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0457・第四回公式イベント その5




 昼食とシズとの下らない話を終えた僕は、準備を整えてからログイン。囲炉裏部屋へと戻ったら、すぐにイベントの続きを始める。緑色の魔法陣へと戻ってきた僕は、一度離れ、再び緑色の魔法陣へ。


 すると囲炉裏部屋へと戻ってきた。つまり一度でも魔法陣の部屋に辿り着けば、そこから何度でも戻る事は可能なんだね。これなら夕方近くになっても戻れば良いだけだ、敵は倒せば居なくなるんだし。


 再びイベントの続きを始め、魔法陣の部屋へと戻る。部屋の中を確認し、持って行く物が無いと分かったので部屋を出る。そのままボス部屋とは反対の方向へと進んで行くと、上に上がる階段があった。


 僕は慎重に上がり、上の階を確認する。するとそこは大きな階層であり、通路も部屋も無かった。そしてゾンビとスケルトンがひしめいている。


 こちらに気付いたゾンビが寄ってくるので対処を始めようとすると、スケルトンも気付いて寄ってきた。すると他の魔物も連鎖的に反応し、いつしか大量の魔物が迫ってくる事に。



 「これはどう考えてもモンスターハウスだよねえ。下の階に誘き寄せて通路で戦うか」



 口に出して作戦を確かめつつ、問題なく処理できる事を確認。僕は下の階への階段を下りる。早めに下りて迎撃態勢をとろうとしたのが良かったのだろう、ゾンビやスケルトンが雪崩のように落ちてきた。


 どうやら階段に多くの魔物が殺到した所為で、団子状態で雪崩みたいに落ちてきたらしい。一部の魔物は勝手に塵になって消えている。結構なダメージを受けたのだろうが、残っている者も上から降ってきたヤツに押し潰された。


 ラッキーだなと思って見ていると、落下してくる魔物に耐えたヤツが光り、黒いスケルトンに変わった。そいつは素早く起き上がると僕を目掛けて走ってきて、そして腕を振りかぶってブン殴ってくる。



 「不思議○ダンジョンじゃないんだからさー! そういうの止めてくれる!?」



 僕は悪態を吐きつつも盾で相手のパンチを流し、逆に棍棒を頭蓋骨に叩きつけた。しかし黒いスケルトンは強いらしく、一撃で倒す事は出来ない。素早く態勢を整えた黒いスケルトンが殴ってくるが、僕は再び木の盾で流す。


 <ナイトロード>も十分にやり込んできた僕に、盾が使えない訳がない。この程度なら被害を減らして流すなんて簡単な事だ、ね!。


 再び流した僕は、頭蓋骨に棍棒を振り下ろす。それでも倒れないスケルトン。打撃系の武器にも関わらず、なかなかカルシウム豊富な骨をしているらしい。黒い方が優秀な骨なのだろうか?。


 黒いスケルトンの後ろからゾンビやスケルトンがやってくるので、後ろに下がりつつ黒いスケルトンと戦う。10回ほど殴りつけると黒いスケルトンは倒れ、塵となって消えていった。何故か黒い骨が残ったけど。


 今はそれを放っておき、前に出てゾンビやスケルトンを倒す。十分に倒して時間を稼いだら、戻って黒い骨をランドセルへ入れた。消えられても困るし早めに回収しておかないとね。


 その後は階段を下りてくる者が居なくなるまで倒し、ようやく終わったと安堵する。上の階にはまだ居るだろうが、その数は多くないだろう。そう思い、まずは黒い骨を確認する。



 ―――――――――――――――


 <棍棒> 黒の大腿骨 品質:10 レア度:10 耐久???


 黒いスケルトンが残した真っ黒な大腿骨。カルシウムが過剰なのか、棍棒に使えるほど硬い。そして、不思議な事に黒いオーラが立ち昇っている

 攻撃力18 破壊力7


 ―――――――――――――――



 これは……なかなか高い攻撃力と破壊力だね。他の武器よりも優秀だ。でも呪われそうな、そんな気がしないでもない。



 ―――――――――――――――


 <剣> 鉄の剣 品質:5 レア度:1 耐久???


 普通の鉄製の剣。可も無く不可も無い

 攻撃力15 破壊力1


 ―――――――――――――――



 攻撃力は高いけど、鉄の剣でもこんなものだからね。黒いスケルトンが如何に優秀で強かったか分かる。6階はどうやって戦うのが理想的なんだろう? 黒いスケルトンに変わる前に倒してしまうのが一番良いのかな?。


 僕にとっては<黒い大腿骨>はありがたいので、むしろ黒いスケルトンは倒すけど、普通のプレイヤーに倒せるかはちょっと疑問だなぁ。スキルも無いし、案外やられるプレイヤーが多発するかも。


 6階を慎重に見渡すが、どうも殆どの魔物が階段を落ちたらしいね。あれだけ落ちて黒いスケルトン1体という事は、もしかして最初から用意されてる? 1体に見つかったらリンクしたし、そういう事だったのかも。


 残っている魔物を見ると全部スケルトンなので、あれはおそらく投擲スケルトンだろう。なら盾を使って一気に近付いて倒すのが早いかな。そう決め、僕は一気に駆け出す。


 こちらに気付いた投擲スケルトンが骨を投げてくるも、僕が走っているので当たるはずも無く、僕の正面から飛んでくる骨は盾で流した。そのまま近付いて頭蓋骨をカチ割り、一撃で投擲スケルトンを倒す。後はこれを繰り返すだけだ。



 「ふーっ! やっと終わったな。まさかモンスターハウスとはね、運営もやってくれるよ。おまけに不思○のダンジョンみたいに魔物が強化されるとかさー……。もしかして、これから先の前フリ?」



 なんだかイヤな予感がするぞ? この先魔物を放っておいたりすると、魔物同士で殺し合いが発生して進化する? ……まあ、倒していくつもりだからいいけど、武器の使用も限度があるしどうしようかな?。


 やっぱり殴る蹴るか、投げ技で進んだ方が良いのかな? あまり武器を消費すると肝心な時に使えない可能性があるしなぁ……。とはいえアンデッド系は武器を使うしかないし、困ったもんだ。


 そんな事を考えつつも6階の中を調べて回り、木の棍棒1つと鉄の盾を発見。正確には木の盾に鉄を貼り付けた盾だが、木の盾よりも耐久力は高い筈だ。他にも武器があれば………あった!。



 ―――――――――――――――


 <槍> 骨の槍 品質:8 レア度:1 耐久???


 長い何かの骨で出来た短い槍。中が空洞の竹槍みたいな形で、刺さると相手の血を出し続ける。相手を弱らせる為の武器として使おう。ただし脆いので注意


 ―――――――――――――――



 この説明の書き方だと何処かで使うアイテムっぽいなぁ。そして忘れた頃に使う事になり、その時には持ってないんだろう。ここまでで袋ぐらいしか手に入れてないし、持ち運ぶのは難しいよね。


 僕はランドセル型アイテムバッグがあるからいいけど、他の人はアイテムの説明すら見れないんだよ。っていう事は、何かに使いそうな事も分からないって訳か。本当に大変だ。


 僕は全てのアイテムを回収し、入り口から真っ直ぐ行けばある7階への階段を登る。次の階も慎重に確認しよう。何があるか分からないからね。


 そう思って顔だけ出したものの、普通に通路があるのでモンスターハウスではないらしい。少し安堵しつつ上りきると、僕は武器を構えて進む。


 今までと変わらずゾンビやスケルトンが出てくるので倒しつつ進み、幾つかある部屋に入って調べるものの、木の棍棒以外は何も無かった。7階も武器を消耗するだけの階層だったらしい。


 既に使っていた木の棍棒は壊れて、新しく6階で手に入れた木の棍棒を使っている。次の8階にはもうちょっとマシな物があってくれると助かるんだけどね。


 再び顔だけ出して8階を探るも、ここも通路があるので襲われずに済む。安堵しつつ進んでいき、ゾンビとスケルトンを倒しながら進んで行く。しかし、8階には何も無かった。


 普通のプレイヤーはどうするんだろうね? 武器が壊れる毎に取りに戻ってるんだろうか? それとも大量の武器を持ち歩いて、その都度床に置いて戦ってるんだろうか?。


 考えても分からないけど、この武器を無駄に消費する階層が面倒臭い。次は9階だから何かありそうだし、緊張感を持って進もう。



 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


 ※装備


 木の棍棒

 木の盾

 革鎧

 革の剣帯・鉄のナイフ

 革のサンダル


 ※ランドセル型アイテムバッグ


 黒い大腿骨

 骨の槍

 簡易薙刀(錆びた鉈)

 簡易ポールハンマー

 木の棍棒

 鉄の剣

 木の盾2

 鉄の盾

 パン

 大きなハム

 干し肉

 チーズ

 コップ

 水甕3

 ポーション甕2

 荷物袋(小)

 死神の鍵


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