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0421・初めての素材




 僕達は他の採取場所を探してウロウロとしている。敵の数はそれなりに多く。なんといっても、<暗闇ソード>が厄介だ。本当に首ばかりを狙ってくるし、それは<暗闇シールド>と一緒に出てくると顕著になる。


 居場所を常に把握しておかないと、隙あらば死角に潜り首を狙ってくるんだ。NINJAに例えたけど、それが間違ってないと思える程だよ。首を守る防具を作った方が良いだろうか?。



 「有るなら保険にはなるだろうが、あんまり良い事とも思えねえな。首が動きにくくなっても困るし、そもそも女性陣は首輪を着けてる。邪魔にしかならないだろ」


 「ああ、そうか。自分がゴーグルだから、すっかり忘れてたよ。そういえば首輪を着けてたんだったね。となると、やっぱり自力でどうにかするしかないか。流石に死角に潜るのはね、味方にカバーしてもらうしかない」


 「そうね。死角に潜られると本人には分からないわ。誰かが気付いて防ぎあうしかないでしょう。もしくは怪しい奴を魔法で攻撃するか。死角に入ろうとする奴を牽制するのも良いと思う」


 「それか、対応する者を決めるかですね。その者が常に相対して戦っていれば、死角に潜る暇も無いでしょう。そうすれば急所攻撃をされずに済みます」


 「対応人員を決めるという方法が一番良いと思う。結局は目を離さないという事に尽きるけど、誰か他の人を襲おうとしたら攻撃して邪魔。これが最も正しいと思う。倒すのは他の人。それだけの人数は居る」


 「最大でも10体でしょ。それ以上居るから何とかなるね。<暗闇シールド>が出てくると途端に邪魔してくるけど、それも<暗闇ソード>に集中してたら大丈夫かな?」


 「<暗闇シールド>を倒す人員としてはセナかな? どうにも黒魔銀は良く効いてるみたいだし、武器攻撃でかなりのダメージを与えてる。一気に攻撃して倒せるみたいだから、熟せると思うよ」


 「マカセテ!」



 ある程度は決まったので、僕達は話し合いを止めて出発。敵が強いのも然る事ながら、急所攻撃をしてくるので気が抜けない。もちろん元から気なんて抜いてないけど、緊張感が違うんだよね。


 首を刎ねられると一撃だ。失敗をカバーする事もできない。特に僕は他のメンバーよりも気をつけなきゃいけないから、その分だけ緊張を強いられる。そういう意味でも慣れるしかないんだと思う。


 何度かの戦闘をした後、採取場所を発見した。採取に関しては黒い草のような物が生えていて、それを採取していくだけだ。当然、それが何なのかは採取するまで分からない。相変わらず雑草が多いけど、良い物も出たかな?。



 ―――――――――――――――


 <草> ティロエム・原種 品質:8 レア度:4


 葉っぱの外側がギザギザな植物。折ると中から液体が出てくるが、これを塗ると火傷や切り傷などに効く。薬効成分を抽出すると長く保存できる。通常のティロエムよりも薬効成分が強い原種は僻地でないと見つからない


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 <草> メイアップ草 品質:8 レア度:4


 先がくるくると丸まっている不思議な草。別名で賢者の杖とも言われる。アクを抜くと食べられるが、薬効を抽出していくつかの素材と混ぜ合わせると、集点薬などの材料になる


 ―――――――――――――――



 集点薬。という事は、おそらく師匠に渡せば買い取ってもらえるな。ティロエムの原種に関しては当たりか外れか分からない。他はティロエムとかだったので、当たりはこの2つぐらいだろうと思う。



 「珍しい物は手に入った? 私は<オールアップ草>とかいうのがあったわ。何でも食べれば一定時間、全能力値が1割上がるんだって。代わりに物凄く苦いうえ噛み続けてないといけないみたい」


 「罰ゲーム? どう考えてもネタで存在するとしか思えない。苦味に苦労しても1割だけ、しかも噛み続けるという事は、おそらく苦味を味わい続けなきゃいけない」


 「そうよ。それ割と有名な草だけど、なかなか見つからない草でもあるわ。物作りの連中が我慢して噛みながら作業するのよ。戦闘中にそんな事してられないしね」


 「それは苦味を感じている間だけ効くんですよ。だからこそ、他の物を口に入れて苦味を緩和すると効かないんです。絶対に苦味を感じる必要があるので、戦闘職には嫌われてます」


 「戦闘中に苦味で苦しめと言われてもな。集中力も無くなるだろうし、危険すぎる。それにどれくらい苦いか分からない。耐えられないほど苦いなら、戦闘中なんて自殺行為に等しいだろ」



 皆も採取が終わったみたいなので、先へと進もう。採取場所が出てきたから、後は伐採が出来る場所が見つかれば良いんだが。そう思いつつ進んで行くと、再び採掘場所を発見した。皆で掘って素材を入手していく。



 ―――――――――――――――


 <石> 火精石 品質:8 レア度:3


 火の魔力が篭もった特殊な石。魔力金属と溶かし合わせれば赤の魔力金属に出来る素材の一つ。沢山必要になるので頑張って掘ろう


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 <石> 土精石 品質:8 レア度:3


 土の魔力が篭もった特殊な石。魔力金属と溶かし合わせれば黄の魔力金属に出来る素材の一つ。沢山必要になるので頑張って掘ろう


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 <石> 風精石 品質:8 レア度:3


 風の魔力が篭もった特殊な石。魔力金属と溶かし合わせれば緑の魔力金属に出来る素材の一つ。沢山必要になるので頑張って掘ろう


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 これで一応精石は全て手に入ったね。後は必要な火精石と光精石が集まるかだけど、ここは難しいかな? 特に精石は数が要るし、ここはガチャだ。もちろん傾向はあるんだけど、出てくるかはランダム。


 そして必要な時に限って出てこないという物欲センサーは、ここでもしっかり発揮される可能性が高い。ま、僕の場合は誰かが手に入れてくれれば、後は買い取るだけで済むんだけどね。


 それはともかく、皆も採掘が終わったので進んで行く。相変わらず<暗闇ソード>と<暗闇シールド>の混成は厄介だ。どちらか一種だとそこまででもないんだが、混成になると途端に厄介になる。


 それでも常に死角に潜るのは止め、誰かに近付こうとしてるとダメージを与えてキャンセルさせる。こういう時ほど瀕死戦法が効くんだろうが、僕は未だに罠が見えないんだ。


 更には<爆発壁>や<ブラックウェーブ>など、確実にダメージを受ける罠も存在する。これを何とかしないと、ここでの瀕死戦法は無理だ。とてもじゃないけど、すぐに死ぬ。


 そんな話をしていると最後の1つ、伐採ポイントを発見。相変わらず真っ黒なよく分からない木を伐り倒し、素材をゲットしていく。若木が多いが、グリーントレウッドやアイストレウッドもあった。



 ―――――――――――――――


 <木> ファイアトレウッド 品質:7 レア度:4


 ファイアトレントの幹そのもの。木材としては優秀なトレウッドの中でも、火山地帯に住むトレントの物。高い炎熱耐性を備えた木であり、熱にも極めて強い為に薪などには使えない


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 <木> ゴルドウッド 品質:10 レア度:6


 幹も含めて金ピカな木材。非常に珍しいが唯それだけであり、特に優秀な木材ではない。極めて珍しく手に入り辛いが、手に入れたとて使い道があまり無い木。観賞用ぐらいだろうか? なお金ピカだが金は含まれていない


 ―――――――――――――――



 ファイアトレウッドは良いんだけど、このゴルドウッドっていう役に立たない木はどうしよう? 金ピカの木なんて、マリアさんぐらいかな? 買ってくれそうなのは。


 趣味の悪い金ピカの木だし、活かせそうなのもマリアさんぐらいしか思いつかないな。女王様だし、何かしら王城とかなら使えそう………だといいなぁ。


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