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0033・棒術と中層での戦い




 普通の武具屋に行き鉄の短剣2本と鉄の小剣、更に鉄の杖を売った。纏めて6700だったので売り、代わりに伐採用の鉄の斧12000と鉄の鉈9800を買っていく。当然だが武器に使う訳じゃない。


 師匠がくれた黒曜石の鉈もいつまで保つか分からないし、今の内に買っておいた方が良いので買っておく。町に来るのも面倒臭いし、僕の主戦場は<屍人の森>だ。そんな事を考えつつ帰っている最中、ウサギが居たので石と木の槍を投げた。


 上手い具合に直撃して倒せたのはいいのだが、再びウサギ耳が落ちた。……どうなってるんだ、本当。フォグに着けとこう。



 ―――――――――――――――


 ※スキル:【槍術】が規定のレベルに達したので、【槍術・下級】にランクアップします。

 【槍術・下級】に【速突き】が追加されました


 ―――――――――――――――



 【槍術・下級】に【速突き】ねえ……これってアクティブスキル? って事は……ランクアップするまではアクティブスキルが手に入らない訳でー……要するに、<レトロワールド>はスキルで無双ゲーじゃないって事ね。


 古いゲームってようやくスキル覚えたと思ったら、必要も無いしょっぱいスキルだったりするしなぁ。この【速突き】っていうのも……うん、自前で出来るから要らないね。むしろ【身体強化】を使って突いた方が速いや。


 まあ、スキルのランクが上がった以上は、通常攻撃の威力も若干程度は上がりそうかな。上がらなくても何がしかプラスになってるでしょ、たぶん。とにかく師匠の家に帰ろう、浅層で木と石を稼がなきゃいけないし。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 師匠の家に戻ってきたので、お金を置いて出発だ。その前に腐った肉を食べさせて、錬金術の練習をしておくか。



 ―――――――――――――――


 サブ職業:錬金術師・下級のレベルが上がりました


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 よし! インベントリもスッキリしたし、そろそろ出発だ。僕達は浅層を歩きまわりつつ、<澱み草>を始め様々な物を手に入れていく。相変わらず浅層の物だけじゃ【採取】スキルは習得できないが、師匠にも言われていたので焦る必要は無い。


 ある程度の細さの木を見つけ、その木を伐採していく。その最中に周囲を警戒してもらうが、フォグ以外は確認しに行ったりしてから戻ってくる。どうやら順調に知能の方も上がっているらしい。御蔭で助かる。


 木を切り倒したら丸太になって手に入ったが、そこはゲームなのでスルー。丸太を必要な長さに切って、【変形】で加工したら木の盾の完成だ。しかし、ここで更にもう1つ。木のラウンドシールドの表面を石で被覆し、裏は取っ手と麻縄で固定出来るようにする。



 ―――――――――――――――


 <盾> 石と木の盾 品質:4 レア度1 耐久140


 木の盾の前面が石で被覆されている。錬金術を駆使しなければ作れない盾

 破壊力減少2


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 よしよし。品質が4なうえ、師匠のスケルトン・クラフターに作ってもらった物より性能が良い。まあ、石も使ってるから当然だけど。それはともかくとして、残った木で棒を作り、それも石で被覆しよう。それで破壊力のマシな武器が作れる筈。



 ―――――――――――――――


 <棒> 石と木の棒 品質:3 レア度1 耐久100


 木の棒の表面を石で被覆してある棒。武器としての硬さと重さを手に入れた

 攻撃力4 破壊力2


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 うーん……おそらく質が悪い所為で大した武器になってないんだと思う。それでも今までの石と木の槍よりマシだな。ここ最近は耐久も上がって壊れる速度が緩やかだったからなあ、そのうえクラスアップもしてるし。


 とにかくコレを使って少し戦ってみよう。上手くいくならファルとセナの武器は作り直しだな。



 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました

 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 レベルが低いから上がりやすいけど、それ以上に棒の破壊力が高い。槍と違って穂先が無いからか、破壊力の補正が高いんだと思う。一撃でスケルトンドッグの骨を砕いたのには笑ったよ。如実に破壊力の差があるからね。


 当然ながらファルの棍棒も、セナのトンファーとヌンチャクも木と石で作り直した。おかげで木よりも石の方が随分減ったくらいだ。それでも新しい武器の威力は高いらしく、嬉しそうに振り回している。ゾンビも蹴り飛ばせば済むので、足を切らなくてもいい。


 そろそろ、新武器を引っ提げて中層に行こう。今の装備なら、壊れかけの石球でなくとも戦える筈。僕達は中層に行き、ボーンファングベアに石球を2度投げつけた。こちらに近付いてきて爪で薙ぐものの、ファルはあっさりと流す。


 体が泳いだ瞬間、セナの右頭部への一撃と、僕の左頭部への一撃が同時にヒット。行動キャンセルになり、そのままタコ殴りにして倒した。僕とセナの攻撃がほぼ同時だったので、どっちの攻撃なのか、あるいは両方が重なったからなのか……判断がつかなかった。



 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました

 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 進化個体の経験値はやはり多いなー。おっと、あの後ろ姿は見た事が無い魔物だ。人型だが、とりあえず鑑定してみよう。



 ―――――――――――――――


 <スケルトン・マジシャン> アンデッド Lv6


 生前は魔法使いだった人間種。どの属性を使ってくるかは、実際に使ってこないと分からない


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 魔法使い系か……こっちには気付いてないので、先手必勝!!。



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 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 まさかの一撃というね。壊れかけてもいなかったんだけど、出来るだけダメージを与えたくて【身体強化】を重ねて投げたんだ。正しくは魔力と闘気の【身体強化】を両方使ったんだけど、その結果猛烈に消費した。もともと消費は多いけど、両方使うとおそろしく減る。


 絶対に今の時点で使えるようなスキルじゃないんだろうな。敵を簡単に倒しすぎてるし。もちろん自分で努力して使ってるんだから、誰にも文句を言われる筋合いは無いけどね。それはともかく、向こうにも敵がいるから倒そう。



 ―――――――――――――――


 ※スキル【棒術】を習得しました


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 またウィンドウが出たから何なんだと思ったら、そういや【棒術】はまだ持ってなかったんだっけ? だったら先ほどの一撃は、セナの攻撃で行動キャンセルだったんだな。ヌンチャクも石を被覆すると怖い武器になるみたい。


 まあ、完全無欠の鈍器だし、遠心力で攻撃してくる危険極まりない武器だけどね。ファルの棍棒の威力も上がってるし、敵を倒すのも楽になったよ。おっと、再び虎を発見。



 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました


 召喚モンスター:セナのレベルが上がりました


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 進化してからレベルがなかなか上がらなかったけど、やっと上がった。相手は進化個体だけど、それでも上がりにくいねぇ。仕方ないんだけども、これからの事を考えると大変だ。


 そろそろ夕方が近いから師匠の家に戻ろう。今度は索敵しつつ、不意打ちを受けないように、落ち着いて急ぐよ。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 師匠の家に戻ってこれたけど、こうやってちゃんと警戒してると出てこないんだよ、本当。なんで警戒していない時に限ってキッチリ出てくるんだろう?。


 師匠のスケルトン・クラフターに挨拶し、<澱み草>を渡してから、出された夕食をとったらログアウト。そういえば解体道具買ったけど、解体させられる相手がいないな。いや、倒した段階で増えてるのか?。


 後で【解体】スキルの事を確認しておこう。


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