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0210・運営ダンジョン25階




 ファルが呼びに来たので食堂へ行き夕食をとる。食事の最中に師匠が言っていたが、色違いの魔物はまだ僕達には早いようだ。1つ上の色でも苦戦するだろうとの事。まあ、ハイリザードマンの正騎士も挑発とか色々したから勝ったようなものだしね。


 そんな話の夕食も終え、いつもの部屋に戻って大きめの苺を30個置いてログアウト。リアルでの様々な事を終えて両親を見送り、部屋に戻ってきたらログイン。今日も時間が来るまで本を読んだらログアウト。今日はここまで。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2000年 9月24日 日曜日 AM8:11



 今日は両親もいないので、楽な朝の雑事を終えてログイン。ギンをどけて起き上がったら、プレイヤーマーケットの売り上げを木箱に仕舞う。中に入ったギンを出して蓋を閉じたら、マイルームに移動させた皆をこちらに呼ぶ。


 昨夜、本を読む為にログインした際、皆がマイルームの方に行きたがったので連れて行ったんだ。新しい場所に行ってみたかったのかと思ったら。単に訓練場で訓練したいだけだった。とはいえ、今日は通知も何もないけど。


 部屋の中でギンと遊んでいるとファルに呼ばれたので食堂へと行く。朝食をとっていると師匠からとある事を言われた。



 「マリアが地図まで渡してきたのだ、良い悪いは別にしてブラッディア国内は見て回るようにな。そこまで細かく色々な所に行けとは言わぬが……」


 「すみません。昨日もそうですが、ここ最近は運営……神様の作ったダンジョンを攻略してまして。それが終わったら出発しようと思っているんですが、今はまだ無理です」


 「ふむ、神どものダンジョンか。まあ、集中して攻略したいというなら仕方なかろうな。それに時間は十分に余っておるし、特に問題はあるまい」



 妙に意味深な発言をしたものの、聞いても答えてくれなかったので教えられない事なんだろう。何となくだけど、イベントの開始まではまだ時間的猶予があるって事なんだと思う。


 おそらく何かのイベントが始まるまでには、何処かに到着している必要がある。そんなところだろう。そこまで間違ってはいないと思うし、大型アップデート後だしね。国境の事もそうだけど、立て続けにイベントが起こったりはしないだろう。


 朝食を終えて部屋に戻り、準備を整えたら豪雪山へ。トモエも一緒だけど、今日はサファイアが欲しいみたいだ。いつも通り伐採と採掘を行い素材を確保したら、師匠の家に戻ってきて精錬などを済ませる。


 今日の素材はマイルームに保管しておき、旅に出た際の修理用の素材にしよう。僕はプレイヤーマーケットで早めの昼食を買って食べたら、か○ぱえびせんを置いてログアウト。リアルでも早めの昼食を食べてログイン。


 今度は運営ダンジョンへと行く。昨日ついた21階から進むのだが、今度の地形は山だった。それも切り立った断崖の山。落ちたら間違いなく死ぬだろうという山の中を進んで行くのだが、ついに鳥系の魔物が出始めた。



 ―――――――――――――――


 <ウィンドホーク> 魔物 Lv40


 【風魔法】を使う鷹。非常に強力な足と爪で、獲物を引き裂き千切る危険な魔物。離れていても【風魔法】で攻撃してくるうえ、素早く飛んで離脱するので簡単には倒せない


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <フレイムスワロー> 魔物 Lv39


 炎を撒き散らす危険な燕。【火魔法】を使ってくるが、最も厄介なのは飛ぶこと。飛んで逃げる為、簡単には倒せない事を考えて戦うべし


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <フラッシュクロウ> 魔物 Lv41


 【光魔法】を使い嫌がらせをしてくる烏の魔物。とにかく逃げ回りつつ、ひたすら嫌がらせに徹する。どうにかして倒す方法を編み出そう。でないと、いつまでも嫌がらせをされ続ける


 ―――――――――――――――



 嫌がらせ用の魔物なんて用意しないで欲しいんだけどね。ここの地形において一番厄介なのはウィンドホークだ。こいつは【ウィンドボール】などで吹き飛ばし、崖下へと落とそうとしてくる。


 次に厄介なのが最低な烏だ。こいつは【フラッシュ】の魔法で目眩ましをしてくるんだけど、その後ウィンドホークが魔法で落とそうとしてくる。つまり起点を作るのが烏なんだ。燕は熱いくらいなので特にどうこうは無い。


 どの鳥の魔物も共通して、こちらに攻撃する時は隙だらけだという事だ。攻撃時というのは最も隙を晒していると言っても過言じゃない。鳥系の魔物は攻撃する際に突っ込んで来ざるを得ないので、対処はそこまで難しくない。


 最初から準備し、カウンターを喰らわせればいい。落ちてきたらセナやドースがリンチにするし、セスの【雷魔法】が地味に効いている。他の魔物に比べて、鳥系の魔物は状態異常に掛かりやすいのだろうか?。


 痺れて落下してくる事が多いので、こちらとしては対処しやすい。更に言えば【雷魔法】は速度が速い。御蔭で他の魔法に比べて当たりやすいのもプラスに働いている。そのうち雷属性の鳥が現れて効かない何て事になりそうだけど。


 そこまで難しくない鳥系の魔物を倒しつつ、僕達はゆっくりと進んで行く。沼地ではないので昨日よりも楽な地形を攻略し、次への階段を見つけたので進む。岩の後ろにあるパターンは久しぶりだが、フォグが簡単に見つけてくれた。


 そのまま断崖の地形も攻略していき、ついに25階、ボス部屋の前まで到着した。



 ―――――――――――――――


 種族レベルが上がりました

 メイン職業:ネクロマンサー・下級のレベルが上がりました


 使い魔:ラスティアの種族レベルが上がりました

 メイン職業:暗殺者・下級のレベルが上がりました


 使い魔:キャスティの種族レベルが上がりました

 メイン職業:盾士・下級のレベルが上がりました


 召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました


 召喚モンスター:セナのレベルが上がりました


 召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました


 召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました


 召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました


 召喚モンスター:シグマのレベルが上がりました


 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました

 召喚モンスター:セスのレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 相変わらずセスのレベルはよく上がるが、ここも敵のレベルは高いんだよなぁ。今のところは順調だけど、この先どうなるかは分からない。できれば早めに中級まで上がってほしいが、急いでも大した経験なしじゃ困るし……。


 何となくだけど、経験が薄いと進化先が減りそうなんだよ。正確に言うと、どういう経験をしてきたかで進化の幅が広がるというべきだろう。ここの運営ならそれぐらいはすると思うし。


 十分な休息もとれたので皆を確認し、問題ない事が分かったのでボス部屋の中へ。地面から魔法陣が現れ、その中からボスがせり上がってくる。出てきたのは狼が10頭ほど。その全てが大きくて白かった。


 吐く息もそうだが、こいつらの周りから白い靄が漏れており、それが明らかに冷たいのが分かる。豪雪山のホワイトウルフとは比較にならない。もしかしたらホワイトウルフの進化先なんだろうか。


 そんな事を考えつつも、僕は持ちうる武器の中で最大威力の物を投げつけた。


204話の誤字報告、ありがとうございました

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