表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
267/562

0267・防具更新




 なかなかに優秀だったので、とりあえず作れる物は色々と作成してみる事にした。失敗しても仕方ないけど、なるべく成功させたいので見本通りに作製していく。



 ―――――――――――――――


 <脛防具> 氷熊と黒亀甲羅の脛当て 品質:6 レア度:2 耐久440


 フリーズベアの皮をメインに、ブラックトータスの甲羅で補強された脛当て。脛部分のみではあるが、非常に硬く簡単には壊れない優秀な防具。ただし蹴りに使うと反動が酷いので注意。蹴りに使うなら綿を入れるべきである

 防御力6 耐寒(小) 氷属性耐性(小)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <手袋> 氷熊と黒亀甲羅の指貫グローブ 品質:6 レア度:2 耐久400


 フリーズベアの皮をメインに、ブラックトータスの甲羅で補強されたグローブ。握った際の打突部分と手の甲の部分に黒亀甲羅が付けられている。殴る際の威力を上げてくれる他、多少の防御力がある

 防御力4 耐寒(小) 氷属性耐性(小)


 ―――――――――――――――



 剣帯とかを変えても良かったんだけど、肥料を取りに来たキャスティがジッと見てきてるんだ。確実に自分の分も作れって目で言ってきてるから、これ以上はフリーズベアの皮を使えない。


 仕方なくキャスティの足に合わせてブーツを作っていると、何故かラスティアが囲炉裏部屋に来てジッと作業を見始めた。どうせこうなると思ってたから良いけど、囲炉裏部屋に来た用事は放っておいていいの?。



 「ここに来たのは休憩とお菓子を取りに来ただけよ。そしたらブーツを作ってるみたいだから、ジッと見てたの。当然私の分も作ってくれるんでしょ?」


 「それは良いけど、キャスティの分が終わってからね。僕もたまたま作ってみたら上手くいっただけだし、3人分で精一杯の皮しかないんだ。他の皆の分は無理だし、明日戦った程度じゃ足りないと思う。他の素材は余ってるんだけど」


 「あの森の素材なら余って当然でしょ。どれだけの乱戦だと思ってるんだか、そう言いたいくらいに魔物を狩ったしね。武器が壊れそうな程に戦ったんだから、素材ぐらい余ってくれないと困るわよ」


 「コレが今作ってくれているブーツなんですよね。爪先部分に硬い物を着けて守るというのはありますけど、踵の部分にも使うというのは珍しいと思います。稀人の世界の靴でしょうか?」


 「いや? 単に踵も弱点の一つだから守っておこうと思っただけだよ。正確には踵からアキレス腱の部分だけど、ここをやられると立てなくなるからさ、守れるなら守っておきたいんだ」


 「成る程。………うん。ソフトレザーでありながら必要な所は圧縮して固めてあるからか、思っているよりも履きやすくて動かしやすいですね。スパイクも効くみたいですし、総じて今までの物より優秀です。パープルリザードの皮で滑りにくくなってますし」


 「そういえばグローブもフリーズベアの皮ね? 滑りにくいパープルリザードの皮じゃないのは何故?」


 「指先に使うなら滑りにくい素材の方が良いけど、指貫グローブは指先が出るからだよ。別に滑りにくい素材で作る必要ないでしょ?」


 「ああ。言われてみれば確かにそうね。やっぱり靴の裏か、剣の持ち手に巻くぐらいしか使い道はないのかー。稀人の知識で何かあるのかと思ったけど、滑りにくいってだけじゃあ、そこまでなのねえ」


 「仕方ありませんよ。精々細かい作業をする時用のグローブぐらいでしょう、他の使い道なんて。無理に使う物でもありませんし、余ったのなら鍛冶屋にでも売りますか?」


 「鍛冶屋なら確かに需要はあるかもね。商品の持ち手だって交換しなきゃ売れないし、パープルリザードの皮が巻いてあるなら売れるかも。まあ、あくまでも可能性がちょっと上がるくらいだろうけど」


 「よし、終わり。次はラスティアね」



 キャスティは色々確かめていたが、問題なしとして農地に行った。さっきまでラスティアと喋りながらお菓子を食べてたけど、そのまま持って行っちゃったよ。別に悪くはないけど、お菓子食べながら農作業するんだろうか?。


 何だか似合わないなーと思いつつ、ラスティアのブーツと指貫グローブを作った。それと大槌蟹の甲殻が付いている革鎧から甲殻を外し、代わりに黒亀甲羅を小さくして付けていく。そして完成したのが、コレ。



 ―――――――――――――――


 <鎧> 黒亀甲羅片の革鎧 品質:4 レア度:2 耐久190


 普通の革鎧にブラックトータスの甲羅片を取り付けた物。防御力は上がっているが、その分重くなっているので注意。革鎧の上から付けてあるのでスケイルアーマーに近い鎧となる。音がするので気を付けよう

 防御力13(闘気強化時16)


 ―――――――――――――――



 防御力が前より1上がってる。前は大槌蟹の槌部分の甲殻だったから、そもそも防御力は高かったんだろう。それよりも防御力が1上がって軽くなってる事が需要だ。鑑定では重いとなってるけど、今までよりは軽いんだから問題ない。


 鑑定の説明にスケイルアーマーと出てるから思い出したけど、古い時代の防具って革の上から補強した物が多かったんだっけ? 西洋ってプレートアーマーがやたらに有名だけど、それ以外の鎧も多くあったんだよね。


 革鎧の内側に金属片をビッシリ付けたブリガンダインとか、日本の鎧である小札こざね鎧と同じラメラーアーマーとか。良さ気なレザーアーマーを買って、その上から自分で補強すれば問題無いし、ハイドアーマーを着ても良い。今度作ってみようかな?。


 ちなみにハイドアーマーというのは、なめしていない毛皮を直接鎧にしたもので、<ナイトロード>にも出てくる。山賊の着てそうな毛皮という訳でもなく、毛などを処理し、皮として使えるようにした物が鎧に加工されていたりもする。


 そのハイドアーマーは主に鎧下として着られるか、それとも金属片などを付けて防御力を上げた物が主流だったらしい。表を補強した物をスケイルアーマーといい、裏を補強したものをブリガンダインという。他にも色々あるらしいけど、ゲームに出てくる物と混ざってたりするんだよね。情報が。


 スケイルアーマーとスプリントアーマーとやらは取り付け方が違うらしいけど、僕も詳しい事はそこまで知らない。あれだ、細けえ事はいいんだよ! という感じ。鎧だって使える事の方が大事だし、種類や名前を知ってる必要なんて無い。どうせ鑑定で出るし。


 色々な角度から見て、実際に着てみても特に問題なし。公式イベントにはコレで出ようと思っていると、今度はセナがジッと見てきていた。どうやら革鎧を補強してほしいらしい。まあ皮は無いから鎧の補強くらいなら良いけどね。


 そうして黒亀甲羅でセナの革鎧を補強していると、セナが何処かに行った後で帰ってきた……ファルとセスを連れて。色々言いたい事はあるけど、暇がある内にやってしまうかと思い了承。3人分の革鎧を強化する。


 音が多少鳴るものの、それでも防御力が上がった事に喜んでいる。細かな傷もあったし、修理に出さなきゃいけなかったかな? もしくは公式イベントが終わったら新しい鎧を買いに行こうか? そう言うと3人とも頷いた。


 せっかくなら新品の方が良いだろうし、僕もそっちの方が気分が良い。それに黒亀甲羅はまだまだあるしね、ここで使った分が減っても、特に気にならない程度は残ってる。



 ―――――――――――――――


 サブ職業:錬金術師・下級のレベルが上がりました


 使い魔:ラスティアのサブ職業:踊り子・下級のレベルが上がりました


 使い魔:キャスティのサブ職業:農家・下級のレベルが上がりました

 使い魔:キャスティのサブ職業:農家・下級のレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 ……キャスティはまた張り切ったのかな?。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ