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0382・属性金属の武器




 夕食も終わり、ソファーの部屋からマイルームへと飛んでログアウト。雑事などを終わらせ、夕食やお風呂などを済ませたらログイン。属性金属を使って、色々作ってみる。



 ―――――――――――――――


 <短剣> 青魔鉄の短剣 品質:7 レア度:4 耐久730


 いたって普通で平凡な形状の短剣、ただし万人向けで非常に扱いやすい。青魔鉄を用いて作られており、多少の水属性が付いているものの、その効果は低い

 攻撃力28 破壊力1 水属性(微)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <短剣> 黒魔鉄の短剣 品質:7 レア度:4 耐久730


 いたって普通で平凡な形状の短剣、ただし万人向けで非常に扱いやすい。黒魔鉄を用いて作られており、多少の闇属性が付いているものの、その効果は低い

 攻撃力28 破壊力1 闇属性(微)


 ―――――――――――――――



 攻撃力や耐久は魔鉄製と何も変わらないけど、属性がちょっと付いただけだな。っていうか(微)という表記を初めて見たよ。こんなのあったんだね。



 ―――――――――――――――


 <短剣> 青魔銀の短剣 品質:7 レア度:4 耐久540


 いたって普通で平凡な形状の短剣、ただし万人向けで非常に扱いやすい。青魔銀を用いて作られており、強い水属性が付いているものの、武器として強力ではない

 攻撃力20 破壊力1 水属性(大)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <短剣> 黒魔銀の短剣 品質:7 レア度:4 耐久540


 いたって普通で平凡な形状の短剣、ただし万人向けで非常に扱いやすい。黒魔銀を用いて作られており、強い闇属性が付いているものの、武器として強力ではない

 攻撃力20 破壊力1 闇属性(大)


 ―――――――――――――――



 言われてたよりは強いけど、それでも鋼鉄よりちょっとマシなくらいか……。やはり武器としてはそこまで強くないね。代わりに属性で強く攻撃するタイプかな。


 切りつけた際のダメージというより、流し込む属性ダメージで敵を倒すと。実際どれぐらい効くのか分からないから、明日ラスティアかセナに使ってもらって確かめよう。その後はプレイヤーマーケット行きだなぁ。


 持ってたって使わないし、魔鉄の方は属性効果が低すぎる。それでも付いてないよりはマシなんだろうけど、代わりに大したダメージも出ないんじゃ、ねえ。


 ま、今日はこれで終わりかな。僕は明日の予定を考えつつ片付け、ログアウトしたら就寝した。本日はここまで。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2000年 11月4日 土曜日 AM8:18



 本日も同じような時間にログイン。ファルとキャスティの作った物を売りに出し、売上金を回収する。お菓子や料理などを購入して倉庫に入れると、ラスティアとキャスティとファルに声を掛け、ソファーの部屋へ。


 今日もナツ、イル、トモエ、アマロさんがかしましく会話しており、そこに2人も加わった。僕はファルに朝食を頼み、一旦マイルームに戻るとユウヤにフレンドコールを行う。



 『コトブキか? こんな朝早くからどうしたんだ。何かあったのか?』


 『連続でログインするって知らなかったから、今の内にと思ってね。実は属性金属が出来たんだけど、ユウヤの分をどうしたらいいか困っててさ。それで今の内に売ってしまおうと思うんだ』


 『ああ、属性金属な。了解、了解。優先付けて頼む』


 『分かった。それじゃあ、流すよ』



 そう言って、僕は青魔鉄、青魔銀、黒魔鉄、黒魔銀をユウヤに優先を付けて流した。すぐにユウヤは購入したので、後は向こうがどういう武器に加工するかだね。金属なら鍛冶師の出番だし。


 ついでに魔鉄と魔銀も流した方が良さ気かな? そう思った僕はついでにユウヤに聞き、魔鉄と魔銀も売りに出した。それらも全てユウヤが買ったのを確認したら、僕は師匠の家のソファーの部屋に戻る。


 すると、6人がジッとこちらを見てきたので、何かあったのかと思い声を掛けた。



 「こっちをジッと見てくるけど、なに? 何かあった?」


 「いったい何処に行ってたの、コトブキ? 急に消えたからマイルームへ行ったんでしょうけど」


 「そうだよ。属性金属をユウヤに売る為に戻ってただけさ。ナツとイルがソファーの部屋に居るって事は、ユウヤもログインしてると思ってね。それで売ってたんだ。ところで昨日短剣を作ったんだけど、今日試してくれない?」


 「短剣を試す……? ああ、属性金属の試しって事ね。という事は、青と黒の属性金属?」


 「そう。青魔鉄と黒魔鉄に青魔銀と黒魔銀。そこまで役に立つかは疑問なんだよね、魔銀。属性効果は高いんだけど、聞いてたのと変わらず鋼鉄よりは多少マシってくらいだったよ」


 「仕方ありません、それが魔銀です。魔物によっては非常に強力で、あっさり倒せるほどの武器なのですがね。ただし効かない相手には、全くと言っていいほど効きません。そういうたぐいの武器なのです」


 「トレントには火属性がよく効くし、それ以外の魔物にも効くけどね。ただ、相手の属性と同じか似てると全く効かないし、魔物によっては何故か効かない事もあるわ。ただし弱点なら猛烈に効く。そういう武器よ」


 「短剣を作ったのは何故? コトブキならもっと色々な武器を作れる。もしかして材料の問題?」


 「そう。短剣が一番材料を消費しなくて済むからね。あれ以下となると棒手裏剣ぐらいしかないんだ。流石にそこまで大量に持ってる訳でもないし、比べるだけなら短剣で良いだろうって思ってね」


 「それはそうだねって、どうやら朝食が出来たみたい」



 ファルが来たので食堂に行き、朝食を食べつつ話す。属性金属は本当に役に立つのか? という事なんだけど。



 「魔鉄を属性金属にして武器を作っても、然して役には立たんの。少々の属性ダメージが乗るくらいか。魔銀だと属性ダメージが主体となるが、逆に武器がやわく、そちらでのダメージは少ない」


 「一長一短がありますが、どちらも使いようですね。どう使うかが重要であり、武器の強さという事では決まりません。魔物によっては、圧倒的に魔銀の方が有利な場合もありますので」


 「属性に偏っておる魔物や、硬い魔物だと属性ダメージの方が早く倒せる事も多い。武器の強さだけでは、戦闘の優劣は決まらん。属性も手練手管の1つだと考えるがいい」


 「そうですね。それでも黒魔銀は役に立つと思います。闇属性に強い魔物はアンデッドくらいですし、順当なダメージを出してくれる筈。硬い相手だと壊れやすいかもしてませんが、ゴーレム相手なら十分使えるのでは?」


 「魔力で強化するのが当然の武器だからね。強化状態ならそこまで耐久も減らないでしょ。魔銀は強く強化されやすいしね」


 「そういえば、そういう強化もあったんだね。最近魔鉄のメイスで殴ってる事が多いから忘れてた」


 「私は弓が多いから強化出来ない、だから強化はそもそも使わない。【魔刃】や【闘刃】は使うけど、強化して戦う事はないかな? もしくは稀にあるくらい」


 「属性系の武器だと強化するのが基本ね。でないと属性効果が殆ど出ないから」


 「属性金属に付いている属性は、魔力を流して初めて効果を発揮します。魔力を流さねば唯の金属ですよ」



 成る程。そういう部分も聞いておかないと分からないね。切りつけるだけで属性効果が出るんだと思ってたから、適当に切りつけて使えない認定する可能性もあった訳で……怖い、怖い。


 ちゃんと使い方は知っておくべきだよ、本当。


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― 新着の感想 ―
これ防具やアクセサリーだとどう作用するんだろ
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