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0227・蟹と甲殻と通知ラッシュ




 ボス部屋から先へと進み、下への階段を下る。転移魔法陣を登録して先へと進むと、海と岩場の地形だった。遠くに人型の生物? と大きな蟹が見える。ここの魔物は水棲系で間違いないだろう。


 盾組に前を任せつつ進んで行くと、早速魔物がこちらを見つけたのか襲ってくる。好戦的な連中だなぁと思うも、魔物なので当然かと思い直す。



 ―――――――――――――――


 <ビッグハンマークラブ> 魔物 Lv2


 ハンマークラブが巨大化したモンスター。強力な鋏の右腕と、槌のような左腕を持つ。非常に強力な攻撃に注意しよう


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <サハギン> 魔物 Lv31


 二足歩行の水棲系モンスター。主に槍を持っているが、剣や斧を持っている個体もいるので気をつけよう。連携されると厄介だ


 ―――――――――――――――



 レベルがかなり上がっている感じがするけど、これもどうなんだろうなぁ。種類によって強さが色々変わるから、一概に高レベルだから強いって事は無いし……。人間種だと位階やレベルで強さの大凡おおよそは決まるんだけど、魔物は難しい。



 「まあねえ。種族としての位階は一番下なのに、他の種族だとハイクラスというのもあるもの。分かりやすく言うとゾンビとグールかしら? グールと同じ位階ってハイゾンビだしね」


 「更に付け加えて言うと、ゴブリンのハイクラスは、通常のゴブリンとホワイトゴブリンの間くらいですよ。あれはハイクラスなのに亜種に分類されるらしく、ハイクラスより先が無いそうです。ホブゴブリンは違う進化系らしいですし」


 「ゴブリンって弱いだけに進化が多様だとか何とか【勤勉】が言ってたわね。ネズミ系の魔物とか、ウサギ系の魔物も進化先が多いそうだし。弱いほど多様な進化をするっていうのは正しいと思うわ」


 「まあ、あの者は何かを観察したりするのが好きですから何とも言えませんけどね。【勤勉】ではあるのですが、それは自分の興味の赴くものに対してだけです。それ以外はギリギリ普通といったところでしょうか?」


 「天使もそうだけど、一癖も二癖もある人ばっかりだね。そこまでじゃないと天使や悪魔にはなれないのかもしれないけどさ。それにしても……いや、まあいいや」



 2人が睨んでくるので話を打ち切り、僕達は移動を始める。蟹やサハギンを倒しつつ進んでいると、急に海から矢が飛んできた。慌ててかわしたものの、【精密魔力感知・下級】を使っていて良かった。



 ―――――――――――――――


 <マーマン> 魔物 Lv33


 普段は水中に居るモンスター。水面から体を出して矢を射ってきたり、水魔法で攻撃してくる。いきなり水面から出て攻撃してくる為、不意打ちを受ける事も多い。水面から出ている時がチャンスだ


 ―――――――――――――――



 チャンスと言われても……と思いつつ、とりあえず残っている石球を投げる。狙いはバッチリで、直撃したマーマンは一撃で死亡した。劣化する事も気にせず魔力強化して投げているからだろう。称号の【破壊魔】の効果が乗っている気がする。


 ドロップはインベントリに直接入り、それは<魔石・中>だった。この大きさの魔石が出たのは初めてなので、それなりには倒す意味があるのかもしれない。僕は地面に落ちている石を石球にして確保しつつ、岩場を進んで行く。


 蟹もサハギンもそこまで強くはないので倒せるし、マーマンも気をつけていればいいだけなので厄介という程じゃない。しかし他に厄介な事ができた。それが、これだ。



 ―――――――――――――――


 <素材> ビッグハンマークラブの甲殻 品質:8 レア度:1


 ビッグハンマークラブの甲殻。耐久力が高く、水属性や氷属性に強い素材。甲殻を使った防具類に使われたり、革鎧の上から縫い付けられたりして使われる


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <素材> ビッグハンマークラブの槌殻 品質:9 レア度:3


 ビッグハンマークラブのハンマー部分の甲殻。硬く重量のある素材であり、主に武器に使われる。そのまま使う剛の者もいるが、多くは錬金術師が扱う素材である


 ―――――――――――――――



 運営ダンジョンの事もあるし、ここでレベル上げのついでに色々な素材を手に入れて市場に流そうかとも思う。あまり先に進み過ぎても碌な事が無いし、良い経験にはならないだろう。そもそもシルバーウルフもまともに倒せてないしね。


 皆に話し21階で留まる事に決め、僕達はここで魔物を倒す。それなりに戦いやすく、足場が多少厄介な事を除けば良い狩り場だとは言えるだろう。



 ―――――――――――――――


 種族レベルが上がりました

 メイン職業:ネクロマンサー・下級のレベルが上がりました

 ※スキル:【槍術・下級】に【二連突き】が追加されました

 ※スキル:【棒術・下級】に【速突き】が追加されました


 使い魔:ラスティアの種族レベルが上がりました

 メイン職業:暗殺者・下級のレベルが上がりました

 使い魔:ラスティアの【長柄術・下級】に【切り上げ】が追加されます

 使い魔:ラスティアの【回避術・下級】に【ダッキング】が追加されます

 使い魔:ラスティアの【歩術・下級】に【忍び足】が追加されます


 使い魔:キャスティの種族レベルが上がりました

 メイン職業:盾士・下級のレベルが上がりました

 使い魔:キャスティの【槌術・下級】に【フルスイング】が追加されます

 使い魔:キャスティの【盾術・下級】に【パリィ】が追加されます


 召喚モンスター:セナのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セナの【格闘術・下級】に【ローキック】と【ミドルキック】が追加されます

 召喚モンスター:セナの【回避術・下級】に【ダッキング】が追加されます

 召喚モンスター:セナの【歩術・下級】に【忍び足】が追加されます


 召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました

 召喚モンスター:ドースの【風魔法・下級】に【ウィンドウェーブ】が追加されます


 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました

 召喚モンスター:フォグの【土魔法。下級】に【アースボム】が追加されます

 召喚モンスター:フォグの【幻惑魔法】に【薄光】が追加されます


 召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました


 召喚モンスター:シグマのレベルが上がりました

 召喚モンスター:シグマの【斧術・下級】に【切り上げ】が追加されます

 召喚モンスター:シグマの【盾術・下級】に【パリィ】が追加されます


 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスの【盾術・下級】に【受け流し】が追加されます


 ―――――――――――――――



 今日の戦闘はこれで終わりだけど、ビックリするぐらいの通知ラッシュとなったなぁ。今まで止まってたものが一斉に動き出した感じだけど、とにかく今の調子で戦っていけばスキルレベルが上がる事が分かった。それは大きなプラスだね。


 21階の転移魔法陣に戻り、皆と一緒に脱出する。なかなか大変ではあったけど、レベルも含めて良い結果になった事は間違いない。少しの間はあそこで素材を溜めよう。防具に使えるとあったし、【錬金術】で更新するのも良いかもしれない。


 ダンジョンから戻る際に<澱み草>を抜きつつ魔物を倒す。といっても浅い層なので【セイントバレット】であっさり終わる程度でしかない。<澱み草>もちょこちょこ抜いてるけど、本当にすぐ生えてくる。瘴気が増えているのだろうか?。


 師匠の家に着き、<澱み草>を全て置いたらトライボーンウルフに焼却してもらう。それを終えたら【クリーン】を使って家の中に入り、スケルトンクラフターに肉を全て預けた。マイルームに居るファルを【拠点召喚】で呼び出したら料理の手伝いを頼み、僕はソファーの部屋へ。


 さて、甲殻をどうしようかな?。


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