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0426・暗闇ダンジョン・43階まで




 厄介な暗闇ソードを倒しつつ回収し、40階を終わらせ41階に。出来得る限り素材を回収しつつ、離れた所の物は捨て置いて先に進む。41階の地図も完成しているので進んで行くと、光っている地面を発見。あれって……。



 「皆、ストップ! ………棒でこうすると……やっぱり。地面が光ってるから、もしかしたらと思ったんだ」


 「おおー、落とし穴が見えるようになったのか。助かるぜ、コトブキ! これで結構なダメージを受けずに済む。正直に言って、落とし穴のダメージがバカにならねえんだよな」


 「自重プラス底の剣で刺されるから当然。ブービートラップとしても落とし穴は地味に厳しいもの。底の剣に毒でも塗ってあったら、本当に死ぬかもしれない危険な罠。それが落とし穴」


 「確かにそうよね。毒矢とか飛んでくるけど、毒を治して回復すれば済むもの。でも、落とし穴はねえ……」


 「自分の体重で刺さりますから、ダメージが思っている以上に大きいんですよね。威力イコール体重ですから」


 「だよねー。子供でも時間を掛ければ作れる罠だけど、容易に人を殺す罠だよ。それが回避出来るようになっただけ良かった。それに、この感じなら私達もすぐに見えるようになりそう」


 「そうだな。俺達も早めに自分で確認できるようになりたいし、次かその次には見えるだろう。そこまで時間は掛からない筈だしな。っと、来たぞ。混成だ」



 またもや暗闇ソードと暗闇シールドだが、上限いっぱいの10体が登場。正しくはソード6のシールド4だ。ただしタワーシールド4体なので、ちょっと面倒かもしれない。何といっても盾が大きい。


 セナが早速とばかりに黒魔銀のトンファーで殴りつけているが、やはり一撃で相手が後退してるね。それだけの威力があるのは本当に助かる。とはいえ突出すると危険なので後ろに戻す。


 その隙にキャスティが少し前に出て【ライトウェーブ】。そして後ろに下がると、ナツが少し前にで【ライトウェーブ】。そのナツも下がると、今度はエストが【ライトウェーブ】。


 この3重攻撃で暗闇ソードには結構なダメージが入る。僕とラスティアはすかさず【ダークボール】をセナが攻撃したタワーシールドへ。セスから少し体を出したフィーゴが、同じタワーシールドへ【ダークジャベリン】。


 これで1体の暗闇シールドを撃破。そうしていると、近付いてきていた暗闇ソードにシグマが【闘刃】で攻撃。「ドゴッ」という音と共に後退させつつ、その暗闇ソードと相対して仲間への攻撃を邪魔する。


 ユウヤが盾を構えつつ、持っている棍棒に【闘刃】を纏わせて暗闇ソードに攻撃。やはり斧で【闘刃】を使っているシグマよりもダメージを与えている。もともとが棍棒だからだろう。一気に倒すように攻めかかる。


 その近くではキャスティが暗闇ソードの攻撃を盾で防ぎ、ラスティアが薙刀に【闘刃】を纏わせて振り下ろしていた。中々の威力だったらしく地面に落ちると、その暗闇ソードへ追撃をするキャスティ。その一撃で撃破した。


 セスは盾で防ぎつつ【サンダーウェブ】を使い、暗闇ソードに絡めるように飛ばす。痺れたのか麻痺したのか地面に落ちると、そこへ僕が【闘刃】を纏わせた棒を振り下ろす。その一撃で暗闇ソードを撃破、残りは2体と2体か。


 素早く近寄ったセナが再びタワーシールドをボコって1体を撃破する。僕とラスティアが【ダークボール】を放つと、残っていたタワーシールドも終了。残りは暗闇ソード2体であり、それも既に虫の息だ。


 ナツが【ライトジャベリン】を放って1体を撃破すると、もう一体はセナ、シグマ、ユウヤにリンチにされて終了。イルが目立たないが、イルは邪魔な敵を牽制してくれていたし、アマロさんと召喚モンスターも同様だ。


 そしてトモエと支配モンスターは、敵が嫌がるように動いていた。最近トモエの支配モンスター達が、嫌がらせを好んでやっているのが気にかかるんだけど……大丈夫だよね? 何だか変な事に目覚めてなきゃいいんだけど。



 「おつかれー。牽制の皆はごくろうさま。おかげで前線組が首を刎ねられずに済んでるよ。流石に一撃で終わりは嫌だからね」


 「おつかれ。しっかしタワーシールド4体は止めてほしいぜ。動きはそこまでだけど、一番防御が硬くて大きいんだよなー。暗闇ソードが隠れやすいし、面倒このうえないぜ」


 「それもあるけど、やっぱり硬いのが厄介。セナだけが突破できてるけど、他の仲間にも闇属性武器が要る。それと、弓って属性金属で作ると属性を付けられる? それとも矢じゃなきゃ駄目?」


 「確か、弓の場合は距離に応じてじゃなかった? 矢だと結構遠くまで属性効果がしっかり残るけど、弓だと距離で減衰していく筈」


 「ええ、ラスティアの言っている通りです。どんな矢でも属性を乗せられますが、効果を考えると難しいところですね。弓と矢が揃うと非常に強力ですが、その反面コストが凄い事になりますよ」


 「むう……思っているより役に立ててないから悩む。属性の短剣を持っても、あまり役に立たない。光と闇の両方があれば、どっちでも対応できるし便利な筈。そう思ったんだけど……」


 「まあ、光が弱点なら闇に強いだろうし、闇が弱点なら光に強いのが普通よね。ついでにそれ以外だと光も闇も普通にダメージが出る筈だし。そうなると黒魔銀の弓って悪く無さそうね」


 「でも黒魔銀や白魔銀で弦も作らねばならなかった筈です。っと、この話は戻ってからにしましょうか!」



 再び魔物が出てきたので戦闘を開始する。今回は暗闇ソード5体だ。暗闇シールドが居ないので見えにくい事も無く、素早く散開して確実に牽制しつつ戦う。あっさりと勝利したら先へ。


 41階も十分に採り終わったので、42階へ。ここからは未知の場所だが、魔物は変わらないので安心ではある。首を刎ねられる危険性は常に付き纏うが、だからといって萎縮はしない。


 進んでいき、暗闇ソードや暗闇シールドを倒しつつ、地図を描きながら歩く。相変わらずトラバサミと落とし穴以外が分からないが、それでも2つが分かるようになって格段にダメージは減った。


 そのままウロウロと進み幾つか採掘や伐採をした後で、赤い魔法陣を発見。早めに発見できた事で、不慮の何かがあっても帰る事は出来るようになった。おかげで気分は楽だ。


 脱出の為の赤い魔法陣を探してウロウロするのも大変だし、見つからなければ延々と歩き続けなきゃいけない。それは大変なので、早めに見つかったのは本当に良かったよ。


 皆も安堵したが、その空気を引き締めるようにラスティアとキャスティが声をかける。弛緩した空気のままだと首を刎ねられかねないからね。気を引き締め直した僕達は、再び進んで行く。


 採掘をしつつ戦い、伐採しつつ進み、採取しながら地図を描く。そんなこんなで42階は終了。まだ時間がある為、43階へと進む。40と41では採取活動以外、ほぼ真っ直ぐ階段へと進んでいるので、そこまで時間は使っていない。


 これは出来る限り沢山の素材を持って帰る為に、階層を多く進むルートにしたからだ。ついでに攻略も進ませたいしね。最初は大変だったけど、今は暗闇ソードや暗闇シールドとの戦いも慣れた。


 これで属性金属の武器が増えればもっと楽になるだろう。誰に持たせるのが良いのかは悩むけど、流石に今回の分で作れる筈だ。


 あまり役に立ってない事を気にしてるみたいだから、イルからかな? それとも前衛組からだろうか?。


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TRPGの罠調べ御用達の10フィート棒が無いとな?
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