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0435・暗闇ダンジョン50階到達




 2000年 11月17日 金曜日 AM8:18



 今日も暗闇ダンジョンがメインだけど、50階到達時に黒魔金は揃っているんだろうか? このままだと間に合わない気がしないでもないなぁ。なら50階に到達した後も、40階から始めて素材集めをすればいいだけか。


 ログインしてキャスティとファルの作った物を売りに出し、売り上げを回収して倉庫へ。終わったら3人に声を掛けてソファーの部屋へと移動。ラスティアとキャスティとファルを召喚したら皆に挨拶し、ファルを朝食の準備へ行かせる。



 「おはよう、コトブキ君。このまま暗闇ダンジョンの50階まで突破出来そうだけど、どう思う?」


 「おはよう。行けるとは思うけど、黒魔金が足りないから50階で止まるんじゃないかな? トモエの支配モンスターとアマロさんの召喚モンスターに、僕の召喚モンスターも足りてないからね」


 「おはよう、コトブキ。となると、50階まで行ってもダークゾーンのような場所が突破出来ない? なら40階から50階を繰り返して素材を手に入れるしかない」


 「おはようございます。確かに見えない場所を攻略出来るようにしておかないと、先には進めませんね。いきなり首を刎ねられても困りますし、どんな罠が待っているかも詳しくは分かっていませんし」


 「罠の種類は聞いたけど、それが果たしてどういう物なのか分かってる訳じゃないものね。ちゃんと理解するには一度発動したのを見てみるしかない。流石に見た事もない物を想像するのは難しいし」


 「そうね。私達も言葉で説明は出来るけど、それが伝わるかと言えば分からないとしか言えないもの。50階まで行って、自分で判断するしかないわね」


 「私達が諦めた階層ですからね。この辺りからは加速度的に強くなっていきます。現に45階辺りからは最高レベルが69です。ほぼ70というのは、明らかにこちらより上ですからね」


 「数の暴力で戦ってるからいいけど、1対1だと苦労する相手よ? 更に言えば暗闇ヘルムはブレスを吐いてくるし。ブレス系の魔物は厄介よ、幾らでも攻撃してくるから。それに接近状態でも使ってくるし」


 「魔法は至近距離だと暴発する事もありますが、ブレスはその限りではないからか気軽に使ってくるんですよね。その所為もあり、かなり厄介な攻撃だと言えます」



 そういえば失敗する事なんてないから忘れてたけど、魔法って失敗すると爆発するんだったね。あれの威力は絶大で大ダメージを受ける。僕は失敗した事が無いからいいけど、掲示板の書き込みだと失敗は未だに見たりするんだよね。


 もうそろそろ慣れてないとおかしいんだけど、咄嗟の際に失敗するみたいなんだよ。御蔭でチームワークが崩壊したなんて書き込みも見る。まあ、連携していたと思っていたら急に味方が爆発するんじゃねえ……怖くて近寄れないでしょ。


 そんな事を思い出しているとファルが来たので食堂に行き、朝食を食べたら準備して魔隠穴へ。素材を回収して出たら、豪雪山とバイゼル山で素材を回収。師匠の家に戻ってくるとマイルームへ行き精錬作業を始める。


 途中でソファーの部屋へ行き、ファルを召喚したら再びマイルームへと戻る。精錬作業が終わったらソファーの部屋へと飛ぶと、今日も丁度ファルが来るのと同じタイミングだった。


 昼食を食べた後、準備をして暗闇ダンジョンへ。40階からスタートし、素材を回収しつつ一気に進んで行く。とにかく早く進んで行かないと、回収だけでもそれなりに時間が掛かる。


 多少は急ぎながら魔物を倒し、それでも緊張感を忘れずに進む。結構大変だけど、この程度は出来ないと50階以降は厳しそうだ。早足で進むような感じで進んでいき、47階へと到達したら地図の完成していない場所へと進む。


 暗闇ヘルムの混成にも慣れた頃、47階の地図も描き終わり48階へ。ここも急ぎ足で進みつつ、暗闇ソードと暗闇ヘルムの混成を蹴散らす。この混成が一番戦いやすい。やはり暗闇シールドが面倒なんだとよく分かる。


 素材を得つつ進んで行き、早足で進みつつも必死で地図を描く。途中から書き足すならまだしも、最初から急ぎの速度で地図を描くのは大変だ。幾ら適当でも構わないからといって、最低レベルの地図を下回るのはね?。


 そんな事を考えつつも48階が完了したので49階へ。皆と話したんだけど、今日中に50階に到達しておこうという話になった。何故なら今描いている地図が明日も通用する保証が無いからだ。


 もし明日ダンジョンが変化したら、50階に到達するのは難しくなってしまう。いや、もう一度地図を描くしかないだろう。それだと攻略に余計な時間が掛かってしまう。なら今日中に行ってしまおうという事だ。



 「実際、今の内に行っておいた方が後悔しないだろうしな。明日構造が変わったら、何で昨日の内に50階に行っておかなかったんだ。って絶対に言うだろ? 俺だって思うし言うだろうからなー」


 「まあ、そうだね。少なくともパパッと進めるような場所じゃなくなってる。明らかに魔物との戦闘に時間が掛かるし、その所為か進みづらいんだよね。浅い階層なら迷ってもギリギリで10階層を突破できたのに」


 「敵が強くなるし、罠も苛烈になるから当たり前なんだけどね。それでも苦労するだけで突破できるんだからマシだと思うわよ。本来なら暗闇ソードの出るここを突破できるのは多くないもの」


 「ええ。やはり一撃で殺される可能性のある場所というのは、極めて危険ですからね。ほんの僅かな油断で死ぬとなれば、歴戦の戦士でも尻込みしますよ」


 「首防具とか急所を貫かれないようにしたって、暗闇ヘルムが居るしね。重装備にすればするほど動きが悪くなるし、暗闇ソードの場合隙間に刺し込んでくる事もあるから……」


 「重装備の場合、苦しみぬいて死ぬ恐れもあります。ここから先に進むのは、更なる危険に足を突っ込む事を意味しますし。それでも稀人を始め復活するなら攻略はできるでしょう。トモエの支配モンスターが危険ですが、そこは守るしかありませんね」


 「魔法なんかで協力できてるから足手纏いまでにはなってないけど、それでもウチの子達には危険だったら下がるように言ってある。だから大丈夫だとは思うんだけどね。早めに倒していけば不意打ちを受けたりしないし」


 「倒すと復活しないから、出来るだけ倒して行く事で安全は確保できる。いや、倒して安全を確保しながら進むべき場所かな?」


 「そうだな。逃げても状況が悪化するだけで改善はしないだろ。挟み撃ちにされたら最悪だ。そうなるくらいなら地道に倒した方がマシだし、危険も少ない」


 「仲間を呼ぶ、が無いから助かってる。でも次に魔物が変わる60階からは仲間を呼ぶ魔物が居るかも」


 「確かになー。剣と盾と兜が出てくるぐらいだし、もしかしたら次は仲間を呼ぶコインか? それともグレーターか?」


 「そこは捻ってくるでしょ。流石にあからさまじゃないと思うな。それはともかく、アレって青い魔法陣じゃない? もしそうなら50階に行けるよ」



 地面で青く光っているので近付いてみると、予想通り青い魔法陣だった。これでようやく50階か。そう思いつつ、地図は途中だけど50階に転移する僕達。


 相変わらずすぐ近くに登録用の黄色い魔法陣と、脱出用の赤い魔法陣があるね。登録してさっさと脱出しようか?。



 「うん、ここは登録してさっさと逃げるのがいい。無駄に時間を掛ける意味が無い。それに、いつ魔物が襲ってくるかも分からない」



 イルの言葉もあり、急いで登録した僕達はダンジョンを脱出した。その後はマイルームと知らない町を経由して師匠の家へと戻る。


 やっとゆっくり出来る場所まで戻った僕達は、プレイヤーマーケットに素材を流す話をして解散。僕はソファーの部屋からマイルームへと戻り、皆が流してくれた素材を全て購入。


 倉庫へと詰めるとソファーの部屋へと戻り、ラスティアとキャスティとファルを呼び出すと、マイルームへと戻って精錬作業を始めた。


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