
迂闊に顔も出せないから悩むが、ここは一気に行った方が良いだろう。中央に近付くと炎が吹き出たので収まるまで待ち、それが終わったら一気に右の通路へと進む。すると剣と盾を持つドールが居たので倒す。
すぐに後ろを向くと、向こうにも剣と盾のドールが見える。どうやらここは弓持ちのドールではないらしい。連続だと厳しいし、罠が罠なので厄介極まりなかった。あれで弓持ちなら炎を突き破って飛んできていただろう。
安堵の息を吐きつつ扉に近寄り、耳をつけるも音は聞こえない。また大量のドール部屋かと思いつつ慎重に開けると、予想通りのドール部屋だった。再び同じ手順で倒して部屋の中を調べるも、結局何も無かった。
これはもう1つの方の通路も同じだろうと思いつつ、炎が収まるのを待って移動。向こう側のドールも倒す。その後は近くにある扉を調べ、開けると大量のドールだったので、扉の近くで待機して叩き割り続けた。
中の弓持ちドールを倒すも何も見つからず、完全な時間の無駄だった。とはいえ仕方ない、こういう階層があるのは第1エリアで学習済みだ。ここはクールに行こう。
十字路の先へと進んで行くと奥に階段があり、次の階へと進めるようになっていた。しかし僕は戻り、1階の魔法陣部屋からマイルームへと戻る。少し早いものの夕方が近い。
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雑魚敵ともいえるドールとの戦いが長かったので時間が掛かったのだろう、ついでに<三魔の剣>も作ってたし。その所為で時間が掛かったとはいえ、今日の収穫でいえば上々だったと言えるだろう。
特に<三魔の剣>の入手は大きい。アレがあった御蔭で相当に楽だった。特にドールを一撃、狼でも二撃で倒せるのがありがたい。眉間という弱点を狙わずとも勝てるので、気持ち的に楽なんだ。
眉間を狙うのも簡単じゃないし、2頭か3頭が同時に出てくるとかなり面倒なんだよね。それこそ眉間狙いなんてしていられない、数に対処する方が先になる。
その状態では簡単に戦闘に勝てないのだが、それが楽になった事で死亡の可能性からは遠ざかれた。ああいう脱出ゲームでは、死から遠ざかるのが一番重要な事だからね。
ファルに声を掛けたらソファーの部屋に行き、誰も居ないのを確認したけど夕食の手伝いに行かせた。もしまだならゆっくりするように言っておいたので、何かしているだろう。
僕はソファーに座り掲示板を見ていくも、大半のプレイヤーはイベント参加中なのか、どのスレも殆ど更新されていない。かわりにイベント専用掲示板は賑わっている。
中にはジャーマンが出来なくて僕をバッシングしてる人が居るけど、掲示板民にはスルーされてるね。他にもフェイク動画だと書いているのも居るけど、あれを出したのは運営だから逆にバカにされている。
運営が出した動画をフェイク動画だというなら、いったい何を信じればいいのか分からないしね。まあ、上手く出来ないから嫉妬してるだけなんだろう。似たような書き込みの他の連中もバカにされてるし。
そうやって掲示板を見ていると、皆が一気に戻ってきた。どうやら表情を見るに上手くいったらしい。
「ようやく第1エリア突破よ。本当に苦労したわ、まったく。<白の剣士>が予想以上に強くて手こずったけど、何とか勝ててやれやれよ」
「私も何とか勝てた。第1エリアからキツいと言われてるけど、それでも攻略出来ないわけじゃない。それに、能力は上がらないから、そこまで難しい訳じゃない筈」
「能力値が上がらないから限度があるし、最初のボスは純粋な剣士だったもんね。私も倒せたけど、魔法とか使ってくるなら、そっちの方が簡単かも」
「皆さんそこまで行けたんですね。私なんてランドセルを取って、やっと5階まで行けましたよ」
「それで十分。まずは少しでも進むことよ」
ファルが来たので夕食に行き、師匠やラスティアにキャスティと話しつつ食べ、終わったらソファーの部屋からマイルームへ。そして囲炉裏部屋でログアウト。本日はここまで。
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※装備
三魔の剣
鉄の盾
鉄のサレット
革鎧
革の剣帯・鉄のナイフ・革の水筒
火弾の魔法紙9・水弾の魔法紙10
革のサンダル
※ランドセル型アイテムバッグ
骨の槍
鉄の槍
鉄のポールアックス
鉄のメイス
鉄のサレット
鉄の盾
パン6
大きなハム
干し肉
チーズ
コップ
水甕2
ポーション甕
荷物袋(小)
紙(複数)
長い棒
大きな板
死神の鍵
骨の鍵
※イベント限定金銭
40エス




