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0226・スカルモンド領のダンジョン20階




 スノートレントを倒し終わった僕達は洞窟に戻り、フリーズベアを倒したら師匠の家に戻る。仲間の武器の調子を見るのと同時に、ナツのメイスを新しく作って渡す。それなりには消耗していたので予備を作っておいた方が良いのは確かだった。


 イルはそこまででもないので矢を作成していき、僕も仲間の武器を作って交換していく。前に溜めておいた素材も余ってるし、皆の武器の中で消耗している物だけ新しい物と交換する。意外に予想よりも皆の武器の耐久は減ってなかった。上手く使ってくれていたようだ。



 ―――――――――――――――


 サブ職業:錬金術師・下級のレベルが上がりました。


 ―――――――――――――――



 耐久の減った武器は適当に捨て、お昼になったので昼食へ。ナツとイルは午後から運営ダンジョンだけど、僕はダンジョン街のダンジョンへと行く。人気が無いので人も少ない良いダンジョンだからね。


 一旦ソファーの部屋でログアウトし、リアルの食事と雑事を終わらせたらログイン。準備を整えたら師匠の家を出てダンジョン街へと移動する。既にファル以外は外に出しており、ファルだけがマイルームにいる。


 僕達は歩いてダンジョンへと行き、1階からスタートした。草原などで戦っても無駄なので早歩きで進み、どんどんと下っていく。5階のボスであるオーク10体をさっさと倒し、更に先へと止まらずに進む。やれやれ、今回はオーク玉が出なくて良かった。


 更に進んで行き10階のハイ・ジャイアントゾンビも倒して進む。ここもレアアイテムは出なかった。種族が変わる肉など要らないので先へと進み、15階のボス戦。ツインヘッドドッグ10頭だが、範囲魔法を連発して終了。


 16階に下りた僕達は転移魔法陣の登録だけして少し進む。前回は荒野でシャープホーンバッファローなどが出る階層だった。変わっていない事を確かめ、久しぶりに肉をお土産に持って帰ろうと思い、牛を狩る事を相談。皆も賛成したので狩って帰ろう。


 タンブルゴーストを【セイントバレット】で倒し、フォーアーム・下級はシールドバッシュで転倒させてボコボコ。シャープホーンバッファローは、多めの魔力でバインドを掛けてから角を折って殺害。


 多少の肉は手に入ったので脱出し、師匠の家へと戻る。スケルトン・クラフターに肉を渡し、僕はソファーの部屋へと戻った。マイルームからファルを【拠点召喚】でこちらに呼び出し手伝わせ、僕は適当な木材をプレイヤーマーケットで買う。


 その後はシャープホーンバッファローの角を使って剣を作り売りに出す。どうも新たに来た1万人は剣を使っている人が多いらしいので、僕も剣を流しておく。他にも槍などを出しておいた。


 トンファーやヌンチャクに関しては、今は作っている人も多くて僕がわざわざ作って出す必要が無い。なのでスタンダードな物を作って売る事にした。ファルが作っている物はランダムなぐらいバラバラなんだけど、それは色々な物を作ってスキルレベルを上げる為だろう。


 ファルが呼びに来たので食堂に行き食事をする。既に無くなっていたからか、師匠がシャープホーンバッファローの肉に喜んでいる。僕も食べるけど、やはりこの肉は美味しい。たとえVRといえども、それが分かるくらいには味が違う。


 夕食が終わった僕は、ソファーの部屋からマイルームに移動。皆を呼び出したらファルの作った物を売り出し、色々なお菓子を補充してログアウト。リアルで色々終わらせたらログインし、時間いっぱいまで本を読んだらログアウトした。今日はここまで。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2000年 10月4日 水曜日 AM8:27



 今日もログインしプレイヤーマーケットの売り上げを倉庫に入れる。夜中に作っていた物をプレイヤーマーケットに流したら、素材などを買って倉庫に入れておく。そうしているとラスティアとキャスティが部屋から出てきたので挨拶し、師匠の家のソファーの部屋へ。


 2人とファルを呼び出したら適当に過ごし、呼びに来たので食堂へ。朝食を食べたら豪雪山へと移動して右の鉱床に移動。素早く掘り終わり、それが終わったらスノートレントを倒してスノーウッドを伐っていく。


 洞窟に戻ってフリーズベアを倒したら左の鉱床へ。掘りつつスマッシュタイガーを倒し、それが終わったら森のスノートレントを倒す。その後にスノーウッドを伐採し、終わったら洞窟のフリーズベアを倒して師匠の家に戻る。


 もう豪雪山はこの行動を繰り返すだけになった。とはいえ素材の収集なんだから、だいたいはこんなものでしかない。他のMMOでも似たり寄ったりでしかないし、素材が無ければスキルレベルも上げられないしね。集める苦労はしょうがない。


 師匠の家に戻った僕は、素材を精錬してマイルームの倉庫に仕舞い、後は昼食まで本を読んで過ごす。昼食を食べ終わったらダンジョンへと移動。昨日の続きである16階からスタート、先へと進んで行く。


 ここからは階段の情報が無い為、まずは階段を探して進む事になる。シャープホーンバッファローから角と肉をゲットしつつ、たまにフォーアーム・下級が落とす鉄の武器を回収しながら移動。階段を発見したので先へと進む。


 その後も荒野の地形をウロウロしつつ、見つけた階段を下っていく。それを繰り返して20階、現在ボス部屋の前で【昏睡眠】中だ。最近は武器が良くなっているので、あまり使う事ができていない。


 それにイベントで移動が多かったから、余計に使う頻度が減ってしまっているんだよね。出来ればだけど、このスキルのレベルも上げておきたい。回復速度が早くて悪い事は無いし。


 完全に回復したので皆と準備を整え、終わったらボス部屋の中へ。魔法陣から現れたのは、盾と棍棒持ちのオークと弓持ちのオークと一回り大きなオークだ。少なくとも色はノーマルなので安堵する。



 「相手の盾が前衛で防いでくる! 攻撃は適当でもいいから、代わりに相手の弓矢を確実に防げ!」



 僕は前衛の盾組に、相手の矢を確実に防ぐように言う。オークのパワーは思っている以上に強い。コボルトよりは弱いけど、代わりにある程度の武器は使えるので侮れないんだ。盾持ちは棍棒を持っているだけだが、そのパワーは思ってたより厄介らしい。


 流さないと危険な音がするので、今は流して対処してくれている。純粋なパワーという暴力は、なかなかに対処が難しい。そんな事を思いつつ。僕は【セイントバレット】を使って戦っている。【闇魔法】を使ってもいいのだが、できれば【浄化魔法】のレベルを上げたい。


 たまに敵オークの矢が変な方向に飛んでいくので、おそらくフォグが【幻惑魔法】を使っているのだろう。セスの【サンダーバインド】が決まり拘束すると、ラスティアがすぐに首を切る。


 派手に血飛沫が舞うが、大柄のオークが怒って突撃してきた。どうやら【回復魔法】は使えないらしいね。


 突っ込んできた大柄なオークの棍棒をキャスティが流し、その隙にラスティアがアキレス腱を切り裂く。大柄なオークが悲鳴を上げて尻餅をつくや、他のオークが助けに入る。しかし残念ながら、それは隙にしかならない。


 盾と棍棒を持ったオークが隙を見せた瞬間、セナがヌンチャクで頭をカチ割った。見事な一撃で頭の頂点から血を噴出するオーク。それを知り更に動揺する他のオークに、仲間達が一斉に襲いかかる。


 そこから先は簡単に押し切って終了した。敵の敗因はリーダー格の奴がバカだった事かな? コボルト・ジェネラルは卑怯とはいえ作戦に徹していたのに、さっきの大柄オークは通常のオークと変わらないぐらいバカだった。


 まあ、楽に勝てるのならそれに越した事はない。盾と棍棒のオークが8、弓矢持ちが6、そしてリーダー格だったから、ちゃんと戦われてたら厄介な編成だったし。


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