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0357・支配からの依頼




 マイルームに戻った僕はログアウト。現実でのやるべき事を終わらせ、再びログイン。ファルとセスの装備を作る。魔鉄が足りるかどうかは分からないが、とりあえず作っていこう。



 ―――――――――――――――


 <棍棒> 氷怪木と魔鉄のモーニングスター 品質:7 レア度:4 耐久820


 アイストレウッドと魔鉄を使って作られたモーニングスター。攻撃力も破壊力も耐久力も高く、安心して使える一品。故に多くの魔物に対応できる優秀な品であり、長く愛用できる。

 攻撃力28 破壊力7


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <盾> 氷怪木と魔鉄のラウンドシールド 品質:4 レア度:3 耐久900


 アイストレウッドと魔鉄を組み合わせて作られた盾。高い防御力と耐久力を誇り、修理できるので安定して長く使える一品。闘気を扱って防ぐ為、魔法使いに人気が高い

 破壊力減少4(闘気強化時6) 魔法攻撃減少6(闘気強化時)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <剣> 魔鉄のエストック 品質:7 レア度:3 耐久740


 魔鉄で剣身が作られたエストック。持ち手には皮が巻かれ、鞘はスノートレウッドで出来ている。戦争で使われる物よりは短く、全長で80センチほどしかない。先端に行くほど細く鋭くなっているが、闘気で強化すれば十分な殺傷能力を得られる。

 攻撃力30 破壊力1


 ―――――――――――――――



 数が少なかったからか足りたね。結構ヤバかったけど足りたなら問題なし。明日は妙な依頼を受けなきゃいけないし、流石にそろそろ寝よう。


 訓練場に行き、ファルとセスに作った武器と盾を渡したら、本日はここまで。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2000年 10月29日 日曜日 AM8:13



 今日はサインさんの所に行って依頼を受けてこなきゃいけない。ユウヤ達が居ないので戦力は少ないけど、何とかなる……と思う。できれば戦力は多い方が良いけど、無いものは仕方ないし、気持ちを切り替えよう。



 ―――――――――――――――


 使い魔:ラスティアのサブ職業:踊り子・下級のレベルが上がりました


 使い魔:キャスティのサブ職業:農家・下級のレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 ログインした僕は売り上げの回収とプレイヤーマーケットへと流すのを終え、ラスティアとキャスティに声をかけてからソファーの部屋へと移動する。


 そこではトモエとアマロさんが話していたが、話は弾んでいるようだ。僕はそこには加わらず、ファルを移動させたら料理の手伝いに行かせ、適当にギンと遊びつつ朝食を待つ。


 ファルが呼びに来たので移動し、朝食を食べながら雑談。師匠から少しアドバイスを受けた。



 「支配モンスターとは魔隷師のいう事を聞くものの、本質は魔物と変わらん。厄介ではあるが、弱点は変わらぬという事だけは覚えておけ。そして敵である以上は容赦をするな。殺せ」


 「まあ、殺しますけど……ああ、手心を加える可能性ですか。そんな事を戦闘でする事はありません、自分や仲間の命を危険に晒すだけです」


 「コトブキはな」


 「私? ……多分だけど大丈夫だと思う。可哀想だなーとは思うだろうけど、でも自分の仲間の方が大事だし、そこは分けて考えてるから大丈夫。今までに何度もあったし」


 「よう分からぬが、問題が無いのならば良い。それよりも、そなたら準備は出来ているのであろうな? 相手は権力者、というより王女である可能性が高い。何をさせる気か知らぬが、準備しすぎて悪い事は無いぞ?」


 「マイルームに退避……は、王女様とかは無理か。もし移動する王女様の護衛なら厄介だね、常に狙われる可能性がある。もちろん守るけど、何処に移動しても良いように網を張られてるかも……」


 「今から色々考えても上手くいかないわよ。こういうのは実際に行ってみてから、相手の考えないような事をして煙に巻けば良いの。つまり、いつものコトブキね」


 「いつもの、ですか……」



 僕がいつもおかしな事をしているかのように言うの、止めてほしいんだけどね? 冗談で言ってるんだろうけどさ。


 朝食が終わった後、僕達はマイルームへと戻り入念に準備を整える。必要そうな物をインベントリに詰め込んで準備を整えたら、転移札でサインさんの屋敷へ。


 中に入れてもらいサインさんと話すと、すぐに転移魔法を使われ、見た事も無い場所へと飛ばされた。僕もトモエもキョロキョロしてしまうが、サインさんに促されたので後ろをついていく。



 「残念ながら、ここが何処かも話せないの。後で分かるでしょうけど無駄口は叩かないようにね。だいたいは黙ってればいいわ、話は殆どついているし」



 そう言うサインさんに案内され、豪華な扉の前に居る兵士が左右に退く。その後、サインさんがノックをし、返事があってから入室。部屋の中を見なくても分かる。間違いなくここは王城だ。



 「お久しぶりね。まさか貴女まで居るとは思わなかったわ。女王として忙しいでしょうに」


 「愛娘の事だもの、そうも言っていられないわ。次女や三女も才能と能力は立派なのだけれど、あれらは背後の者が面倒極まりないの。今暫く泳がせてから嵌めようと思っていたんだけれど、その前に動きそうなのよ。せっかちな奴等で困るわ」


 「自分の首が飛ぶかもと思えば必死にもなるでしょう。あれらは自分の利権の事を考えてるんでしょうけど、そんな下らない事に固執していると、隣国から狙われるって理解できないのかしらね」


 「本当にね。何処の国もブラッディアみたいに無視してくれる訳じゃないのだけれど、随分と周りの国を軽んじているみたいよ。まあ、愚痴を言っていても仕方ないわ。……その子達が?」


 「ええ。貴方達、言っておいた魔隠石を出して」



 そう言われた僕達は、用意しておくように言われた魔隠石を出す。するとそれをサインさんが取り、女王らしき人に渡した。隣には薄幸の美少女みたいな女性が座っていて、年齢は僕達より2つか3つ年上って感じ。



 「間違いなく魔隠石ね。これを彼等が4日以内に取ってきたと? 十分に早いけど、戦闘の方はどうかしら?」


 「こちらの女の子、トモエは私の弟子よ。嫌われたのかウチには近寄らないけど、実力は十分。何より私が破門していないくらいだしね。そしてこっちの少年は、あの<破滅>の弟子よ」


 「………あの、<破滅のエンリエッタ>殿の?」


 「そう。だからこそ連れて来たとも言えるんだけどね。戦闘能力とセンス、そして才能は抜群よ。少なくとも<破滅>と同じ感性は持っているわ。それこそが一番異常なのだけれど」


 「「………」」



 女王も王女も僕を見て驚いてるなぁ。そこまで驚く事だろうか? 僕は僕であって師匠じゃないんだけどね。あの人なら驚かれるのも分からなくはないけど、僕は違うし、同じに見られても困る。



 「ゴホンッ! という訳で2人を連れてきたの。この2人なら間違いなく無事に届けてくれるでしょう。ブラッディアまでね」


 「そう。とにかく将来の女王たる者、隣国とは友好を深めておいて損は無いわ。まずは一番安全なブラッディアだけど、面倒な連中が蠢動してるの。娘をお願いね?」


 「「はい」」



 お願いという名の命令が分からない程ポンコツじゃないけど、思っていた通り王女の護衛かぁ……。しかもブラッディアまでとなると、長い時間が掛かるな。


 ……うん? ……待てよ…………。サプライズでやった方が良いし、黙っとこう。


 ネタバレになりますのでお気をつけ下さい


 感想欄に質問がありましたので端的にお答えしますと


 コトブキの物作り→素材は自己調達であり、結局は何かを作る+せっかく作るなら知り合いの物でもいいか=物作りの経験+知り合いへの貸し

 知り合い達はコトブキのクエストの手伝いであったり、スキル<解体>などでの支援。鍛冶師としての繋がりなどなど、色々な理由で繋がっています。

 トモエだけはかなりの部分「姉」という理由だけですが、それでも手伝いだったり関わりだったりとコトブキにとってプラスはあります。支配の魔女関連など


 ディディの町への転移札に関しては、感想欄に書かれている通り善意なので<魔石・中>を負担するという形です。


 作者自身も書いたかどうかちょっと記憶にありませんが、作る物の種類などでスキルへの取得経験値は変わります。

 なので、同じ種類の物ばかり作っていてもスキル経験値の取得効率が落ちます。よって主人公は色々な種類の物を作っており、その為に知り合いの物も作っています。

 槍スキルや棒スキルが停滞しているのも、実はその辺りに理由があります。


 今回の事は書いておいた方が良いと思い書きました

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― 新着の感想 ―
気心知れた相手であってもサプライズは人を選ぶぞ
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