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0349・魔隠穴09




 魔隠穴の中を進んで行くんだけど、やはり簡単に採掘ポイントが見つかったりはしない。それでも進んで行き、幾つかの採掘ポイントで採掘する。


 僕達は魔物を倒しながらウロウロするものの、時間が来たので引き返して脱出。町へと戻り、宿の部屋へ。食堂に行って食事をしても良かったのだが、【昏睡眠】を使ってから師匠の家へと戻る。


 転移札を使って戻った僕は師匠の家へと入り、スケルトン・クラフターに師匠の所へ案内してもらう。



 「コトブキだけ戻ってきたのか? 何か理由があるのかもしれぬが珍しい事だ」


 「師匠にお聞きしたいのですが、僕がお金を払ったら転移札を作ってくれますか?」


 「ふむ、転移札をか……。どこに繋がるものだ? 場合によっては作ってやらぬ事もない」


 「今僕達はサインさんに言われて魔隠穴を攻略中なのですが、ラスティアが言うには魔隠穴で魔力感知系が上級まで上げられるらしいんです。それと魔隠穴では闇精石が見つかりました。あれらを採掘するには通うしかありません」


 「……魔隠穴に行っておるのは知っておるが、あそこにか。妾も行った事があるが、然して難しい場所でもなかったので、さっさと攻略して帰ったわ。まさかあそこに闇精石があったとはな、妾でさえ知らなかったぞ」


 「通う以上は行き来する必要がある訳ですが、あそこが何処かも分かっていませんし、まず転移魔法陣が通じているかも分かりません」


 「魔隠穴のあるディディの町に転移魔法陣は通じておる。ただしサキュリアの王都からしか通じておらぬ筈だ。まあ使い難かろうな。……ふむ、弟子価格に下げて150万デルというところか」


 「た、高いですね。とりあえずマイルームからお金をとってきます」



 僕は師匠の目の前でマイルームへと移動し、倉庫から150万デルを取り出す。そして師匠に手渡すと、師匠は「待っておれ」と言って部屋を出て、すぐに戻ってきた。


 その後、師匠はサインさんの家に転移し、そこから転送陣を使ってディディの町へと飛ぶ。到着した場所から少し離れ、師匠は木札を持って”複数の”魔法陣を同時に使う。その魔法陣が木札に収束すると、転移札が完成したようだ。



 「これで出来上がりとなる。今のコトブキでは魔法陣を全て記憶しても使えんぞ? まあ、挑戦しても良いが無意味にしかならぬ事は覚えておけ。それでは妾は戻る。そうそう、魔隠穴では魔纏石が手に入る筈だ。それは持って帰ってこい。妾が買い取る」


 「分かりました。確かに魔纏石は幾つか手に入っています。建築材みたいなので僕には使い道がありません、なので保管しておきますよ」


 「うむ。魔隠穴自体はさっさと攻略してしまえ。素材を集めておれば、そのうち上級に上がるであろう。流石に上級に上がるには時間が掛かるうえ、ここでもダラダラしておるとサインが五月蝿く言うてくるぞ? ではな」



 そう言って師匠は転移していった。僕はもう一度ディディの町の宿に行き、とっている部屋に戻る。マイルームに戻った僕は食事をとってログアウト。現実へと戻った。


 雑事や食事を終わらせて再びログイン。僕はマイルームで魔鉄を使った武器作成を行っていく。これはやっておかなきゃいけないからね。



 ―――――――――――――――


 <短剣> 魔鉄のククリナイフ 品質:7 レア度:4 耐久740


 ひらがなの「く」の字の形をした短剣。魔鉄を用いて作られており、持ち手には皮が巻かれ、鞘はスノートレウッドで出来ている。手に馴染み、切れ味鋭く、安心して使える一品

 攻撃力27 破壊力1


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <短剣> 魔鉄の短剣 品質:7 レア度:4 耐久730


 いたって普通で平凡な形状の短剣、ただし万人向けで非常に扱いやすい。魔鉄を用いて作られており、持ち手には皮が巻かれ、鞘はスノートレウッドで出来ている。闘気で強化した際の切れ味も高く、優秀な一品

 攻撃力28 破壊力1


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <剣> 魔鉄のファルシオン 品質:7 レア度:4 耐久790


 魔鉄で出来たファルシオン。魔鉄を用いて作られており、持ち手には皮が巻かれ、鞘はスノートレウッドで出来ている。切れ味が鋭く、修理しながら長く使える一品

 攻撃力30 破壊力1


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <剣・片手斧> 魔鉄の鉈 品質:7 レア度:4 耐久790


 魔鉄で作られた大型の鉈。伐採よりも戦闘用として作られており、持ち手には皮が巻かれ、鞘はスノートレウッドで出来ている。闘気を篭めて叩きつけるだけでも十分なダメージが与えられる

 攻撃力28 破壊力4


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <片手斧> 氷怪木と魔鉄の片手斧 品質:7 レア度:4 耐久820


 アイストレウッドと魔鉄で出来た片手斧。使いやすい半月型の刃であり、完全な戦闘用の斧として作られている。木を伐り倒すのには向かないので注意。闘気を篭めた際の威力はかなり高く、十分に使っていける一品

 攻撃力29 破壊力4


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <盾> 氷怪木と魔鉄のカイトシールド 品質:7 レア度:4 耐久920


 アイストレウッドと魔鉄を組み合わせて作られた盾。高い防御力を誇り、闘気で強化した際の防御力もかなり高い。安定性が高く、修理しながら長く愛用できる一品

 破壊力減少5(闘気強化時7) 魔法攻撃減少7(闘気強化時)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <盾> 氷怪木と魔鉄のタワーシールド 品質:7 レア度:4 耐久960


 アイストレウッドと魔鉄を組み合わせて作られた盾。高い防御力を誇り、闘気で強化した際の防御力もかなり高い。安定性が高く、修理しながら長く愛用できる一品

 破壊力減少6(闘気強化時8) 魔法攻撃減少8(闘気強化時)


 ―――――――――――――――



 「今日のところはここまでだね。明日ファルの装備とセスの装備を作ろう。魔鉄が足りるかな? 場合によっては夜に採掘に行かなきゃいけないかも……」



 訓練場に行き、皆に装備を手渡したら僕は囲炉裏部屋に戻る。ファルとセスの分は明日だと言っておいたので、文句は出なかった。今日はここで終わり。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2000年 10月28日 土曜日 AM8:26



 今日もログインするんだけど、3人は連続ログインをするって言ってたから、今日会ったら説明しておかないといけない。



 ―――――――――――――――


 使い魔:ラスティアのサブ職業:踊り子・下級のレベルが上がりました


 使い魔:キャスティのサブ職業:農家・下級のレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 ログインして囲炉裏部屋。売り上げを倉庫に入れて、ファルとキャスティの作った物を売りに出す。次に囲炉裏部屋でラスティアとキャスティと一緒に食事をしつつ、昨日の話をしておこう。



 「成る程ね。上級に上がるまでに時間が掛かるから、<破滅>に言って転移札を作らせたと。まあ、確かに悪くないんじゃない? 闇精石っていうのが要るなら、採りにくるしかない訳だしね」


 「あの<破滅>殿が魔纏石を欲しがるのは少々気になりますが、建築にしか使えないでしょうし、多分大丈夫でしょう。おかしな事には使えない筈ですから」


 「まあ、アイツが欲しがるって何か怖いけど、流石に魔纏石で変な事は出来ないでしょう。私には思いつかないし」



 雑談をしつつ食事を終えると、ちょうどフレンドコールがあったので宿の部屋に移動。そのまま宿を出て皆と合流した。


 魔隠穴へと移動しつつ、僕は皆に昨日の夜の事を話していく。



 「つまり、<支配の魔女>が五月蝿く言ってくるかもしれないから、早めに魔隠穴は攻略しろって事ね。そしてここに来る為のアイテムはコトブキが手に入れたと」


 「150万デルもしたけどね。でも闇精石が採れるしスキルが上級まで上げられる。それを考えると安い買い物だったと思うよ」


 「確かにそうだけど、よくそんなお金あったね」


 「コトブキはプレイヤーマーケットで暴利を貪ってる」


 「いやいや何言ってんの? プレイヤーマーケットは値段が付けられないだろうに」


 「そうそう。プレイヤーマーケットでは強制的に市場価格になるからね。誰も値段を勝手に変えられないわよ。その御蔭で助かってるけど」



 そういう人多そうだよね。


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