表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
250/563

0250・スカルモンド領のダンジョン36階




 戻ってきたので再びダンジョンへと進む。36階に転移し、初めて進む訳なんだけど……まさかの深い森とは思わなかった。改めて【精密魔力感知・下級】と【練気感知・下級】を使いながら踏み込む。


 少し進んでみるとすぐに魔物らしき反応があったので、石を投げたら「コケッ!?」という声が聞こえてきた。嫌な予感が凄くしたが、出てきた魔物を見て緊張感が走る。間違いなく鶏系の魔物だろう。



 ―――――――――――――――


 <ハイフォレストチキン・♂> 魔物 Lv28


 フォレストチキンの上位種。鳴いて魔物を集めるところは全く変わっていないので要注意。倒さないといつまでも鳴かれるので、可及的速やかに仕留めるべし


 ―――――――――――――――



 「クケェェェェェェーーーーーッ!!!!」



 石を投げたのが悪かったのか、それともコイツが居る以上は素直に諦めるべきなのか悩む。どのみち1匹でも来たら鳴かれてしまうんだし、むしろ安全な場所に集めて殲滅した方が安全を確保出来ると思う。


 ハイフォレストチキンにいつ鳴かれるか怯えながら戦うよりは余程マシだろう。僕はその事を皆に伝え、入り口近くの開けた場所で出来る限り集める事にした。範囲魔法を持つ者は範囲魔法を使って出来るだけダメージを与える。


 【ダークウェーブ】や【ライトウェーブ】、更には【ウィンドウェーブ】や【アースボム】などが飛び、集まってきた魔物にダメージを与えていく。



 ―――――――――――――――


 <ハイフォレストチキン・♀> 魔物 Lv31


 フォレストチキンの上位種。雄と同じく鳴き声で敵を呼び寄せる為、出来得る限り早く倒してしまおう。肉をドロップする雄とは違い、卵をドロップする


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <ブラックトータス> 魔物 Lv33


 非常に硬い甲羅を持つ亀の魔物。硬い甲羅の防御に【土魔法】を操り、不用意に近付くと高速で噛みついてくる。強力な遠距離攻撃か、硬い甲羅を抜く何かを持っていないなら戦わない方がよい。足が遅いので逃げるのは容易い


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <パープルリザード> 魔物 Lv30


 紫色の毒々しい色合いをしたトカゲの魔物。口から吐き出してくる毒は非常に強力で、皮膚に付いただけでも毒に侵されるので要注意。毒の治療薬か回復魔法を使える者を連れていないと戦うのは危険であり、逃げる事をお薦めする


 ―――――――――――――――



 最後のパープルリザードがヤバい。【クリアポイズン】が効かない可能性もあるので今の内に脱出したいけど、魔物が大量に集まっている状態では逃げようが無い。特にパープルリザードの足が速いので逃げられないだろう。



 「パープルリザードが居るので気をつけて下さい! とはいえ、コイツの毒は数回【クリアポイズン】を使えば治ります」


 「アンタとコトブキは【クリアポイズン】が使えるから大丈夫でしょう。それよりもチキンがウザイのよ。こいつら幾ら呼ぶ気!? 攻撃を受ける度に鳴いてくれちゃって!!」


 「文句を言わずに素早く処理して下さい。敵が多くて、こちらも捌くのが精一杯です。ブラックトータスの【アースボム】は潰せていますが、気をつけて!!」



 ブラックトータスは【アースボム】まで使えたのか。フォグは気をつけてくれないと相手に……と思ったら、何故かブラックトータスの【アースボム】がハイフォレストチキンに炸裂した。どうやらフォグは【幻惑魔法】を使っていたらしい。


 おかげで助かったものの、こちらにいつ炸裂してくるか分からないのが怖い。ちょっと頻度を上げて【ダークウェーブ】を撃ち込んでおこう。そうすれば【ダークウェーブ】にぶつかって炸裂する筈だ。


 皆と一緒に戦い続けるも、なかなか敵の数が減ってくれない。いや、厳密には減ってるんだけど、何処からか聞きつけて参戦してくる奴等が居る。おかげで槍が壊れてしまい、現在仕方なく棒で戦ってるくらいだ。


 ようやく数が減ってきたので楽になってきたけど、ブラックトータスがなかなか倒せない。近付いて【魔刃】を使えば貫いて倒せるんだけど、結構なMPを使わないと貫けないので簡単には減らせないんだ。


 数はそんなに多くないんだけど、減らせないのもあって厄介な状況に陥っている。何より近付くと凄い速さで噛みついてくるので、向こうが近付いてきたら、こっちは離れるしかない。背後からなら近づけるんだけど……。


 それでも敵が減ってくれば後は楽になってくるもので、闘気が残っているので闘気を使い、ブラックトータスを始末していった。背後から近付き、甲羅を貫くように螺旋状にした【闘刃】で抉り殺していく。流石のブラックトータスもこれには耐えられない。


 甲羅が硬いのであって、中の肉体まで硬い訳じゃないしね。そうやって貫いていき、ようやく完全に殲滅し終わった。長い戦いの終わりだ。



 ―――――――――――――――


 種族レベルが上がりました

 種族レベルが上がりました

 メイン職業:ネクロマンサー・下級のレベルが上がりました


 使い魔:ラスティアの種族レベルが上がりました

 使い魔:ラスティアの種族レベルが上がりました

 おめでとうございます。使い魔:ラスティアの種族がハイサキュバスにランクアップしました

 メイン職業:暗殺者・下級のレベルが上がりました


 使い魔:キャスティの種族レベルが上がりました

 使い魔:キャスティの種族レベルが上がりました

 おめでとうございます。使い魔:キャスティの種族がハイ・ハーフラミアーにランクアップしました

 メイン職業:盾士・下級のレベルが上がりました


 召喚モンスター:セナのレベルが上がりました


 召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました


 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました

 召喚モンスター:フォグの【幻惑魔法】に【小鳥】が追加されました

 召喚モンスター:フォグの【幻惑魔法】に【薄闇】が追加されました

 召喚モンスター:フォグの【幻惑魔法】がランクアップし、【幻惑魔法・下級】となりました


 召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました


 召喚モンスター:シグマのレベルが上がりました


 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 召喚モンスター達のレベルが1つしか上がらなかったって事は、ギリギリぐらいなのかな? ラスティアとキャスティは2つ上がって種族進化を果たしたけどさ。2人にとっては通ってきた道とはいえ、ようやくって感じだろう。



 「やっとハイクラスだけど先は長そうねー。まあ、前も長かったから何とも言えないけど。それでも初めてハイクラスに上がった時よりは圧倒的に早いのよね」


 「コトブキが頻繁に戦いに出ますから、当然と言えば当然です。そもそも普通はこんな頻度で戦闘なんてしませんよ。コトブキ自身はアレですから仕方ないですけど、戦闘狂と言われても仕方のないほどに戦ってます」



 僕は戦闘狂ではないけどね? そもそもプレイヤーが戦いに明け暮れるなんて当たり前の事だし、他のプレイヤーだって変わらないよ? ……っと、まだ敵が来てたのか。ドロップ拾いは中断して、ブラックトータスを倒そう。



 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:セナのレベルが上がりました


 召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました


 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました


 召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました


 召喚モンスター:シグマのレベルが上がりました


 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 3匹倒しただけでレベルが上がるって事はギリギリだったんだなぁ。さっさとドロップ拾ったら今日はもう帰ろう。砂漠の階と同じく、短時間ながらも濃密な時間だったから疲れたよ。


141話の誤字報告、ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ